生理中はホルモンの働きでワキガのニオイが強くなるといわれています


生理中になるとワキガのニオイが強くなるといわれるのは、性ホルモンがワキガと深い関係があるためです。性ホルモンがワキガの汗を分泌するアポクリン汗腺を活性化させるため、生理中はとくにワキガのニオイが強まるといわれています。

女性のワキガは生理中以外にも、妊娠中や出産を迎える時期にニオイが強くなることがあります。こうしたニオイの変化も、性ホルモンがアポクリン汗腺を刺激し、汗の分泌を増やすのが理由です。

ワキガのニオイにはフェロモンとしての役割があります

ワキガのニオイは独特で、普通の汗臭さとは異なるニオイを発生させます。重度のワキガ体質になると、周囲の人にも気づかれるほどニオイが強くなるため、ワキガの悩みをずっと抱え続けている人は少なくありません。

どうにかして抑えたいワキガのニオイですが、ワキガが臭うのは実はごく自然なことです。もともとアポクリン汗腺から分泌される汗にはフェロモンとしての役割があるため、普通の汗よりニオイが気になるのは自然な現象だといえるのです。

ワキガのニオイが強い理由

人間には2種類の汗腺が備わっており、ワキガの原因となる汗はアポクリン汗腺から分泌されています。アポクリン汗腺から分泌される汗には脂質やタンパク質などが含まれているため、雑菌の繁殖を招きます。

汗そのものは無臭に近いのですが、雑菌が汗の成分を分解する時にニオイのもとを生み出します。エクリン汗腺から分泌される普通の汗は成分のほとんどが水分なので、ワキガのようなニオイにはなりません。

ワキガと性ホルモン

人間が進化する前、アポクリン汗腺から分泌される汗はフェロモンの役割を果たしていました。時が流れるにつれ、フェロモンとしての役割は薄れてきましたが、遥か昔の人類はすべての人がワキガであった可能性があるのです。

女性の場合、生理になると性ホルモンの分泌が増えるため、それに伴ってアポクリン汗腺の働きが活発になります。更年期を迎え、性ホルモンの分泌が減少すると、ワキガのニオイが強まることも少なくなるといわれています。

つらいワキガの悩みは専門的なワキガ治療で解決できます

日本人の10~15%がワキガ体質だといわれていますが、欧米などと比べれば割合はそれほど高くありません。遺伝的に日本人にはワキガ体質の人が少ないため、生まれつきワキガ体質の人は余計に悩みが深くなるといえるでしょう。

生理中に限らず、日常的にワキガの症状が気になるのであれば、専門的なワキガ治療を受けることを検討しましょう。ワキガのニオイに長年悩みながらも、なかなか治療に踏み切れない人は少なくありません。

ワキガの治療は大きく分けると、ワキを切る治療と切らない治療の2パターンがあります。一度カウンセリングを受けてみると、ワキガ治療が思うほどハードルが高くない治療だと理解できるはずです。

ワキを切りたくない人は、ボトックス注射やレーザー治療でのワキガ治療を検討しましょう。ニオイをとにかく抑えて快適に過ごしたい方には、シェービング法や完全摘出法がおすすめです。

生理中は心穏やかに過ごすことを心がけましょう


生理になると性ホルモンの働きでワキガのニオイが強くなりやすいですが、生理中のイライラがさらにワキガのニオイを悪化させてしまうことがあります。ワキガになる理由は、ほぼ両親からの遺伝ですが、ワキガを悪化させる原因はいくつもあるので注意しましょう。

精神的なストレスはワキガのニオイを強める原因のひとつなので、生理中はなるべく心穏やかに過ごすことを意識してください。イライラで自律神経が乱れると、ホルモンバランスも乱れ、アポクリン汗腺が刺激されてしまいます。

生理中はPMSの影響で気持ちが不安定になりやすく、イライラして暴飲暴食に走ってしまうことがあります。食生活の乱れもワキガを悪化させてしまうので、イライラしても何もメリットはありません。

生理が始まったら最初の3日間はなるべく安静に過ごし、心身を休ませてあげましょう。

(まとめ)生理中はワキガのニオイが強くなる?

1.生理中はホルモンの働きでワキガのニオイが強くなるといわれています

生理を迎えるとワキガのニオイが強くなるといわれるのは、性ホルモンがアポクリン汗腺を刺激して汗の量を増やすためです。ワキガのニオイはアポクリン汗腺から分泌される汗が原因なので、生理中や妊娠中、出産の頃にワキガのニオイが強まることがあります。

2.ワキガのニオイにはフェロモンとしての役割があります

ワキガのニオイが強いのは、フェロモンとしての役割を持っているためです。太古の人類にとってアポクリン汗腺の汗は、重要な意味を持っていたといわれています。

汗そのものは無臭に近いですが、雑菌が汗の成分を分解するとワキガのニオイが発生します。

3.つらいワキガの悩みは専門的なワキガ治療で解決できます

日本人は遺伝的にワキガ体質の人が少ないので、ワキガを持っている人の悩みは深くなる傾向があります。ワキガは専門的な治療で症状の改善が期待できるので、一度カウンセリングを受けてみましょう。

4.生理中は心穏やかに過ごすことを心がけましょう

生理中はPMSの影響もあり、イライラが募りやすい期間でもあります。イライラが高じて自律神経が乱れると、ホルモンバランスの乱れを招いてアポクリン汗腺を刺激してしまいます。

生理の時はなるべく安静し、心穏やかに過ごすことを意識しましょう。

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