糸リフトのやり方や施術の流れは?糸の種類やダウンタイムも解説

糸リフト

糸リフトは、特殊な糸を挿入してたるみを引き上げる施術です。メスは使わないため、手軽に受けられるのが特徴です。しかし「糸リフトのやり方がわからない」「どのように施術が進むのか不安」と感じる方も多いでしょう。

本記事では、糸リフトのやり方や施術の流れ、ダウンタイムや糸の種類について詳しく解説します。

糸リフトのやり方や施術の流れ

糸リフトとは

糸リフトは、コグ(棘)のついた溶ける糸を挿入してたるみを改善する施術です。顔のたるみの原因である「下垂脂肪(垂れ下がった脂肪)」を直接糸で引き上げ、高い位置に再配置することで、若返りや小顔効果が期待できます。

実際どのようなやり方で糸を挿入するのか、以下で解説します。

Step1:医師による診察・カウンセリング

糸リフトを入れる位置は、個々の骨格やたるみ具合によって異なります。ここめかみから入れるケースが多いですが、カウンセリング時に医師が確認し、挿入位置を決めたうえで皮膚にガイドラインを引きます。

Step2:局所麻酔をする

施術前、該当箇所に痛みを感じないよう、局所麻酔を打ちます。局所麻酔のため意識があり、押されるような感覚がありますが、ほとんど痛みを感じません。

Step3:糸を入れる

こめかみ付近からスパイナルニードルと呼ばれる専用の針を用いて糸を挿入し、糸だけを残してニードルを抜き取ります。糸を引っ張りながらコグを引っかけ、引き上げ具合などを調整します。

Step4:糸をカットする

すべての糸を挿入したら、お顔のバランスを見ながら調整し、皮膚から露出している不要な糸をカットします。

本数にもよりますが、施術時間は20〜30分程度です。挿入跡は小さく、こめかみ付近にあるため、ほとんど目立ちません。施術後は、そのままご帰宅いただけます。

糸リフトのダウンタイム

糸リフトはメスを使わないため、ダウンタイムが少ない施術です。

ただし、人によっては術後2〜4日間は腫れなどが生じることがあります。

ダウンタイム術後2〜4日程度
リスク・副作用まれに痛み・腫れ・熱感・皮膚の凹み・引きつれ感
メイク・シャワー当日から可能
洗髪・入浴洗髪は翌日から、入浴は翌々日から可能
飲酒・喫煙1週間後から可能
激しいスポーツや顔の施術1ヵ月後から可能
髪のスタイリング1ヵ月後から可能
歯科治療2ヵ月後から可能

生活に支障が出るほどのダウンタイムはありませんが、顔への強いマッサージや、口を大きく開ける歯科治療などは一定期間控える必要があります。

糸リフトによる効果と症例

糸リフトには、主にたるみ・もたつきの解消、たるみ予防、ハリ・弾力アップの効果が期待できます。実際の症例とともに効果について解説します。

たるみ・もたつきの解消

糸リフトは、顔のたるみやもたつきを糸で物理的に持ち上げ、輪郭もスッキリさせることが可能です。

上記の症例写真でも、あご下から頬にかけてのフェイスラインがぐっと引き上がり、自然に若々しく変化しているのがわかります。輪郭のもたつきやぼやけが解消され、小顔効果も期待できます。

施術名:テスリフト
施術の説明:弾力性のある溶ける糸を挿入する糸のリフトアップ(スレッドリフト)です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・皮膚が凹む・糸を固定した部分が膨らむ・触れる・違和感・異物感・突っ張り感・引きつり感を感じるなどを生じることがあります。
施術の価格:29,600円~528,000円
施術名:シークレットリフト
施術の説明:やわらかく柔軟性のあるリフティング用スレッドを肌に挿入し、たるみを引き上げる施術です。
施術の副作用(リスク):傷・疼痛・腫れ・内出血・ひきつれ・神経障害を生じる可能性があります。
施術の価格:25,600円~475,920円

将来的なたるみの予防

糸リフトは即時的なたるみ改善もありますが、将来的なたるみ予防の効果も期待できます。挿入された糸によって傷ついた皮下組織が修復する過程で、収縮・タイトニングが起こります。これによって肉質がリモデリングされ、将来的なたるみ予防につながります。

上記の症例は、糸リフトの施術から1年後の症例写真です。1年後も、輪郭のもたつきや口周りのたるみが軽減されています。溶ける糸は永続的な効果はありませんが、定期的に入れることで長期的なたるみも予防できるといえます。

施術名:プリマリフト
施術の説明:弾力性のある溶ける糸を挿入する糸のリフトアップ(スレッドリフト)です。

施術の副作用(リスク):傷・疼痛・腫れ・内出血・ひきつれ・神経障害を生じる可能性があります。
施術の価格:9,600円~228,000円
施術名:テスリフト
施術の説明:弾力性のある溶ける糸を挿入する糸のリフトアップ(スレッドリフト)です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・皮膚が凹む・糸を固定した部分が膨らむ・触れる・違和感・異物感・突っ張り感・引きつり感を感じるなどを生じることがあります。
施術の価格:29,600円~528,000円
施術名:VOV(ボブ)リフト
施術の説明:弾力性のある溶ける糸を挿入する糸のリフトアップ(スレッドリフト)です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・皮膚が凹む・糸を固定した部分が膨らむ・触れる・違和感・異物感・突っ張り感・引きつり感を感じるなどを生じることがあります。
施術の価格:18,400円~456,000円

肌のハリ感や弾力アップ

糸リフトを挿入すると、真皮層が刺激され、コラーゲンが生成されます。肌のハリや弾力のもととなる成分が増生されることで、ハリ・ツヤがアップし、美肌効果も期待できます。

使用する主な糸の種類と特徴

糸リフトは、異物として残らない「溶ける糸」が主流となっており、素材によっていくつか種類があります。入れた糸は、時間をかけて体内に自然に吸収されていきます。糸の種類によって、以下のように特徴や持続期間(糸が吸収されるまで)が異なります。

糸の素材PDO
(プリマリフト)
PCL
(VOVリフト)
PCL+PLLA
(シークレットリフト)
PDO+3Dメッシュ
(テスリフト)
糸の形状プリマリフトの糸のイメージVOVリフトの糸のイメージシークレットリフトの糸のイメージテスリフトの糸のイメージ
引き上げ力★★★★★★★★★★★★★★★★
効果持続期間1年2年1.5年2〜3年
特徴痛みの少ない施術で、当日でも腫れが気にならないナチュラルな引き上げが可能最も細くしなやかで、顔の曲線に沿って挿入しやすい柔軟な糸360度方向の強靭なコグによって広い範囲の引き上げが可能3Dのメッシュによって覆われた糸が組織に絡んで一体化するため持続性が高い

糸の種類と本数は、悩みや理想に合わせて選ぶことが重要です。糸の種類ごとに、それぞれの特徴や効果、おすすめの人を紹介します。

小顔効果ならプリマリフト(PDO)

PDO素材を使用したプリマリフトは、頬・あご下・輪郭・口横のたるみやもたつきを改善します。コラーゲンを生成しやすい素材のため、美肌効果も期待でき、脂肪萎縮効果でスッキリとした印象も与えられます。

特に、切らない輪郭形成や小顔治療がしたい方におすすめです。

なお、イテウォンビューティークリニックでは、プリマリフトとエラボトックスをかけ合わせた「湘南フェイスラインリフト」を取り扱っています。単体で受けるより、さらに小顔効果を実感できる輪郭改善セットです。

ほうれい線にVOVリフト(PCL)

PCL素材を使用したVOVリフトは、医療機関で長年使用されている、しなやかさと強度を兼ね備えた糸リフトです。さらに、アメリカFDAの承認を受けており、安全性・信頼性も確立されています。

他の糸よりも分解速度が遅いため、有効性が持続する特徴があります。ほうれい線やあごのたるみを改善したい方におすすめです。

引き上げ力重視ならシークレットリフト(PCL+PLLA)

PCLとPLLAが混合されたシークレットリフトは、引き上げ力が最も高い糸リフトです。360度方向についたコグが、全方位からしっかり皮膚組織を引き上げます。2種類の素材をかけ合わせることで、柔軟性と持続性があるのが特徴です。

頑固な頬のたるみや口元のもたつきを、しっかり引き上げたい方におすすめです。

脂肪燃焼効果もあるテスリフト(PDO+3Dメッシュ)

PDOと3Dメッシュの特殊な糸を使用したテスリフトは、脂肪燃焼効果と持続性が特徴の糸リフトです。バーブと呼ばれるトゲが3Dメッシュで覆われており、これが皮下組織と一体化することで抜群のキープ力を発揮します。

肌の生成作用が高いPDOを使用しているため、引き締め効果や美肌効果も期待できます。ほうれい線・マリオネットライン・輪郭のもたつきが気になる方におすすめです。

糸リフトのメリット

糸リフトは、メスを使わず手軽に受けられるたるみ治療です。

他にも以下のようなメリットがあります。

即時的な効果が期待できる

糸リフトは、糸によって物理的にたるみを引き上げるため、施術直後から効果を実感しやすいのがメリットです。スキンケアやマッサージなどの地道なたるみケアでは、効果がわかりにくかったり、実感までに時間がかかることが一般的です。しかし、糸リフトなら短期間で顔の印象やシルエットの変化が期待できます。

大事なイベント前に自然にリフトアップしたい方にもおすすめです。ただし、術後2〜4日程度は腫れが生じる可能性があるため、スケジュールを考慮して施術を受けましょう。

傷跡が見えにくい

糸を挿入した傷口は非常に小さく、こめかみ付近なので目立ちません。髪の毛で隠れることがほとんどです。また、多少傷跡が残ったとしても、2〜3ヵ月程度でほぼきれいになります。

痛みやダウンタイムが少ない

切開をともなうような手術ではないため、痛みやダウンタイムが少ないのもメリットです。ダウンタイムが短いため長期休みが不要で、生活の制限もほとんどありません。さらに施術直後からメイクが可能です。

2〜4日程度の腫れや熱感が出る可能性はありますが、周囲に気付かれることが少なく、自然にリフトアップできるでしょう。

糸リフトのデメリット

糸リフトは即時的な効果があり、手軽に受けられる一方で、いくつかのデメリットもあります。

糸リフトを受ける前に知っておくべきデメリットを紹介します。

効果の持続力には限りがある

挿入した糸は、時間をかけて体内に吸収されるため、リフトアップ効果の持続性には限りがあります。術後の引き上げを維持するためには、定期的に糸リフトを受けなければなりません。

1回の施術で永続的なリフトアップ効果を求める方には、切開リフトなどの別の施術が適している場合があります。

痛みを感じることがある

施術中は痛みをほとんど感じませんが、麻酔注射の痛みはどうしても避けられません。術後の痛みは少ないですが、糸の本数によっては痛み、内出血、腫れなどが生じやすいこともあります。

ダウンタイム中に痛みを感じる場合は、痛み止めの服用で軽減できます。

継続するには費用がかかる

糸リフトは永続的な効果はないため、定期的に受けることが推奨されます。継続することでたるみ予防や美肌効果が期待できますが、その分費用がかかります。安価ではないため、継続が難しいと感じることもあるでしょう。

そのため、継続しやすい価格帯や通いやすさを考慮し、クリニックを選ぶことも重要です。また、2回目以降は本数を減らしたり、クリニックのリピーター割引を利用することで、費用を抑えられる場合もあります。

まとめ

糸リフトは傷の目立たないこめかみ付近から糸を入れ、たるみ・もたつきを直接引き上げる施術です。実際のやり方やダウンタイムが気になる方は、カウンセリング時に詳しくご説明いたします。

イテウォンビューティークリニックは、小顔・若返りに特化した美容医療クリニックです。糸リフトをはじめとする豊富な症例実績があり、経験豊富な医師が多数在籍。半セルフ式のサービスを導入することで、高品質な糸リフトをリーズナブルな価格で提供しています。

「糸リフトを受けたい」「気軽にたるみを改善したい」という方は、ぜひ当院へご相談ください。

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