糸リフト(スレッドリフト)の仕組みとは?効果やメリット、施術後の注意点を解説

糸リフト

糸リフトは皮膚を切らないため、術中の痛みやダウンタイムが少なく、手軽にフェイスラインをリフトアップできるとして人気の高い施術です。

今回は糸リフトの仕組みと効果、メリット、注意点などについて解説いたします。

糸リフト(スレッドリフト)とは?

糸リフトとは、特殊な加工をした糸をこめかみ周辺から皮下に挿入し、下垂脂肪を物理的に持ち上げて肌のたるみを改善する施術です。皮膚を切らないため傷跡が残らないほか、比較的ダウンタイムも短く、手軽にリフトアップを実現できます。

また、糸の挿入によって皮膚の組織が刺激されてコラーゲンを生成するため、肌のハリ・弾力の回復も期待できます。

糸リフトの仕組み

糸リフトでは、リフトアップ糸などと呼ばれる特殊な糸を皮下組織に通し、フェイスラインのリフトアップをおこないます。

多くのリフトアップ糸には“コグ”と呼ばれる棘がついており、コグを皮下組織に引っかけることで下垂脂肪を直接持ち上げ、美しい位置に再配置し固定します。

糸は時間をかけて体内に吸収される“吸収糸(溶ける糸)”を使用するため、基本的に抜糸をおこないません。糸が完全に溶けるまでの期間はおおよそ半年〜2年程度です。

また、糸が体内に吸収される過程でコラーゲンが生成されるため、糸が溶けたあとも引き上げ効果は1〜2年持続します。

糸リフトの種類

糸のリフトの種類は、コグの有無と糸の溶ける・溶けないによって大きく4種類に分かれます。

現代の糸リフトでは、コグのある溶ける糸を使用するのが一般的です。溶ける糸は医療現場でも使用されており、安全性の高さが証明されています。

溶ける糸に使用されている素材は、主にPDO(ポリジオキサノン)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLLA(ポリ-L-乳酸)などです。素材によって特徴や施術の痛み、効果の持続性、金額などが異なります。

イテウォンビューティークリニックの糸リフトは、以下4種類の施術をご用意しています。お客様の悩みや理想に合わせて適切な種類をご提案いたします。

種類プリマリフトVOVリフトシークレットリフトテスリフト
特徴痛みの少ない施術で、当日でも腫れが気にならないナチュラルな引き上げが可能最も細くしなやかで柔軟性のある糸によって顔の曲線に沿って糸の挿入が可能360度方向の強靭なコグによって広い範囲の引き上げが可能3Dのメッシュによって覆われた糸が組織に絡んで一体化するため持続性が高い
素材PDOPCLPCL+PLLAPDO
おすすめの人費用を抑えてナチュラルに引き上げたい人頬やほうれい線のひきつれ、凸凹にお悩みの人引き上げたい範囲が広い人リフトアップと同時にたるみ予防と美肌効果を得たい人
糸の形状プリマリフトの糸のイメージVOVリフトの糸のイメージシークレットリフトの糸のイメージテスリフトの糸のイメージ

糸リフトの効果とおすすめの人

糸リフトは、主に下記3つの効果が期待できます。加齢とともに現れやすくなるほうれい線や肌のたるみが気になり始めた方におすすめの施術です。

  • たるみやもたつきを改善
  • 将来のたるみを予防
  • 肌のハリや弾力を改善

それぞれの効果について解説します。

たるみやもたつきを改善

皮下組織に糸を挿入し、下垂脂肪を物理的に引き上げる糸リフトでは、肌のたるみやフェイスラインのもたつきを改善できます。それにより、リフトアップや小顔効果が期待できます。

将来のたるみを予防

糸の挿入によって傷ついた周囲の皮下組織は、修復の過程で収縮・タイトニングされます。肉質がリモデリングされることによって、将来のたるみ予防につながります。

さらに、定期的に施術を受けることで長期的なたるみ予防になります。

肌のハリや弾力を改善

糸の挿入によって周辺の真皮層が刺激されることで、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリに欠かせない成分を生成します。これによって肌のハリや弾力が改善され、美肌効果も期待できます。

糸リフトのメリット

糸リフトの施術には以下5つのメリットがあります。

  • 切開せずにリフトアップできる
  • 施術直後から効果を実感できる
  • 施術時間やダウンタイムが短い
  • 他の美容医療と併用ができる
  • 施術後にメイクができる

それぞれのメリットについて解説します。

切開せずにリフトアップできる

糸リフトの施術ではメスを使わず、皮下に挿入した糸を引き上げてリフトアップさせるので傷跡が目立ちにくいです。針跡は数日〜1週間ほどで消えます。

施術直後から効果を実感できる

マッサージなどのセルフケアでは、目に見えて実感できるリフトアップ効果は時間がかかりますが、糸リフトでは物理的にたるみを持ち上げるため、施術後すぐに効果を感じることができます。

施術時間やダウンタイムが短い

糸リフトは20〜30分で施術が終わり、施術後すぐに帰ることができます。

比較的ダウンタイムも短く、術後の腫れや痛みは2日〜2週間ほど、内出血は1〜2週間ほどでなくなります。

一方、切開リフトの施術時間は2〜4時間、術後は1〜3ヵ月ほどむくみが出た状態が続きます。

他の美容医療と併用ができる

糸リフトは他の施術と併用することが可能です。

アゴ先の脂肪注入と組み合わせてフェイスラインをよりシャープにみせたり、ボトックス注射でしわを治療してよりアンチエイジング効果を得たりなど、複合的にアプローチすることで施術の相乗効果が期待できます。

なお、イテウォンビューティークリニックでは、プリマリフトとエラボトックスをかけ合わせた輪郭改善セット「湘南フェイスラインリフト」を取り扱っています。セットメニュー価格で受けられ、単体で受けるより、さらに小顔効果を実感できる輪郭改善セットです。

施術後にメイクができる

糸リフトは、施術の翌日からメイクや洗顔ができる場合があります。

ただし、施術後の過ごし方はクリニックによって異なるため、きちんと担当医に確認しましょう。

糸リフトの注意点

糸リフトの主な注意点には以下の4つが挙げられます。

  • 皮下脂肪が多いと効果を実感しにくい
  • 痛みやつっぱり感が出る場合がある
  • 顔へ刺激を与えないようにする
  • 医師とイメージを共有する必要がある

それぞれの注意点について解説します。

皮下脂肪が多いと効果を実感しにくい

皮下脂肪が多い場合、糸だけでは引き上げる力が不十分なため、効果を発揮しない可能性があります。

この場合は脂肪吸引系の施術と併用することがおすすめです。

脂肪吸引注射とは、切らずに細いシリンジで脂肪を直接抽出し、脂肪を部分的に減らすことができます。

下記は、実際に糸リフトと脂肪吸引注射を組み合わせた症例写真です。

痛みやつっぱり感が出る場合がある

糸リフトのダウンタイムは比較的軽度ですが、施術後はまれに痛みや腫れ、熱感を生じることがあります。

痛みの気になる方は、対処法として以下を意識してダウンタイム期間を過ごすようにしてみてください。

  • 気持ちがよい程度に患部を冷やす
  • 痛み止めを飲む
  • 血行が良くなることを避ける
  • 頭を高い位置にして寝る
  • 口を大きく動かさない
  • 優しく顔に触れる

顔へ刺激を与えないようにする

糸リフトを施術してからメイクや洗顔・シャワーは翌日からできる場合がありますがマッサージや口まわりを大きく動かすことを避けましょう。これらによって顔に強い刺激を与えてしまうと、ダウンタイムが長引いたり、糸が安定しにくくなったりするおそれがあります。

顔や頭のマッサージは、優しい力であれば術後1ヵ月から、強い力であれば術後2ヵ月から可能です。

医師とイメージを共有する必要がある

糸リフトでは、お客さまがどれくらいリフトアップしたいのかによって、施術に用いる糸の本数や種類、糸を入れる箇所や深さなどが異なります。

自分の希望する効果を得るには、施術前の診察・カウンセリングで医師としっかりイメージをすり合わせることが大切です。

糸リフトの症例写真

たるみによるフェイスラインが気になっていた方の、イテウォンクリニックでの症例をご紹介します。

糸リフトの内訳
・プリマリフト6本【通常価格】34,800円
・シークレットリフト6本【通常価格】119,040円 
合計153,840円(税込)

糸リフトのよくある質問

糸リフトに関するよくある質問についていくつかお答えします。

糸リフトは何本くらい必要ですか?

糸リフトの適性本数は、フェイスラインは片側3〜6本、中顔面(法令線)は片側2〜4本、あご下・エラ下は片側2〜3本です。

ただ、これはあくまで目安であり、実際の本数はたるみの程度によって異なります。個人差があるため、カウンセリング時に医師に確認しましょう。

使用した糸はどうなりますか?

溶ける糸を使用している場合は最終的に体内に吸収され、溶けない糸の場合は体内に残ります。

溶けない糸は異物として残り、感染や触知・引き攣れの原因になりうるため、それらを踏まえて糸の種類を選ぶことも大切です。

糸リフトは痛いですか?

術中は麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。局部麻酔のチクッとした痛みが苦手な方は、笑気麻酔や安心麻酔(静脈麻酔)を併用できるか医師に確認しましょう。

ダウンタイム中は、挿入部分や頬骨付近に軽度の痛みを感じることもあります。術後に痛み止めを処方されるケースもあるので、痛みが心配な方は医師に相談しましょう。

施術後に通院する必要はありますか?

施術後の通院は、基本的に必要ありません。ただ、定期的に糸リフトの施術を受けることでたるみ予防ができるため、継続的なケアとしておすすめです。

まとめ

糸リフトは、皮膚を切らずにフェイスラインのリフトアップを目指せる施術です。専用の糸をこめかみから挿入して皮下脂肪を直接引き上げるため、傷跡が目立ちにくく、即効性を感じられます。施術中の痛みはほとんどなく、ダウンタイムは比較的短いため、痛みに弱い方にもおすすめです。

フェイスラインのもたつきやたるみを手軽に改善したい方は、糸リフトを試してみてはいかがでしょうか?

湘南美容クリニックの新ブランド「イテウォンビューティークリニック」では、小顔・若返りを専門としており、SBC湘南美容クリニックよりもお求めやすい価格で糸リフトを受けることができます。

「糸リフトを受けたい」「たるみやもたつきを改善したい」という方は、ぜひ当院にご相談ください。

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