健康的な身体を維持するためには、体重管理や内臓脂肪のコントロールが欠かせません。特に現代の忙しいライフスタイルでは、食生活の乱れや運動不足が原因で肥満に悩む方が増えています。

そんな中で注目を集めているのが「ダイエット外来(肥満外来)」です。医師のサポートを受けながら、無理なく効果的に体重を管理できるこの外来は、特に内臓脂肪が気になる方におすすめです。

この記事では、ダイエット外来の特徴や受診が適している方、さらに内臓脂肪を減らすための具体的な方法をご紹介します。

ダイエット外来(肥満外来)とは?

ダイエット外来(肥満外来)とは、肥満の解消や改善を目的に、医療機関で専門家の指導のもと、ダイエットをおこなう外来のことです。一般的には、血液検査やCTでの内臓脂肪量のチェックなどにより、肥満の程度や原因を確認します。その後、専門家による検査と評価に基づき、医学的アプローチで肥満の特徴に合わせたダイエット方法をご提案します。医師や管理栄養士、健康運動指導士などの専門家による食事療法や運動療法を実施し、必要に応じて抗肥満薬の服薬や注射を使用する薬物療法をおこなう場合もあります。

ダイエット外来では、無理のないダイエットプログラムを提案するため、身体への負担が少なく、健康的に体脂肪を減らせるメリットがあります。また、食生活や生活習慣を見直し、体質から改善できるため、リバウンドが起こりにくい特長があります。

ダイエット外来の受診がおすすめなのはどのような人?

専門家の指導のもと、ダイエットをおこなうダイエット外来の受診がおすすめな人はどのような人が当てはまるのでしょうか。おすすめな人は「肥満・高度肥満の人」「効果的なダイエットに取り組みたい人」が当てはまります。

肥満・高度肥満の人

肥満(成人の場合)とは、体重が多いだけではなく、脂肪組織が必要以上に蓄積している状態のことです。肥満は、糖尿病や脂質異常症・高血圧症・心疾患・脳血管疾患などの生活習慣病のリスクを高めます。

肥満度の判定には、国際的に用いられている指標『体格指数 BMI(Body Mass Index)』が用いられており、BMI25以上のものが肥満と定義されています。BMIは、「体重(kg)/身長(m)の2乗」で求められます。

肥満の判定基準は国によって異なり、日本においては日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2022」で、BMI25~35未満の場合を「肥満」、35以上の場合を「高度肥満」に分類されています。

BMI 肥満度
18.5未満 低体重
18.5以上25未満 普通体重
25以上30未満 肥満1度
30以上35未満 肥満2度
35以上40未満 肥満3度
40以上 肥満4度

また、肥満や高度肥満の方で、脂質異常症、高血圧などの肥満に関連する健康障害を起こし、医学的な減量が必要な状態の方や内臓脂肪の蓄積が疑われる方は、肥満症、または高度肥満症と診断されます。

効果的なダイエットに取り組みたい人

これまでに自己流のダイエットをおこなったものの、「なかなか痩せられない」「リバウンドを繰り返してしまう」という方もいらっしゃるかと思います。

自己流のダイエットでは効果が得られなかったという方は、専門知識のある医師のもとおこなうことで、健康的かつ効果的なダイエットができます。

内臓脂肪がついて肥満になってしまう原因

内臓脂肪がついて肥満になってしまう原因

お腹のまわりに付く内臓脂肪が蓄積して肥満になるのは、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っているからです。つまり、運動不足や食べ過ぎが主な原因です。

運動量の不足

運動量の不足は、肥満の大きな原因のひとつです。運動不足が続くと、消費エネルギーが減少し、食事から摂取するエネルギーが上回ります。余ったエネルギーは内臓脂肪として身体に蓄積されてしまいます。
また、運動不足により筋力が低下すると代謝が落ち、痩せにくく太りやすい体質になりがちです。

食生活の乱れ

食生活の乱れも肥満を引き起こします。

食生活の乱れのなかでも特に注意が必要なのが、よく噛まずに早食いすることによる過食です。人は噛むことで、脳からヒスタミンという神経伝達物質が分泌されます。それによって、満腹中枢が活性化して満腹感を得やすくなり、脂肪の燃焼を促す効果もあることがわかっています。

一方、よく噛まずに早食いすると、ヒスタミンの分泌量が減少し、満腹中枢が働くまでに時間がかかります。結果的に、食べ過ぎにつながってしまうのです。

夜遅くに食事するなど食事時間が不規則だったり、食事の回数を減らしたりするのも、内臓脂肪を増加させる原因になります。

また、過度な飲酒も注意が必要です。お酒は糖質が高く、食欲を高める作用もあるため、おつまみなど無意識に摂取するとカロリーが増えて太りやすくなります。

自律神経の乱れ

不規則な生活やストレスによって自律神経が乱れると、日中に交感神経がうまく働かなくなり、アドレナリンの分泌量が低下します。そのため日中の活動量が減り、体脂肪が蓄積しやすくなってしまいます。

また、人はストレスを受けると、食欲を増進させる働きがあるコルチゾールというホルモンや、逆に食欲を抑制するレプチンのはたらきが悪くなり、これによって食欲が増加します。
つまり、自律神経が乱れることで、活動量の低下と食欲の増加の両面から、脂肪が付きやすくなってしまうのです。

ダイエット外来で治療を受けるメリット

ダイエット外来の概要や受診がおすすめな人についてご説明しましたが、ダイエット外来で治療を受けるメリットは一体何なのでしょうか。メリットについて、詳しくご紹介します。

専門医師のサポートを受けられる

ダイエット外来では、医師から医学的な視点で指導を受けることができます。
一人ひとりに合った適切なダイエットができ、精神的なサポートも受けられるため、大きな効果が得られるでしょう。

より効果のある健康的なダイエットができる

最適なダイエット方法をご提案するため、最初にいくつかの検査を受けます。その検査の結果をもとに専門家が問題を評価し治療計画を立てるため、自分の症状に合ったダイエットができるのです。

科学的根拠に基づいた治療をおこなうため、効果的かつリバウンドも防げるという特長があります。

治療に保険が適用される場合もある

ダイエット外来は基本的に保険適用外ですが、条件を満たす方は保険適用で受診できます。

BMIが35以上の高度肥満の場合は、健康保険が適用されます。その他、睡眠時無呼吸や脂質異常症、糖尿病、高血圧、膝の痛みなど肥満に関連した健康障害がある場合も健康保険の適用になります。

保険が適用される方は、以下のとおりです。

  • BMIが35以上の高度肥満の方
  • BMIが35以上で肥満と診断され、高血圧や糖尿病、脂質異常症を指摘された方
  • 肥満にともなういびきや睡眠無呼吸症候群と指摘された方
  • 肥満にともなう膝痛や腰痛のある方
  • 肥満によるその他の健康障害をともなう方

ダイエット外来での主な治療方法

ダイエット外来の主な治療方法には「食事・運動療法」「薬物療法」「美容医療」の3つがあります。

食事・運動療法による治療

ダイエット外来での主な治療法として、食事療法と運動療法があります。
肥満症治療の基本は減量です。まずは、専門家の指導のもと食事を見直し、適切な運動を取り入れることで減量を目指します。

医師や管理栄養士がライフスタイルを確認し、一人ひとりの生活環境に合った無理のない食事療法・運動療法をご提案します。
十分に食事を摂取しながら、日常生活のなかに適度な運動を取り入れることでダイエットを促す方法です。

薬物療法による治療

薬物療法もダイエット外来の主な治療法のひとつです。食事療法や運動療法だけでは十分な効果が得られない場合などに取り入れられます。

ダイエット外来の薬物療法では、糖質や脂質の吸収を抑制する薬をはじめ、満腹感誘発や食欲抑制効果、減量効果のある薬などが処方され、肥満解消をサポートします。肥満の程度や原因、体質によっては漢方薬を用いることもあります。

市販のダイエットサプリなどはどれを選べばよいかわからない方も多いかと思いますが、ダイエット外来では専門家の診察と判断のもと、自分に合った薬を処方してもらえるのが特徴です。

湘南美容クリニックでは、食欲抑制ダイエット注射「サクセンダ」をご用意しております。体質から痩せやすくするため、ストレスなく痩せることができるメディカルダイエットです。

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美容医療による治療

医療ダイエット・ダイエット外来では、美容医療による治療もおこなわれています。

その一種である「医療痩身マシン治療」では、厚生労働省やアメリカFDA承認の機種など最先端の医療技術を用いて、寝ている間に皮下脂肪を溶かします。

その他にも、脂肪溶解や食欲抑制の効果がある「ダイエット注射・脂肪溶解注射」や、細い注射器を使用して皮下脂肪を吸い出す「脂肪吸引注射」などがあります。

湘南美容クリニックには、脂肪細胞そのものを破壊・排出する 「メディカルサイズダウン®シリーズ」があり、さまざまなお悩みやニーズに合わせた施術をご用意しております。

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ダイエット外来の治療の流れ

まずは、問診票に現在の健康状態や既往歴、服用中の薬などを記入していただき、医師による診察・検査をおこないます。
一般的には身体測定や血液検査などをおこないますが、CTによる内臓脂肪量のチェックや肥満遺伝子の調査、検尿をおこなう場合もあります。
検査の結果をもとに、お悩みや普段の食生活などを伺いながら、一人ひとりの体質・食生活に合わせてダイエット計画をご提案いたします。

ダイエット外来を受診する際に気を付けるポイント

実際にダイエット外来を受診する際、どのようなポイントに気を付けるべきなのでしょうか。受診の際に気を付けるポイントとして「治療期間」「副作用」「費用」の3つが挙げられます。

治療期間

前述したとおり、ダイエット外来の治療にはさまざまな方法があります。
治療法によって治療期間が異なるため、「このイベントまでに痩せたい」など目標の期限がある場合は事前に確認しておきましょう。

また、病気が完治または寛解するまで通院するのと同じように、医療ダイエット・ダイエット外来も定期的な通院が必要です。
ダイエットの進捗状況を確認し、計画の見直しや栄養指導、運動指導などをおこないます。
通院のために時間を確保したり、通いやすいクリニックを探す必要があるでしょう。

副作用

ダイエット外来の薬物療法や美容医療では、体質やその日のコンディションによって副作用が出ることがあります。
処方される薬や人によって副作用の症状や出方は異なりますが、代表的なのは口渇感・便秘・悪心・胃部不快感といった症状です。

また、美容医療ではまれにダウンタイムが生じることがあります。
こちらも施術内容によって異なりますが、医療痩身マシン治療では一過性の発赤がみられたり、ダイエット注射・脂肪溶解注射では注入部分に内出血や発赤、腫れなどの症状が起こることがあります。

費用

スタイルを維持したいなど、美容目的の場合は、保険は適用されず自費診療になります。BMIが高くても、医学的に問題がなく治療を必要としない場合も保険適用外です。

ダイエット外来では、食事療法や運動療法の指導の他、内服薬や注射などによる薬剤療法をおこなっている場合がありますが、なかには、薬の処方をおこなっていないクリニックもあります。

薬剤での治療をご希望の方は、湘南美容クリニックが提供している「サクセンダ」がおすすめです。

ダイエット外来に関するよくある質問

一般的なダイエットとは何が異なるのですか?

ダイエット外来では、リバウンドを繰り返さない根本治療をおこないます。
過剰な食事制限や運動、自分に合っていない薬やダイエットサプリでは、痩せづらかったり、リバウンドを繰り返すことが多いです。

ダイエット外来で専門家の指導のもと適切なダイエットをおこなうことで、リバウンドしない効果的な減量をおこなうことができます。

ダイエット外来の受診にかかる料金はいくらくらいですか?

治療方法によって料金はさまざまであるため、一律の金額は提示していないクリニックが多いです。
カウンセリングでは、不明な点や不安な点などを相談することができます。治療費の相談をして、費用面を考慮した治療方法を提案してもらいましょう。

治療を続けられるか不安です。

医療ダイエット・外来ダイエットでは、過度な食事制限や運動をおこなうダイエットとは異なり、無理なく続けられるダイエット治療をおこないます。

普段の食生活や生活習慣、性格などを把握したうえで、オーダーメイドの治療方法をご提案し、専門家が精神的なサポートもおこないます。
心のケアをしながらダイエットをおこなうことで、治療が続けやすくなります。

湘南美容クリニックの「サクセンダ」

内臓脂肪を減らすためには、食事制限や運動などによるダイエットが不可欠です。

しかし、自己流のダイエットを続けるのは成果が出にくく、もっと楽に脂肪を減らしたいと思う方も多いでしょう。

そんな方におすすめなのが、湘南美容クリニックの「サクセンダ」です。サクセンダは抗肥満症薬の注射で、アメリカのFDA (米国食品医薬品局)やカナダ、欧州連合((EU))加盟28ヵ国でも認可されています。

食べたものが胃から小腸へ移動するのを遅らせる作用があり、ゆっくり消化することで、血糖値の急上昇を抑えます。また、食欲を自然に抑える作用もあるため、食べ過ぎを防ぎ、継続的におこなうことで、太りにくい体質作りをサポートします。

施術方法はとても簡単で決められた時間に自己注射をおこなうだけです。なお、注射針はとても細く痛みはほとんどありません。治療時間も慣れてくると1分程度です。
医師の指導のもと、ご自宅にて、患者さまご自身で注射をしていただくことで、健康的に内臓脂肪を減らす効果が期待できます。

湘南美容クリニックの「サクセンダ」についてはこちらをご覧ください。

サクセンダ

【湘南美容クリニック】ダイエット外来の症例紹介

湘南美容クリニックのダイエット外来ではどのような効果が期待できるか、実際に湘南美容クリニック新宿本院で施術を受けたお客さまの症例を写真付きでご紹介いたします。

左の写真は施術前、右の写真は「サクセンダ」を受けていただいてから1ヵ月経過したあとのお腹周りの様子です。

ダイエット外来の症例 ビフォーアフター

施術前はウエスト周りに脂肪が付き、もったりとした印象があります。
施術後は、体重が5キログラム減少しました。ウエスト周りの脂肪が少し落ちてすっきりし、やや引き締まってきたように見えます。

施術を担当した六本木院痩身外来医局長 兼 痩身エキスパートドクターチームリーダーの御園生佳奈子医師:

ラクやせ注射(サクセンダ)を使用し1ヵ月後のお写真です。
体重はおよそ5キログラム減で全体的に脂肪の厚みが減少しているのがおわかりいただけるかと思います。

サクセンダはGLP-1受容体作動薬というもので、普段は食後に小腸から分泌されるホルモンです。
血糖値を安定させたり、腸の動きを緩やかにすることで少ない食事量で満腹感を得やすかったり、腹持ちが良くなり空腹感を感じにくくなったりする効果があります。

施術名:サクセンダ
施術の説明:注射により血糖値の急激な上昇を抑えることで食欲を抑制する痩身治療です。
施術の副作用(リスク):脱力感、倦怠感、嘔気、嘔吐、低血糖、下痢、便秘、頭痛、消化不良、疲労、めまい、腹痛などが生じることがあります。
施術の価格:初回17日分 24,800円
本施術は、日本国内未承認医薬品または医療機器を用いて処置を行います。
治療に際し使用する医薬品、機器等はSBCグループに所属する医師の判断の元、個人輸入手続きを行っています。
※サクセンダは国内未承認薬となっています。
※当院では、サクセンダ(novonordisk社デンマーク製)を海外から輸入しております。
※サクセンダはFDAやEU諸国では肥満治療薬として承認されており安全性が認められておりますが、国内未承認薬のため、国内では効能・効果への承認が下りてない旨ご留意の上、ご使用いただきますようお願いいたします。
※同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※サクセンダは2014年にアメリカFDAで承認されています。
※諸外国にて重大なリスクとしてアレルギー反応(アナフィラキシー)や膵炎が報告されています。
妊娠中・産後3ヶ月以内(3ヶ月以内の中絶・流産含む)・授乳中の方、がん(悪性腫瘍の未治療〜治療中)・糖尿病・知覚障害・重度の胃腸障害の方、心機能・腎機能が低下している方、透析療法を受けている方、膵炎の既往歴のある方、甲状腺癌の既往または家族歴のある方、全身状態が悪化している方、本剤に対し過敏症の既往のある方、自己注射についてご理解いただけない方はお受けいただけません。
自己免疫疾患がある方、膠原病・甲状腺疾患・てんかんの方、感染症に罹っている方、現病歴がある方、既往歴がある方、内服・外用中の薬がある方、薬物アレルギーがある方、アルコールアレルギーの方、胆石症の既往がある方、腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある方、3日以内にワクチン接種をされた方はお受けいただけない場合があります。

ダイエット外来を検討している方は湘南美容クリニックへ

肥満は見た目を損ねるだけでなく、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病につながるリスクが高まります。肥満が気になる方は、健康を守るためにもダイエットをおすすめしますが、自己流での食事制限や運動では継続が難しく、結局リバウンドしてしまったり、健康を害してしまったりなど、成果が出にくいものです。

そこで、無理のない健康的な減量を目指したい方にご紹介するのが、湘南美容クリニックのダイエット外来です。

湘南美容クリニックでは、医療機器や注射を用いる本格的な医療ダイエットのメニューが豊富です。食事制限や運動だけでは難しい部分痩せを可能にする施術もあり、お客さまのお悩みに応じてダイエットをサポートさせていただきます。

ご自宅にて、お客さまご自身で注射をしていただく、「ラクやせ外来 ラクセンダ」は、内臓脂肪の減少を促すとともに、体質そのものを改善して痩せやすい身体に導く痩身治療です。ストレスなく健康的に痩せることが可能なうえ、食後の高血糖や肥満に起因する将来的なさまざまな疾患を防ぐことも期待できます。

医師による無料相談もおこなっていますので、不安なことや治療について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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