ダイエットをするのであれば、だれもが効果的に結果を出したいと思うでしょう。
一方で、実際には「ダイエットをしているのに、全然痩せない」「ダイエットに成功したと思ったらリバウンドした」といった悩みを抱えることもあるのではないでしょうか。

このような悩みを持つ方には、医療ダイエットがおすすめです。医学的なアプローチでダイエットを効果的に体感できるため、人気が高まっています。ここではダイエットを成功させたい方へ向けて、医療ダイエットで使われる薬の種類や、使用時の注意点をご紹介します。

医療ダイエットとは

医療ダイエットとは、医療機関で医師や看護師のサポートを受けながら、体脂肪を減らすダイエットのことです。本来は生活習慣病や肥満症などに使われている治療方法や痩身専用の機械などを医師管理のもと使用し、ダイエット効果を狙います。医学的・科学的根拠のある施術をおこなうため高い効果を求める方におすすめです。

また、医療ダイエットは医師監修のもと医療機関でおこなうため、施術後のサポート体制や相談できる環境が整っており、安全性が高いことも魅力的です。
ダイエットといえば、つらくて厳しいイメージがあるかもしれません。しかし、医療ダイエットは医療の力で無理することなくダイエットできるのです。

医療ダイエットで薬はどう使用される?

医療ダイエットにおいて薬は二種類あり、身体の内側からアプローチして根本的な体質改善、肥満の改善などを目指すものと、脂肪細胞を溶かすためのものがあります。また、クールスカルプティングをはじめとした医療痩身施術を併用し、ダイエットの効果を最大化するといった観点から薬が使用されることもあります。

医療ダイエットで取り扱われている薬

一部の医療機関やクリニックではダイエット効果のある薬を取り扱っているのをご存じでしょうか?
ここでは医療ダイエットで取り扱われている薬を、脂肪溶解注射、食欲抑制剤、飲み薬の3つに分けてご紹介します。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、希望の部位に直接作用して部分的に脂肪を減らします。ほほやフェイスライン、二の腕、太ももなどセルフダイエットでは落としにくい部位でも、短期間で高い効果を実感できるのが特徴です。

さらに、身体への負担が少なくダウンタイムもほとんどないので、人気の医療ダイエットとなっています。ここでは脂肪溶解注射の主なものについて紹介します。

山参(サンサム)注射

高麗人参のなかでも、貴重で薬剤効果の高い山参(サンサム)や生薬エキス複合体が配合されている注射です。脂肪を溶解する効果はもちろん、基礎代謝の向上や食欲抑制の作用もあるため、定期的に受けることで痩せやすい体質に導けます。

また、山参(サンサム)注射は2年もの間臨床試験が実施され、人体への安全性や肥満治療効果が立証された信頼性の高い治療です。
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BNLS アルティメット

BNLSアルティメットは前身のBNLSneoから改良され、脂肪溶解に効果的な成分であるデオキシコール酸が200倍に増量されました。デオキシコール酸とは、近年米国FDAで脂肪溶解効果が承認された医薬成分で、脂肪細胞を破壊し、身体の外に排出するので気になる部位の部分痩せに効果を発揮します。

さらにアーティチョーク、L-カルニチン、コエンザイムQ10、カテキンといった4つの新しい有効成分が加わり、脂肪燃焼、肌の再生・老化防止効果を高めることに成功。BNLSアルティメットはBNLS史上究極の脂肪溶解注射です。

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食欲抑制剤

医療ダイエットで使用する薬には食欲を抑制する効果を持つものもあります。食欲を抑制し、食事の摂取量を減らすことで内臓脂肪が付くことを防ぐというものです。

また、ヒト本来のホルモンと同様の成分であるため安全性も高く、健康的にダイエット効果を得ることができます。ここでは注射剤のサクセンダについてご紹介します。

サクセンダ

サクセンダは1日1回、決まった時間に自己注射する治療です。食欲を抑制する効果はもちろん、血糖値が急上昇することを防ぐ効果や持続的に摂取することで太りにくい体質に改善する効果があります。

メリットは、毎日注射をするため、食事会があるなどの予定や日々の体調に応じて注射する量を最適に調整できることです。一方、デメリットは毎日決まった時間に注射しなければならないことでしょう。

初回の診察や血液検査のあとは、頻繁に通院する必要はありません。

サクセンダは2014年、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)で抗肥満薬として認可されました。その後、2015年2月にカナダで、2015年3月では欧州連合(EU)加盟国の28ヵ国でも肥満症対策として認可を取得しています。

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飲み薬

医療ダイエットで取り扱われている飲み薬は、美容クリニック以外の場面でも医薬品として医療機関で処方されています。またその効果は医学的に認められており、効率的にダイエットを進められます。

ここでは医療ダイエットで取り扱われている飲み薬の種類と特徴について解説します。

リパーゼ阻害剤

リパーゼ阻害剤はリパーゼという消化酵素の働きを阻害する薬です。
リパーゼは食べたものを栄養素として身体のなかに取り込めるように、食べ物の脂肪を分解します。
この働きを阻害することで、余分な脂肪が体内へ吸収されず、身体の外へ排出されます。その結果、消化管からの脂肪吸収を約30%抑える効果が期待され、体重が減少するのです。

コレステロール吸収抑制剤

食事に含まれるコレステロールが身体に吸収されないようにする薬です。この薬を使うことによって新たに身体に脂肪がつくのを防ぎます。
元々は、高脂血症で主に悪玉コレステロールの値が高い方に使われている医療用医薬品で、現在も医療現場で用いられています。

糖質吸収抑制剤

この薬は糖質を分解してブドウ糖にするαグルコシダーゼという酵素の働きを阻害して、糖質の消化吸収を遅らせ、食後の高血糖を防ぐものです。
食事前に飲むことで、酵素の働きを抑え、炭水化物の吸収を抑制し、低炭水化物状態にすることで、エネルギーとして備蓄している脂肪の消費を促します。

SGLT2阻害薬

血液に含まれる糖を尿と一緒に身体の外へと排出させる薬で、体重減少をサポートします。元々、糖尿病の方の血糖値を下げるために処方されている薬で、現在も糖尿病の治療薬として使われています。
食欲を抑えたり、糖質や脂肪の吸収を抑制したりする作用はないので、ダイエット効果を出すには、食事制限をするなどの工夫が必要です。

医療ダイエットで薬を利用する際の注意点

安全性の高い医療ダイエットですが、リスクはゼロではありません。ここでは医療ダイエットで薬を利用する際に注意するべきことをご紹介します。

副作用の可能性がある

安全性が高い医療ダイエットの薬ですが、副作用の可能性はあります。また、どのような副作用が出るかは薬ごとに異なります。

副作用にも種類があり、副作用が出ても飲み続けることで症状が軽くなるため問題ないものや、発疹や息苦しさなどの症状が現れたらすぐに受診が必要なものがあります。カウンセリングの際、どのような副作用の可能性があるのか、また副作用が出た場合の受診が必要か、または特別な対応はしなくてよいのかなど、対処方法を医師に確認しておきましょう。

市販品の購入は控える

メディカルダイエットの薬と市販の薬やサプリメント、健康食品との併用で問題になる可能性があります。そのため、もし併用をしたい場合は、医療機関で医師に相談することをおすすめします。
なお、安全に医療ダイエットを進めるため医師の指示には必ず従うようにしましょう。普段から医療機関で薬を服薬している方は、必ず医師に服用している薬を伝えるようにします。

また、医療ダイエットに使用する医薬品を模造したもの、効果が検証されていないものが市場に流通している可能性があります。安全に服用するためにも医薬品は医療機関にて医師から処方されたものを入手しましょう。

用法・用量は必ず守る

用法・用量を守らないと身体への悪影響を及ぼしたり副作用が起きたりすることがあります。たとえば薬の量を2倍にしたからといって、効果が2倍になるわけではありません。また、薬が効きすぎて、想定外の副作用が現れる可能性もあります。医師が一人ひとりに合った量を調節して処方しているので、用法・用量は必ず守り、安心安全にダイエットをおこないましょう。

医療ダイエットなら安心安全の湘南美容クリニック

医療ダイエットで薬を使用する際はお悩みやご希望に合った薬を適切な量で服用しましょう。湘南美容クリニックでは経験豊富な医師が、多様な選択肢の中から患者さま一人ひとりに合った最適なプランをご提案いたします。小さなお悩みまでぜひ医師へご相談ください。

また、湘南美容クリニックでは、複数の医療ダイエットメニューをご用意しています。新発想のメディカルサイズダウンなど、効果的な医療ダイエットについては下記よりご覧ください。