木酢液でワキガを改善できるわけではありません
木酢液でワキガ体質を改善できるという説を耳にすることがありますが、木酢液を使ってもワキガ体質を治せるわけではないので注意しましょう。ワキガは遺伝による影響が大きく、生まれ持った体質だからです。
その人がワキガ体質かどうかを判断する基準のひとつとして、アポクリン汗腺の数の多さが挙げられます。アポクリン汗腺はワキガのニオイの原因となる汗を分泌する汗腺で、生まれつきアポクリン汗腺は決まっています。
木酢液はニオイを一時的に抑える効果は期待できても、ワキガ体質は改善できないことを覚えておきましょう。
目次
木酢液は一時的にワキガのニオイを軽減できるといわれています
木酢液には除菌や消臭効果があるといわれるため、ワキガのニオイを一時的に抑える効果は期待できます。市販のデオドラント剤が肌に合わない人や、デリケートな脇の皮膚には自然由来の製品を使いたいという方は、木酢液をデオドラント剤代わりに使ってみてもよいでしょう。
木酢液とは備長炭を焼く時に発生する煙が冷却され、水滴となって落ちてきた酢酸が主成分の液体のことをいいます。炭焼きに使われた木材と同じ量、もしくは倍以上の木酢液が取れることがあるといいます。
成分の20%は200種類にも及ぶ有機化合物で、残りの80%は水分です。
木酢液は浴槽に入れると、ワキガのニオイを軽減する効果が期待できるといわれています。150~200リットルの浴槽であれば、100~200cc程度の木酢液を入れるのが目安です。
木酢液には独特なニオイがあるので、ニオイが気になるという方は量を加減しながら浴槽に入れてください。
間違った入浴方法がワキガのニオイを悪化させます
ワキガになる原因は両親からの遺伝ですが、間違った入浴方法がワキガのニオイを悪化させることもあります。入浴タイムは汗や皮脂をきれいに落とす機会なので、正しい入浴方法を実践して、少しでもワキガのニオイを抑えるよう工夫しましょう。
忙しくて時間がないなどの理由で、入浴をシャワーだけの簡単なものに済ませていないでしょうか。シャワーは短い時間で入浴できるので便利かもしれませんが、ワキガのニオイ対策には向いていません。
シャワーだけでは身体が十分に温まらず、汗をかきにくいので汚れや雑菌が落とし切れないからです。湯船にしっかりと浸かるのが、ニオイ対策のための正しい入浴方法です。
汗の成分や皮脂を落としたいと思うあまり、身体をゴシゴシこすりながら洗うのも皮膚を傷つけるだけでワキガのニオイ対策として効果は期待できません。摩擦で乾燥した肌は潤いを補うために、皮脂をさらに分泌するという性質があるからです。
石けんをたっぷり泡立てて、肌触りのよいボディタオルでやさしく洗いましょう。
いうまでもなく、洗い残しがあってはお風呂から出てもワキガのニオイが落とし切れません。脇はくぼみがあるため、意外と洗い残しをしやすい場所です。
力を入れ過ぎないように気をつけながら丁寧に洗って、汗や皮脂を落としてください。
ワキガを改善できる確かな方法は専門的なワキガ治療です
木酢液をはじめとするさまざまなアイテムが、ワキガのニオイ対策によいといわれています。しかしワキガは表面的なニオイだけを取り除いても、体質が変わるわけではありません。
ワキガを本気で治したいと考えるのであれば、専門的なワキガ治療を検討してみてください。専門的なワキガ治療であれば、ワキガの原因となる汗の分泌を抑えられるので、確かな効果が実感できるでしょう。
ワキガ治療と聞くと、ハードルが高い治療のように感じる方もいるかもしれません。実際のワキガ治療は施術時間が短く、その日のうちに帰宅できるので入院の必要もありません。
脇を切りたくない方には、ボトックス注射やレーザー治療といった選択肢もあるので、納得のいく治療を選ぶことができます。一度、カウンセリングを受けてみましょう。
(まとめ)木酢液でワキガ体質を改善できる?
木酢液は一時的にワキガのニオイを抑える効果は期待できても、ワキガ体質そのものを改善することはできないので注意しましょう。ワキガは両親からの遺伝による体質なので、木酢液では治すことができません。
木酢液は除菌や消臭効果が期待できることから、ワキガのニオイを一時的に軽減するといわれています。ワキガのニオイ対策をする場合は、150~200リットルの浴槽に100~200cc程度の木酢液を入れて入浴しましょう。
身体を洗ったつもりになっているだけの入浴は、ワキガのニオイ対策にはなりません。シャワーのみの簡単な入浴や身体のこすり過ぎ、洗い残しなどはニオイが残る原因となります。
木酢液などのさまざまなアイテムは、ワキガのニオイを抑えるといっても、その効果は一時的なものに限定されます。ワキガを根本から治したいと考えるのであれば、専門的なワキガ治療を受けましょう。