ワセリンを塗っただけではワキガは完治しません
ワセリンを塗るとワキガが治るといわれることがありますが、ワセリンを塗っただけではワキガを治すことはできません。ワキガの臭いを軽減する方法はいくつかあり、その中のひとつにミョウバンの粉末とワセリンを混ぜたものを塗って、ワキガ予防をする方法があります。
ミョウバンとワセリンで一時的に臭いを抑えられたとしても、ワキガを完治したことにはならないので注意しましょう。
ワキガを治すためには専門的な治療を受けて、汗を分泌する汗腺の働きを止める必要があります。
目次
ワキガを治すには専門のクリニックで治療を受けるのがおすすめです
ワキガを確実に治す方法は、ワセリンやデオドラント剤をワキの下に塗ることではありません。遺伝の影響が大きいワキガ体質は、皮膚に何かを塗る方法で一時的に臭いを予防できても、治すことができないからです。
ワキガ治療を専門とするクリニックでは、さまざまな治療方法を取り扱っています。これまで根本的なワキガ治療をしたことがないという方や、セルフケアによる臭い対策に限界を感じている方は、専門のクリニックで治療を受けましょう。
レーザー治療はマイクロ波をアポクリン汗腺とエクリン汗腺に当てて、汗腺を破壊することによってワキガの臭いを止める治療方法です。皮膚を切らない施術なので傷跡が残らず、ダウンタイムが短いので負担が少ないワキガ治療といえます。
ボトックス注射によるワキガ治療も、ワキの下に傷跡を残したくない方におすすめです。エクリン汗腺の働きを抑えられるので発汗量が減り、ワキガの臭いを軽減できます。
個人差はありますが、1回の施術で3~4ヶ月間ほど効果が持続します。
シェービング法はワキガの汗を分泌するアポクリン汗腺を専用の器具で吸引し、気になる臭いを抑える治療方法です。
ワキガの症状が比較的軽い方や、はじめての施術で不安がある方に向いています。
完全摘出法はアポクリン汗腺を完全に取り除く施術なので、ワキガの臭いがとても気になる方におすすめです。
他院で施術した後にワキガが再発してしまった方も、完全摘出法であればワキガの悩みから解放されます。ワキガ治療の中でも、もっとも再発のリスクが少ない治療方法です。
ワセリンでワキガを抑える方法はあまりメジャーではありません
ワセリンにはさまざまな効果が期待されていますが、ワキの下に塗ってワキガの臭いを予防するという使い方は、あまり知られていません。ワキガなどの体臭予防として使うよりも、皮膚を保護することを目的に使われる機会が多いからです。
ワセリンは手ごろな価格で手に入りやすいこともあり、ワキガ対策のためにというよりも、肌を守るために持っておいた方が便利です。便利な使い方をご紹介するので、肌のかさつきなどが気になった時はぜひ使ってみてください。
ワセリンを指先に少量ずつ取り、唇に塗ればリップクリームの代わりになります。つけ過ぎるとベタベタになってしまうので、少しずつつけるのがコツです。
ワセリンは油分をたっぷりと含んでいるため、肌から水分が蒸発するのを防いでくれます。スキンケアの最後に、手のひらで温めたワセリンを薄く塗ると、保湿効果が高まります。
ワキガ治療をまだ受けていない方はワキガの臭い対策をしましょう
ワキガの臭いは気になるけれど、まだワキガ治療を受けていないという方は、セルフケアで一時的にワキガの臭いを抑えましょう。ワセリンを使う以外にもワキガの臭いを抑える方法があるので、自分に合ったやり方でワキガの臭い対策をしてみてください。
汗を放置すると臭いが発生しやすくなるので、気づいた時に汗を拭くのは効果的です。ワキの下の清潔を保つことを心がけましょう。
高カロリーで高脂肪な食事は汗の成分に影響するため、雑菌を増殖させてワキガの原因となります。タンパク質を摂る時は肉だけでなく、大豆や魚からも摂取しましょう。
(まとめ)ワセリンを塗るとワキガが治るって本当?
ワセリンを塗ってワキガの臭いを軽減する方法がありますが、一時的に臭いを抑える方法であってワキガを治すことはできません。
ワキガを治すためには専門的な治療を受けて、汗を分泌させる汗腺の働きを抑える必要があるからです。
ワキガをきちんと治すためには、ワセリンやデオドラント剤を塗る方法だけでは期待する効果は得られません。
専門のクリニックで汗腺の働きを抑える治療を受けて、ワキガの原因を根本的に絶つことが必要です。
ワセリンはワキガの臭いを予防するよりも、皮膚を保湿するために使った方が便利です。
薄く塗ってリップクリームとして使えますし、スキンケアの仕上げとして顔に塗れば保湿効果を高められます。
ワキガ治療をまだ受けていない方は一時的に、セルフケアでワキガの臭いを抑えましょう。
汗をかいたらこまめに拭いて雑菌の繁殖を防ぐ、高カロリーで高脂肪な食事を控えるなどが効果的なワキガ対策となります。