自分がワキガかどうかわからない時は耳垢をチェックしましょう
自分がワキガかどうかわからないという方は、まずご自分の耳垢をチェックしてみてください。ワキガの人の特徴はいくつかあるのですが、耳垢が湿っている人はワキガの可能性が高いといわれています。
湿った耳垢だとワキガの可能性が高い理由としては、耳にはアポクリン汗腺と呼ばれる汗腺があるため、ここから分泌される汗が多いと耳垢も湿った状態になるからです。
アポクリン汗腺は脇の下にも存在し、ワキガ特有の汗もアポクリン汗腺から分泌されています。
目次
ワキガの汗はアポクリン汗腺から分泌されています
ワキガの臭いが気になる時、「汗が臭う」という表現をしがちですが、正しくは汗が臭うのではなく、かいた汗に繁殖する雑菌が臭いの原因です。汗には2つのタイプがあり、通常の汗はエクリン汗腺から分泌されるサラサラとした汗ですが、ワキガの汗は違います。
ワキガの汗はアポクリン汗腺から分泌され、脂質やタンパク質などの雑菌がエサとして好む成分を多く含んでいます。
雑菌は脇の下の皮膚に常在しているので、ワキガ体質でアポクリン汗腺が多い人ほど汗の臭いが気になりやすいです。
ワキガになるのは遺伝的な理由によるもので、両親のいずれかがワキガ体質であれば、子供がワキガになる確率は高いといわれています。
生まれ持ったアポクリン汗腺の数が多いほどワキガになりやすく、制汗剤を塗っても臭いが抑えられないのはワキガの原因が汗腺の数にあるからです。
自分がワキガかどうかわからないという人は少なくないですが、統計的に見ると日本人の場合、ワキガ体質の人は10人に1人ほどで割合としては高くありません。
たとえば欧米では国民の7~10割の人がワキガ体質だといわれているので、世界規模で比較すると決して多くはないのです。
またワキガは病気ではないので、ワキガだと判断する明確な基準が決められているわけではありません。耳垢が湿っている人はワキガである可能性が高いですが、あくまでも判断するポイントのひとつになります。
ワキガである人もそうでない人も、かいた汗そのものはほとんど臭いません。ただしワキガ体質の人の汗は脂質やタンパク質を多く含んでいるために雑菌が繁殖しやすく、酸化臭や分解臭が発生しやすいです。
アポクリン汗腺の活動を抑えるには、専門的なワキガ治療が有効です
市販のデオドラント剤や制汗剤を使うと一時的にワキガの臭いを抑えることは可能ですが、根本的に臭いを断つことはできません。ワキガの汗を分泌するアポクリン汗腺は皮膚の下に埋もれているため、表面的な対処では改善が難しいからです。
本格的にワキガを治したいのであれば、ワキガ治療を専門とするクリニックで適切な治療を受ける必要があります。一時しのぎのケアでは、ワキガの臭いにこの先も悩まされ続けることになるでしょう。
専門のクリニックでは、次のようなワキガ治療を行っています。
- レーザー治療
- ボトックス注射
- シェービング法
- 完全摘出法
脇の下に傷跡を残さない治療を望む方には、レーザー治療やボトックス注射が向いています。
ワキガの臭いが強く、確かな治療を受けたい方であればシェービング法または、完全摘出法がおすすめです。
これらの治療はワキガの原因となるアポクリン汗腺の働きを抑えたり、アポクリン汗腺を除去したりすることで、ワキガの悩みを解決します。
脇の下の雑菌を抑える工夫をしましょう
まだワキガ治療を受けていない方は、脇の下の雑菌を抑える工夫をして少しでもワキガの臭いを軽減しましょう。根本的なワキガの改善とはいきませんが、周囲にワキガの臭いを気づかれるリスクを減らすことはできます。
肉料理や揚げ物などの脂っぽい料理が好きという方は、その食習慣がワキガの臭いを強くしているかもしれません。
雑菌は汗に含まれる脂質を好むので、食生活をバランス良く整えられれば、汗に含まれる脂質が減って臭いの軽減にも繋がります。
脇毛が常に生えた状態でいると、雑菌の繁殖が活発になるといわれています。ワキガの臭いが気になる人は、脇毛の処理をしておきましょう。
(まとめ)ワキガかどうか自分ではわからない時の確認方法とは?
自分がワキガかどうかわからないという方は、耳垢をチェックするとワキガかどうか判定しやすいです。
ワキガ体質の人は耳のアポクリン汗腺から分泌される汗が多いため、ワキガである可能性が高いといわれています。
ワキガの汗はアポクリン汗腺から分泌され、脂質やタンパク質を多く含んでいるために雑菌が繁殖しやすいです。
汗そのものが臭うのではなく、汗で雑菌が繁殖することによってワキガの臭いが発生しています。
ワキガの臭いを完全に抑えるには、専門のクリニックで治療を受けるのがもっとも確かな方法です。
一時的なケアではワキガを治すことができないので、根本的な治療が必要になります。
ワキガの治療が済んでいない方は、脇の下の雑菌を抑える工夫をして臭い対策をしましょう。高カロリーで高脂肪な食事を控えるだけでも、雑菌の繁殖を抑制して臭いの予防となります。
また脇毛の処理をしておくのも雑菌の繁殖を抑える方法のひとつです。