重度のワキガの症状におすすめの治療法はシェービング法と完全摘出法です
重度のワキガを治すのにおすすめの治療法は、シェービング法または完全摘出法です。どちらの治療法もアポクリン汗腺を取り除くので、ワキガの原因となる汗の分泌を抑えることができます。
制汗剤やデオドラント剤を使っても、ワキガを治すことはできません。とくに重度のワキガの場合は消臭効果をうたった製品でも、充分にニオイを抑えることが難しいです。
重度のワキガでお悩みの方は、専門のクリニックを受診して根本的な治療を検討しましょう。
重度のワキガは専門のクリニックで治療をしましょう
市販の制汗剤やデオドラント剤でニオイをごまかし続けても、重度のワキガを治すことはできません。重度のワキガをきちんと治すことを検討するなら、専門のクリニックを受診して適切な治療を受けましょう。
ワキガのニオイが発生するのは、アポクリン汗腺から分泌される汗を皮膚にいる常在菌が分解するためです。アポクリン汗腺から分泌される汗には、脂質・タンパク質・糖質・アンモニアなどの成分が含まれているため、ワキガ独特のニオイを生じます。
重度のワキガを治すためには、アポクリン汗腺に対する治療をする必要があります。
ワキにつけた小さな傷からシェービング機を使って、アポクリン汗腺を削り取る治療法です。削り取ったアポクリン汗腺は吸引機で吸い取り、アポクリン汗腺を除去します。
シェービング法にはアポクリン汗腺を削り取る方法と、ベイザー波でダメージを与える方法があります。治療の持続性を重視する方はベイザーシェービング法を、ワキガ治療をしたことがない方やダウンタイムを短くしたい方は、シェービング法を選択しましょう。
完全摘出法はワキを4cmほど切開し、医師の目視によってアポクリン汗腺をひとつずつ取り除く治療法です。ダウンタイムは1~2週間とやや長くなりますが、その分、高い効果が期待できるワキガ治療といえます。
重度のワキガはアポクリン汗腺に適切な処置をしなければ、再発のリスクが高まります。他院のワキガ治療を受けた後で再発してしまった方にも、完全摘出法はおすすめです。
ワキガのニオイは自分ではわかりにくいことがあります
たとえ重度のワキガであっても、自分ではワキガのニオイに気づかないことがあります。人間は自分のニオイに対して慣れてしまっているため、ニオイが出ていても反応が鈍くなるのです。
自分ではニオイに気づかなくても、重度のワキガであれば周囲にニオイを気づかれるリスクがあります。ワキガ体質かもしれないという不安をお持ちの方は、自分のニオイをチェックしてみましょう。
入浴前などに服を脱いだ時、服のワキの部分をかいでみてなんらかのニオイを感じるのであれば、ワキガ体質の可能性があります。ワキガのニオイには生乾きのニオイやミルクのようなニオイ、酸っぱいニオイなど、さまざまな種類があります。
日本人にはカサカサした耳垢の人が多いですが、ワキガ体質の人の耳垢はベタベタと湿っているタイプです。アポクリン汗腺は耳の中にもあるので、湿った耳垢の人はワキガである可能性が高いです。
重度のワキガを引き起こす生活習慣に気をつけましょう
ワキガになる主な原因は両親からの遺伝ですが、乱れた生活習慣が重度のワキガを招くこともあります。日頃の生活習慣を見直し、改めるべき点を少しずつ改善していくのも、ワキガのニオイ対策には必要です。
肉食に傾いた食生活は、重度のワキガを引き起こす原因です。アポクリン汗腺から分泌される汗には脂質やタンパク質が含まれているため、肉ばかり食べ続けるとワキガのニオイが強くなります。
飲酒と喫煙の頻度が高い人も、重度のワキガになる危険性があります。アルコールとニコチンが汗腺を刺激し、汗の量が増えるからです。
たまった疲労とストレスも、重度のワキガになるリスクが高まります。疲労やストレスが、アポクリン汗腺の働きを活発にするためです。
(まとめ)重度のワキガを治す方法とは?
重度のワキガにお悩みの方には、シェービング法または完全摘出法といった治療法がおすすめです。アポクリン汗腺を取り除き、ワキガの原因となる汗を抑えることで、強いニオイを軽減できます。
重度のワキガにはアポクリン汗腺を取り除くシェービング法や、完全摘出法といったワキガ治療がおすすめです。ワキガのニオイはアポクリン汗腺から分泌される汗と常在菌の繁殖が原因なので、アポクリン汗腺の活動を止める必要があります。
重度のワキガであっても、自分のニオイに対しては慣れてしまうため、ワキガのニオイに気づかないことがあります。自分がワキガかどうか調べるには、脱いだ服のワキ部分のニオイや、耳垢の状態をチェックしてみましょう。
ワキガの主な原因は両親からの遺伝ですが、乱れた生活習慣を続けていると、重度のワキガを招いてしまうことがあります。生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけましょう。