ワキガの施術で行われるボトックスのデメリットとは？

ワキガの施術ボトックスは、効果の持続期間が短いなどのデメリットがあります

ワキガの施術でも用いられるボトックスは、エクリン腺からの発汗を抑える作用があると言われています。ただ1回の施術による効果の持続期間は短く、またワキガの原因となるアポクリン汗腺からの汗を抑えるのは難しいとされています。

一方で体への負担も軽く、エクリン腺からの汗を抑えることでアポクリン腺からの汗による臭いの拡散を防ぐなどのメリットもあります。

効果は約3～4ヶ月、アポクリン汗腺には作用しないなどのデメリットが挙げられます

ワキガケアとして美容クリニックで行われるボトックスは、発汗を抑える効果があるとされています。ボトックスは、ボツリヌス菌とから毒素を抜いて加工されたものでタンパク質の一種です。

自律神経の一種、交感神経の末端で作用する、アセチルコリンという神経伝達物質の命令により、エクリン腺という汗腺から汗が出ます。ボトックスには、アセチルコリンの働きを抑制し、発汗を抑えることができると言われています。

汗腺のうちアポクリン汗腺から出る汗には、脂質やたんぱく質などが含まれ、べたっとしています。脂質などは皮膚の常在菌のエサとなり、分解しながら増殖し、皮脂と混じってワキガ特有のきつい臭いを放ちます。

ボトックスには、このアポクリン汗腺から出る汗を抑える作用がないのが、デメリットに一つだとされています。アポクリン汗腺が生まれつき多く、汗をかきやすい体質だとワキガの根本的解決にはなりにくいとも言われています。

さらに汗腺自体を取り除くわけでないので、汗を抑える作用は1回の施術で3、4ヶ月ほどしか効果が持続しないというのも、デメリットだと言われています。効果が切れる前に、再度ボトックスを注入する必要があります。

エクリン腺からの汗を抑え、回復が早いなどのメリットもあります

ボトックスは、エクリン腺からの汗を減らし、雑菌の繁殖を抑える作用があります。ワキガというよりは、むしろ多汗症に一定の効果が期待できると言われています。

ただエクリン腺から出る汗も、雑菌が繁殖すると臭いがきつくなるので、臭いを軽減させるという点では効果的だと言えるでしょう。

アポクリン汗腺からの汗は、べたとしていますがエクリン腺からの汗はほぼ水分でさらっとし、広範囲の広がりやすいと言われています。

そのためエクリン汗腺からの汗の量を減らすことで、アポクリン汗腺からの汗による臭いの拡散が防げるとされています。結果的にワキガのきつい臭い緩和にもよいと考えられます。

そしてボトックスは、メスを入れて汗腺を除去するわけではなく、回復も早くすぐに日常生活に戻れます。ボトックス注射で汗の量が収まり手軽に受けられる施術であり、抵抗感も少ないと言えるでしょう。

施術時間も短く注射の際には部分麻酔を使用することも可能なので、痛みも少ないとされています。また治療費も汗腺を取り除く施術に比べるとまだ安いので経済的な負担も少ないと言えるでしょう。

ワキガを改善するには、レーザーなどの施術が効果的だとされています

ワキガを根本的な改善には、レーザーを使った施術も効果的だとされています。マイクロ波を脇の下に照射し、エクリン腺とアポクリン腺を熱によって破壊するという方法です。

ダウンタイムもほぼないので、施術後はすぐにでも日常生活に戻れます。施術時間も約1時間と短く、傷跡も残らないので肌にも体にも優しい施術と言われています。

さらにマイクロ波で熱破壊された汗腺が元のように復活することはほぼないと考えられいます。長期的な効果が期待できるというのも、レーザー施術のメリットの一つとされています。

そして重度なワキガの場合、特殊な細い機器を挿入し、超音波により汗腺を破壊するシェービング法という施術もあります。脇の下には約1㎝とメスを使う施術よりも少しの傷から機器が挿入できて、施術後は腫れづらく体への負担も少ないとされています。

超音波照射後に、吸引管でアポクリン汗腺を体外に除去する処置を受けると、ワキガ効果は半永久的だとされています。ワキガがひどくて悩んでいるという方なら、まずは美容クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。

（まとめ）ワキガの施術で行われるボトックスのデメリットとは？