アルコール消毒は、一時的であればワキガの臭いを消すことができます
ワキガは汗と雑菌が混ざり臭いが生じます。この雑菌がない状態になれば、臭いは生じないため、アルコール消毒で臭いを対策する事は可能でしょう。
しかし人間は汗をかく生き物ですから、その対処はあくまで一時的かつ緊急的にしか利用できないと言えるでしょう。
根本的な解決をするのであれば、汗をかいている表面ではなく、その内部の汗腺にアプローチする必要があります。
目次
効果は望めますが、あくまで一時的な処置です
ワキガは脇にあるアポクリン腺と呼ばれる汗腺から出る汗が原因で生じます。この汗は脂質やたんぱく質、アンモニアなどの成分を多く含んでおり、脇などの雑菌や常在菌と混ざることで強い臭いに変わるのです。
このため脇から汗を拭きとり、雑菌や常在菌を消毒してあげることができれば、臭いは解消できるでしょう。しかしこの効果を期待できるのは一時的です。
汗は、普通に生活しているだけで分泌され続けます。一度消毒したとしても、その後また汗が分泌されてしまえば、同じように臭いは元に戻ってしまうでしょう。
もしアルコール消毒を利用するのであれば、臭いを抑えたいシチュエーションや時間、場所などを考慮して、一時的に行うのがおすすめです。
長期的なワキガの対策をしたいと考えるのであれば、専門のクリニックの利用を考えてみてください。
ワキガにはその人の症状の強さやタイプなどがあり、適した対処も個人によって大きく異なります。
自宅で手軽にできる方法から試すのではなく、まずは、自分の状態がどのようなのかを知るところから始めてもよいかもしれません。
アルコール消毒を利用する場合であれば、いくつか工夫をしてみましょう
アルコール消毒はその場のみでだけの効果が期待できる方法です。そのため緊急で臭いをどうにかしたいという場合であれば、工夫して上手く使いこなしてみるのもよいでしょう。
たとえば通勤電車でワキガの臭いを対策したいというケースであれば、電車に乗る前にアルコール消毒をすれば、効果が期待できます。手持ちの除菌ペーパーなどで乗車前に消毒をしておくとよいでしょう。
また効果が続く時間は3時間ほどとも言われていますから、上手くタイムスケジュールを組み合わせて、使用してみる方法もよいかもしれません。
アルコール消毒を使って、ワキガ対策をする際にはいくつか注意点があります。たとえばアルコールが強すぎるものを選ばない事や、しっかりと乾燥させることなどです。
手の除菌用の強くないアルコールでも、十分に消毒効果が期待できます。もしアルコールが強すぎてしまうと、肌が荒れてしまい余計に状態が悪化する原因にもなりかねませんから、気をつけましょう。
またアルコール消毒をした後に湿気をそのままにしておくと、雑菌が繁殖しやすくなってしまい逆効果となります。こちらも注意をしておきましょう。
アルコール消毒と合わせて、汗をかきにくくなるような施策を組み合わせれば、効果的に対策することも可能かもしれません。
手軽に利用できるボトックス注射などもおすすめです
アルコール消毒はあくまで一時的な対処法です。ワキガの臭いをしっかり改善したいと考えるのであれば、脇の表面ではなく、その内部の汗腺へしっかりとアプローチをする必要があるでしょう。
汗腺の状態を改善するのであれば、専門のクリニックでのワキガ・多汗症治療の利用が大切です。ただ治療となるとスケジュールを確保するのが難しく、通院をする費用も時間も足りないという場合もあるかもしれません。
そのような方の場合には、ボトックス注射の利用がおすすめです。ボトックス注射は、ボツリヌストキシンと呼ばれるボツリヌス菌から作られたたんぱく質を患部へ注入するという施術です。
ボツリヌストキシンが注入されると、神経伝達物質である「アセチルコリン」の分泌が抑制され、過剰な発汗を弱まらせることができます。
こうして汗の分泌が少なくなることで、臭いが生じる仕組み自体が機能しなくなり、ワキガの臭いの根源を対策できるのです。
ボトックス注射の魅力は、その施術時間です。注射をするだけなので、脇への施術であれば、両側合わせて2分程度で施術が終わります。
1回の施術で3~4ヶ月ほど効果の持続が期待できるため、忙しいスケジュールの中でワキガを治療したいと考えている方であれば、を検討してみてもよいでしょう。
(まとめ)アルコール消毒でワキガの臭いを消すことはできる?
雑菌をアルコール消毒で対策する事で、臭いを緩和する事は可能ですが、この方法はあくまで一時的な方法であると覚えておきましょう。
根本的にワキガを直したいという場合であれば、肌の表面ではなく、その内部へアプローチする必要があるからです。
ワキガは、汗の成分と脇の雑菌などが混ざることで臭いが生じます。このためアルコール消毒で除菌をすれば一時的な効果は期待できるでしょう。
しかし汗は日頃分泌されているものですから、あくまで一時的な処置であることは踏まえておきましょう。
アルコール消毒を利用するのであれば、緊急の場合でのみ利用するのがおすすめです。シチュエーションや時間などを加味して、直前にアルコール消毒を行うなどして、利用してみてください。
ワキガを根本から改善したいという場合は、クリニックの利用がおすすめです。もしスケジュール的に通院が難しいという場合であれば、手軽に利用できるボトックス注射がよいでしょう。
ボトックス注射は施術時間が短いという魅力があります。