症例写真(No.328171)

当院の症例写真は、画像処理により形や大きさをかえるような処理は一切おこなっておりません。

村松英俊 医師

No.328171【豊胸・バストの修正】【技術統括医長の匠の技】脂肪豊胸+陥没乳頭修正 術後3ヵ月半

施術前

自然なバストアップ、左右差改善、陥没乳頭修正をご希望でした。
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施術後3ヶ月後

概ねご要望通りの仕上がりとなりました。
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施術担当者からのコメント

本日ご紹介する症例の患者様は20歳代半ばの女性、自然なバストのサイズアップとボリュームの左右差の改善、および右側の陥没乳頭を治したい、とのご希望でした。

脂肪豊胸術は仕上がりが極めて自然であること、バスト周辺の傷が極めて小さい(注入用のカニューレの挿入口のみ)こと、脂肪採取部に若干の部分痩身効果が得られること、などがメリットとして挙げられます。

一方、デメリットとしては、脂肪の定着率に関しては個人差が大きいこと(同じオペをしても2カップ程度サイズアップされる方も居れば0.5カップ程度しか変化しない方もおられます)、しこり形成などのリスクがあること、などが挙げられます。

定着率を高めたり、しこり形成などの有害事象を減らすためには(1)注入する脂肪の処理、(2)注入方法、いずれも工夫が必要です。

とくに(2)の注入方法に関しては、定着率を高めたりしこりなどを作らないようにするためには「如何に散らして注入するか」が重要となります。

採取した脂肪には血流がないので、注入先の血流のある組織と可能な限り接することが重要です。

塊状で注入してしまうと、塊の中心あたりは血流と接することはなく、これがoil cyst(しこり)を形成したり脂肪が壊死、腐敗し重篤な感染に発展する可能性が生じます。

ですので皮下浅層、皮下深層、乳腺下層、大胸筋内、大胸筋下など、症例に応じて様々な層に分散して注入しております。

また、これらの層のなかにも血流の豊富さに関して差があります。

例えば乳腺下層はいわゆる「疎」な組織構造であるため、血流も同様に疎であると言えます。

ですので、乳腺下層への注入は控えめ(脂肪の総注入量の約25〜30%程度まで)にすべきであると考えています。

このような分散注入を徹底しているため、私に関しては脂肪豊胸術後に触知しうるようなしこりが生じたケースはこれまでの執刀例において1例も確認出来ておりません。

今回は脂肪採取にアキーセルを併用したコンデンスリッチ豊胸を行うこととしました。

脂肪注入量はコンデンスリッチファット換算で右340cc、左280ccでした。

術後は左右のボリュームの違いもある程度是正されながら自然なボリュームアップが達成出来ています。

患者様はもう少しボリュームが欲しかったということですが、まずまずご満足頂けました。