ワキガの治療法は大きく分けるとワキを切る治療法と切らない治療法があります
ワキガの治療法は大きく分類すると、ワキを切る治療法と切らない治療法に分かれます。ワキを切る治療法はメスを使用した方法で、汗腺を除去してワキガの症状を抑えます。
一方でワキを切らない治療法は、汗腺の切除をせずに汗腺の働きを抑える方法です。どちらの治療法を選ぶべきかは、ワキガの症状を踏まえた上で、医師と相談しながら決めるとよいでしょう。
ワキガの治療法によって、施術にかかる時間やダウンタイムの長さが異なるので、その点も考慮しておきたいポイントです。
目次
医師と相談して自分に合ったワキガの治療法を選びましょう
ワキガを治すためには、自分に合った納得のいく治療法を見つけることが大切です。同じワキガの症状でも人によってニオイの強さや発汗量などは異なるため、医師と相談しながら適切な治療法を見つけましょう。
- シェービング法
ワキの下を小さく1cmほど切開し、傷口からシェービング機でワキガの原因であるアポクリン汗腺を除去し、その後に吸引機で削った汗腺を吸引します。シェービング法はニオイの原因を断つ治療法です。ワキガの症状が比較的軽い人に向いています。
- 完全摘出法
医師の手によってアポクリン汗腺を一つずつ取り除く治療法が、完全摘出法です。アポクリン汗腺を完全に除去するため、半永久的な効果が期待できます。ワキガのニオイが強めの人や、ワキガが再発してしまった人におすすめです。
- ボトックス注射
ワキから汗が分泌されるのは、アセチルコリンという伝達物質が発汗を促しているからです。ボツリヌス菌から抽出したタンパク質をワキに注入し、汗が過度に分泌されるのを防ぐ治療法となります。ワキを切りたくない人や、ワキガの症状が軽めの人に向いています。
- レーザー治療
レーザー治療はマイクロ波をワキの皮膚に当てて、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊するという治療法です。ワキを切らずに汗腺の働きを止める治療法として、注目を集めているワキガ治療です。汗をかきやすい人や、長く効果が続く治療法を望んでいる人におすすめです。
ワキガを悪化させる生活習慣に気をつけましょう
ワキガは適切な治療法を選択し、施術を受けなければ、自然に治ることはまずありません。その反面、乱れた生活習慣を送っていると容易に症状が悪化するという特徴を持っています。
ワキガの症状は生活習慣の影響を大きく受けるため、日頃の生活をあらためて見直してみましょう。
日本人は仕事でムリをしてしまう人が多いですが、ストレスと疲労がたまるとアポクリン汗腺が活発になり、ワキガのニオイが強くなることがあります。
あまり肉食に偏り過ぎると、アポクリン汗腺から分泌される汗の成分に影響し、ニオイの原因になります。
過度な飲酒と喫煙も、ワキガの症状を悪化させる原因です。アルコールとニコチンが、汗腺を刺激して汗を増やします。
ワキガかどうか気になった時は自分でチェックしてみましょう
ワキガは遺伝によって体質を受け継ぐことが多いですが、その後の生活環境などによって、ワキガの症状に個人差が見られるのが特徴です。自分がワキガかどうか確認するには、次の項目を参考にセルフチェックを行いましょう。
ワキガは遺伝の要素が強く、両親のいずれかがワキガ体質の場合は50%、両親のいずれもワキガ体質の場合は80%の確率で遺伝するといわれています。
アポクリン汗腺はワキだけでなく、耳の中にも存在しているため、耳垢が湿っている人はかなりの確率でワキガ体質だといえるでしょう。
ワキ毛が多くて濃い人も、ワキガの可能性があります。またワキ毛に白い粉が付着する人も、ワキガ体質だと考えられます。
思春期の頃からワキのニオイが気になっているという人も、ワキガの可能性が高いです。アポクリン汗腺が思春期を境に活発になるからです。
(まとめ)ワキガの治療法にはどんな方法があるの?
ワキガの治療法は大きく分けると、ワキを切る治療法とワキを切らない治療法に分類されます。どちらの治療法を選ぶべきかは、ワキガの症状や施術時間、ダウンタイムの長さを考慮した上で、医師と相談しながら決めましょう。
ワキガを治療するには、医師と相談しながら自分の体質や希望に合った治療法を選ぶことが大切です。汗腺を取り除いた治療法を受けたい場合はシェービング法や完全摘出法がおすすめです。
ワキを切りたくない人にはボトックス注射やレーザー治療が向いています。
ワキガは乱れた生活習慣を送っていると、症状が悪化してニオイが強くなることがあります。ストレスや疲労をためやすい人、肉食に偏っている人は要注意です。
過度な飲酒や喫煙が習慣化している人も、ワキガの症状が悪化するリスクが高まります。
両親にワキガ体質の人がいる場合は、高い確率でワキガは遺伝します。耳垢が湿っている人や、ワキ毛が多く、白い粉が付着している人もワキガの可能性が高いです。
思春期を迎えた後からワキのニオイが強くなった人も、ワキガの可能性があります。