保湿をしないとワキガのニオイがひどくなる？

乾燥肌はワキガのニオイがひどくなるので皮膚の保湿は必須です

ワキガのニオイに悩まされている方は、顔の肌だけでなく脇の皮膚も保湿しましょう。脇の皮膚が乾燥すると皮脂や雑菌が増えるため、ワキガのニオイが悪化することがあるからです。

ワキガの方は発汗量が多くなる傾向があるため、「汗で脇が湿っている＝皮膚が乾燥していない」と思ってしまいがちです。しかし実際は汗で濡れたり蒸れたりしているだけなので、皮膚が保湿されているわけではありません。

脇の皮膚の保湿までなかなか目が行き届かないかもしれませんが、ワキガのニオイを悪化させないためにも、保湿するようにしましょう。

保湿が足りない皮膚はワキガのニオイが悪化しやすくなります

顔の肌は保湿を重視したスキンケアをしている方でも、脇の皮膚まで保湿を徹底している方は、そう多くはないかもしれません。ワキガは両親からの遺伝が主な原因なので、脇の皮膚が乾燥しているからといってワキガになるわけではありません。

しかし保湿が不十分で脇の皮膚が乾燥した状態が続くと、確実にワキガのニオイが悪化する道をたどることになります。

保湿が行き届いていない皮膚は、肌内部から徐々に乾燥が進んでいきます。乾燥しがちな肌は皮脂が少ないので、肌内部の水分が蒸発してしまうからです。

また皮脂が大量に残された皮膚は一見保湿されているように見えますが、内部では水分が不足して乾燥していることもあります。このようなアンバランスな皮膚の状態を、インナードライといいます。

インナードライは脇の皮膚に多い症状で、気づかないうちにワキガのニオイを悪化させる原因となる恐れがあるのです。

乾燥肌がワキガのニオイを強めてしまうのは、保湿が不足した皮膚は潤いを補うために過剰に皮脂を分泌しようとするからです。ワキガのニオイを発生させる雑菌は、皮脂が多い環境を好みます。

保湿が足りずに皮膚が乾燥すると、pHバランスが崩れて雑菌が繁殖しやすい環境を招きます。

皮膚の保湿には油分と水分のバランスが大切です

皮膚を保湿する際は、油分と水分のバランスを整えることが大切です。つまり油分だけ与えてるのも、水分だけ与えるのも、保湿効果は期待できないということになります。

理想的な角質層は皮膚の細胞同士が隙間なく並んで、積み重なった姿です。細胞同士をくっつけるには、十分な水分量が欠かせません。

保湿が不足した皮膚は細胞同士が離れてしまうのでバリア機能が低下し、刺激に弱くなってしまいます。

皮膚を保湿するには細胞にたっぷりと水分を与えた上で、フタをするように油分で覆ってあげることです。化粧水だけで保湿を試みても油分でフタがされていなければ、水分は逃げていきます。

肌にやさしい化粧水を選んで念入りに保湿した後、油分でフタをするためにクリームを塗りましょう。クリームの塗り過ぎは皮脂の増加を招いて、ワキガのニオイを悪化させることがあるので、適量を心がけてください。

制汗剤の多用が皮膚の乾燥を悪化させることがあります

脇の皮膚の保湿を妨げる原因をもうひとつあるとすれば、制汗剤の使い過ぎが挙げられます。ワキガのニオイに悩む方であれば、制汗剤が手放せないという方も少なくないでしょう。

制汗剤は一時的にワキガのニオイを軽減する効果は期待できたとしても、ワキガ体質を治すことはできません。そればかりか汗の出口をふさいで皮膚の乾燥や肌荒れなどを引き起こすリスクさえあります。

脇の皮膚を保湿するケアをした後で制汗剤をたっぷりと塗るといった行為は、せっかくの保湿効果を打ち消してしまうことになりかねません。ワキガのニオイをしっかりと抑えたいという方は制汗剤に頼らず、ワキガ治療を検討してみましょう。

専門のクリニックででは、汗の分泌やワキガのニオイを抑える治療法が確立されています。ワキガの悩みはワキガ治療の専門医に相談しましょう。

（まとめ）保湿をしないとワキガのニオイがひどくなる？