ワキガがどんな匂いか例えると、スパイスのような匂いです
人によって匂いの感じ方に違いはありますが、ワキガがどんな匂いか例えると、スパイスやカレーといった香辛料の匂いになります。
ほかにも鉛筆の芯の匂いや、劣化したプラスチックの匂い、硫黄の匂いなどに例えられることもあります。
ワキガの程度には個人差がありますが、きちんと治したいのであれば専門のクリニックに相談しましょう。汗ふきシートや制汗剤をこまめに使っても、根本的な治療には繋がりません。
分泌される汗腺によって汗の匂い方が変わってきます
汗が分泌される汗腺には、アポクリン汗腺とエクリン汗腺という2つの種類があります。暑い時にかく体温調節を目的とした汗はエクリン汗腺から分泌されますが、ワキガの汗はアポクリン汗腺から分泌されています。
普通の汗も匂うことがありますが、成分のほとんどが水分なので、鼻をつくような匂いにはなりません。ワキガが強く匂うのは汗の成分に、脂質・糖質・タンパク質・アンモニアなどを含んでいるからです。
汗が匂う理由は、皮膚にいる常在菌が汗に含まれた成分をエサとして繁殖するためです。普通の汗には常在菌が好むエサが少ないですが、ワキガの汗はエサになる成分が多く含まれているので、独特の匂いを発します。
どちらの汗も汗そのものが匂っているのではなく、細菌がつくり出した物質によって匂いが出やすくなります。自分がワキガかどうか判断するポイントとして、脇の汗がどんな匂いなのか確認するとわかりやすいです。
普通の汗はサラサラとしていますが、ワキガの汗にはべたつきや粘り気があります。汗に触れてみた時の感覚で、ワキガかどうかの判断をある程度することもできます。
ワキガ体質の人には特徴があります
ワキガの汗を分泌するアポクリン汗腺の数は生まれつき決まっているので、体質が変わってワキガになる人は基本的にいません。
もともとの体質がワキガに影響しているので、途中でワキガになったり、人からうつされたりすることはないです。
ワキガ体質の人には、いくつかの特徴があります。自分がワキガかどうか確信が持てない方は、次のチェック項目を参考にしてみてください。
ワキガは子供に遺伝するので、両親がワキガの場合はご自身もワキガである可能性があります。両親のどちらかがワキガであれば50%、双方がワキガであれば80%の確率で遺伝するといわれています。
洋服に黄色や茶色の汗ジミがついているのは、タンパク質など汗の成分のせいかもしれません。エクリン汗腺から分泌される汗であれば、汗ジミがつくことはまずないからです。
ベタベタとした湿り気がある耳垢も、ワキガ体質の人の特徴だといわれています。多くの人は耳の中に汗腺がないため、粉っぽいカサカサの耳垢になります。
季節を問わず脇に汗をかく人は、ワキガの可能性が高いです。脇汗をかきやすいのは、アポクリン汗腺の数が多いせいだと考えられます。
ワキガの治療には専門のクリニックがおすすめです
ワキガは遺伝や体質による影響が強いので、対症療法的なケアでは効果を実感することがなかなかできません。
こまめに脇をふいたり、制汗剤を使ったりする方も多いですが、根本的な治療をしない限り、ワキガの匂いを断つのは難しいです。
ワキガの治療は、専門のクリニックで受けることができます。さまざまな施術があるので、医師に相談すれば納得できる治療法を見つけやすいです。
皮膚を傷つけないので、傷跡が残りません。2つの汗腺にレーザーを当て、匂いの原因を断ちます。
傷跡が目立たず、ダウンタイムが短い治療法です。ワキガの原因であるアポクリン汗腺を取り除きます。
2つの汗腺を切除するので、ダウンタイムは長くなりますが、効果が高い治療法です。1回の施術でワキガの匂いから解放されます。
(まとめ)ワキガはどんな匂いがするの?
ワキガがどんな匂いかを例えると、香辛料・鉛筆の芯・劣化したプラスチック・硫黄の匂いなどが挙げられます。人によって匂いの感じ方に違いはありますが、鼻につく匂いを感じる方が多いです。
ワキガを根本的に治すには、専門のクリニックに相談しましょう。
人間が持つ汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2つがあり、ワキガの汗はアポクリン汗腺から分泌されています。
アポクリン汗腺から分泌される汗は脂質や糖質、タンパク質などを含んでいるため、常在菌のエサになりやすく、強い匂いが出やすいです。
ワキガ体質の人にはいくつか特徴があるので、ワキガかどうか悩んでいる方は当てはまる項目がないかセルフチェックしましょう。
湿った耳垢やアポクリン汗腺が多い体質などが、ワキガの人の特徴です。
ワキガは遺伝や体質が影響しているため、専門のクリニックで治療をしない限り、根本的に治すことができません。
レーザー治療・シェービング治療・摘出法などがあるので、医師に相談しながら自分に合った治療を選択しましょう。