断食するとワキガのニオイが強くなる？

断食中は基礎代謝の低下でワキガのニオイが強くなるといわれています

断食をするとワキガのニオイが強くなるといわれる理由は、基礎代謝が低下するせいです。摂取カロリーが制限され、基礎代謝が低下すると身体はエネルギーを生産しようと体内の脂肪を燃やします。

中性脂肪を燃焼させてエネルギーをつくろうとしますが、断食中は基礎代謝が落ちているので不完全燃焼気味になります。その副産物として、ワキガなどの体臭が強くなってしまうことがあるのです。

ムリな断食はワキガのニオイを強めるだけでなく、身体にも大きな負担をかけます。正しい方法で断食して、心身のリズムを整えましょう。

断食中は段階的にワキガのニオイが強くなることがあります

個人差はありますが、断食をしている最中にワキガのニオイが強くなることがあります。ダイエット臭と呼ばれることもありますが、間違った断食を続けているとワキガなどの体臭が悪化する恐れが高いです。

ダイエット臭は、段階的にニオイの強さが増してくるといわれています。

断食中はタンパク質や炭水化物の摂取量が激減するので、身体はエネルギーを求めて体内の中性脂肪を燃焼させます。この時にワキガのニオイの原因となる脂肪酸がつくられ、TCA回路という場所に運ばれるという仕組みです。

断食中は基礎代謝が低下しているため、TCA回路がスムーズに動かず、脂肪酸を燃焼しきれずに余った脂肪酸が血液に流れ出てしまいます。余分な脂肪酸はやがて汗に含まれ、ワキガのニオイが脂っぽくなります。

断食中は血流も悪くなりやすいので、身体は全体的に酸素不足に陥ります。酸素不足の状態が続くと体内で乳酸がつくられ、ワキガのニオイを悪化させる原因になるのです。

乳酸にはアンモニアと一緒に汗として排出されやすい性質があるため、汗をかくとアンモニア臭が気になることがあります。第一段階と比べて、やや強いニオイになるのが特徴です。

脂肪酸が血液の中に増えていくと燃焼されないまま、ケトン体と呼ばれる物質と合成されます。ケトン体とは脂肪が分解される時につくられる物質で、断食で糖質が不足すると生成されます。

精神を安定させる作用がありますが、ニオイ物質でもあるため、ツンとした刺激臭になりやすいです。断食方法が正しくないと、ダイエット臭が発生するといわれています。

断食は正しい知識のもとに行いましょう

断食は心身を整えるのによい方法だといわれ、ファスティングやプチ断食を習慣とする人も増え始めています。とくに女性に多いのが強引な方法で断食をしてしまい、かえって心身のバランスを崩してしまうことです。

断食は正しい方法で行わなければ、実践する意味がなくなってしまいます。ワキガのニオイを悪化させないためにも、ムリのない方法で余裕を持って行いましょう。

断食は絶食ではないので、水も飲まないダイエットではありません。こまめに水分と塩分を摂取することが大切です。

断食を行う1～3日前から軽めの食事とし、断食を終えた後は回復食としてスープやおかゆなどから口にするのが基本です。はじめて断食を行う方には、2日間の酵素ドリンク断食がおすすめです。

固形物は一切食べずに、酵素ドリンクや水などで過ごします。

過度のストレスはワキガのニオイを悪化させる原因です

ムリな断食は身体に負担をかけるだけでなく、精神的なストレスの原因にもなります。過度のストレスはワキガのニオイを悪化させるので、断食はムリのないやり方で取り組みましょう。

ストレスがワキガを悪化させる理由は、ストレスによってアポクリン汗腺が刺激され、汗をかく量が増えてしまうからです。断食中に限らず、日頃からストレスを解消して精神的な疲れをためないように心がけましょう。

強いワキガのニオイやワキの発汗量にお悩みの方には、ワキガ治療をおすすめします。ワキガは適切な治療を受ければ改善が期待できる症状なので、長年悩みを抱えている方は一度カウンセリングを受けてみましょう。

重度のワキガは治せないと思っている方や、ワキガ治療に恐いイメージを持っている方は、カウンセリングを受ければワキガ治療に対する印象が変わるはずです。前向きに治療を検討してみてください。

（まとめ）断食するとワキガのニオイが強くなる？