実は多くの方が抱えている女性器の悩み。大きさや色など個人差がありますが、人には言えないし、比較もできず1人で悩みを抱えがちになります。性器にコンプレックスを感じる、自信が持てない、パートナーに見られたくないなど、さまざまな悩みがあるようです。
婦人科形成とは
婦人科形成は、女性器の形や大きさなど、デリケートゾーンの悩みを解消する治療です。日本人女性の3人に1人は、女性器に何らかの悩みを抱えているといわれています。普段の生活のなかで気になる方や、パートナーとの性生活が億劫になってしまった方もいらっしゃいます。婦人科形成は、女性特有の人に言えないデリケートゾーンの悩みを治療により解消し、生活の質を向上する手助けができます。
「婦人科形成」と「婦人科」を混同してしまう方もいるかもしれません。病院の一般的な婦人科は「女性特有の病気」に対して治療をおこないます。一方で婦人科形成は「女性器の悩み」に対して治療をおこないます。
いずれも医療行為ですが、一般の婦人科では女性器の悩みに対する治療は受けられないことが多いでしょう。治療を受ける場合は、婦人科形成を取り扱うクリニックや形成外科で治療を受けることになります。
女性器のよくある悩み
女性器の形や大きさは個人差があり、抱えるお悩みもさまざまあります。
特によくある女性器の悩みとして挙げられるのが次の3つです。
女性器のよくある悩みとして最も多いのが、小陰唇(しょういんしん)の肥大です。小陰唇は、膣の入り口にあるヒダのことをいいます。大きさや形は個人差がありますが、一般的な大きさは1センチ程度といわれています。
大きすぎて擦れて痛みを感じたり、パートナーから指摘されたりして、思い悩む方も多くいらっしゃいます。通常は左右対称ですが、形や大きさが非対称で見た目が気になるなど悩みはさまざまです。
黒ずみや匂いも、女性器によくある悩みの1つです。黒ずみはメラニンによる色素沈着によって生じます。この色素沈着の原因は、主に下着や生理用品などの摩擦が考えられます。
匂いには様々な要因がありますが、先に紹介した小陰唇の大きさが大きく関わります。小陰唇のサイズや形によって、恥垢という汚れが溜まりやすかったり、ムレやすかったりするのが匂いの原因です。
普段の生活のなかで擦れて痛みを感じる方も多いといいます。自転車に乗っている時に擦れる、下着が擦れて痛いなど、ストレスを感じている方もいます。
他にもパートナーとの性行為で、小陰唇が巻き込まれて痛みを感じて楽しめないなどが女性が抱える悩みです。擦れて痛みを感じる原因は、やはり小陰唇のサイズが大きく関係しています。小陰唇が大きくはみ出していることで、摩擦や痛みを受けやすい原因になります。
婦人科形成でできること
婦人科形成では女性器の悩みに対して、さまざまな治療法があります。最近ではレーザーを使った治療もあり、症例によって使い分けられます。
以下に代表的な4つの治療法をご紹介します。
小陰唇縮小術は、肥大した小陰唇の大きさや形を整えることができる治療法です。特殊な高周波メスを用いて余分な部分を切除し、バランスの良い自然な形に整えます。局所麻酔を使用するため、施術中は痛みを感じません。シャワーは翌日から浴びることができ、性交渉は1ヶ月後からになります。
当院では、7days法という小陰唇縮小術も取り入れており、この治療法の場合は、術後1週間から性交渉が可能になります。ダウンタイムが少なく、術後の生活に制約が少ない治療法です。
小陰唇の肥大は見た目の他にも黒ずみ・匂い・擦れによる痛みの原因でもあるため、治療を受けることで総合的な悩みの解決にもつながるでしょう。
黒ずみ解消レーザーは、黒ずみの原因であるメラニン色素を破壊し、色味を改善する治療法です。麻酔クリームやテープで保護し、痛みはほとんど感じないので安心です。破壊されたメラニン色素は自然に体内に吸収されます。
小陰唇の他、大陰唇、肛門まわり、乳首などの黒ずみも改善できます。施術は1箇所10分程度、ダウンタイムは3日程度で、日常生活に支障なく受けやすい治療法といえます。
引き締めレーザーは、レーザーの温熱効果で粘膜のタイトニングをし、膣や尿道を引き締める治療法です。360度照射可能なハンドピースを膣の奥まで挿入し、少しずつ抜きながら回転してレーザーを当てていきます。
女性器の悩みとして、膣のゆるみを感じている方もいらっしゃいます。出産経験やコラーゲンの減少などで、膣や尿道のゆるみが生じてしまうことが要因です。パートナーとの性行為が楽しめない、ふとした時に尿もれなどのお悩みを、引き締めレーザーで解消できます。痛みはほとんど感じませんが、オプションで笑気麻酔を受けることも可能です。
ワキガというと脇の匂いを想像する方が多いですが、陰部にも「すそワキガ」という症状があります。すそワキガは「外陰部臭症」といい、アポクリン汗腺が原因で独特の匂いを生じさせます。
こういった女性器の匂いを解消する治療として注射やレーザー治療、外科手術などがあります。軽度の症状の場合は、ボトックス注射で改善できることも多いです。重度の症状の場合は、ミラドライのレーザー治療やシェービング法による外科手術が効果的といえます。
特にレーザー治療のミラドライは、科学的根拠のある医療機器として厚生労働省からも承認を受けています。メスを入れずにレーザーで、デリケートゾーンの匂いを改善でき、治療中の痛みもほとんど感じない治療法です。
婦人科形成のメリット
女性器はデリケートな部分なので、治療を躊躇してしまう方もいるかもしれません。しかし、治療を受けることで1人で抱えてきた悩みを解消し、以下のようなメリットを受けられると考えられます。
パートナーに指摘されて悩んだり、コンプレックスを感じている人は少なくありません。治療を受けることでコンプレックスが解消され、自信につながる方もいらっしゃいます。
女性器の見た目や膣のゆるみが気になり、性交渉を積極的におこなえなかった状態から、セックスレスを解消でき、パートナーとの関係も改善できる場合があります。
婦人科形成の治療で大きさ・形を整えることで、衛生面でもきれいな状態を保ちやすくなります。恥垢が溜まりにくくなるため、かゆみや炎症も起きづらく、さらに匂いの原因も改善できるでしょう。治療によって大事な女性器を清潔に保てます。
普段からムレや擦れで不快感や痛みを感じている方は、こういったストレスから開放されます。性交渉のときも見た目や匂いを気にせずに済むため、性生活を楽しめます。自転車に乗るときやジーンズを履くときなど、痛みが気にならなくなり、あらゆる面で生活の質が向上するといえます。
婦人科形成のデメリット
婦人科形成にはメリットもありますが、いくつかデメリットもあります。治療を受ける前に、考えられるデメリットを把握したうえで検討しましょう。
婦人科形成のデメリットは以下のようなものが考えられます。
治療中は麻酔が使用されるため、痛みはほとんどありませんが、術後に痛みや出血が生じる場合があります。特に小陰唇縮小術などで切除する場合は、しみるような痛みやつっぱったような痛みを感じる場合があります。
しかしこういった術後の痛みは痛み止めで対処でき、痛みも1週間ほど経てば解消されます。出血は生理用のナプキンに少し付着するくらいの量で、こちらも1週間前後で解消できます。
治療を受けたのに、理想の大きさ・形にならない可能性があります。思ってたよりサイズが変わらなかったり、サイズが変わっても左右が非対称だったりして、なかには再手術を希望する方もいるようです。
イメージした大きさや形、色を実現するためにも、カウンセリングで医師としっかりすり合わせを行うことが必要です。そして何より、実績のある医院で施術を受けることが大切といえます。
経験豊富な女医が在籍の湘南美容クリニックが安心
女性器の悩みは、デリケートな部分のため友達やパートナーにも相談しづらく、1人で抱えてしまう方も少なくありません。しかしニーズが増えてきており、婦人科形成も一般的な施術になってきています。婦人科形成は、女性器にかかわる悩みを解消して自信を得られ、生活の質の向上にもつながります。メリットが多くある一方で、デメリットもあるため、医院選びは慎重におこなうことをおすすめします。
湘南美容クリニックは、婦人科形成の実績が豊富な80名もの女医が在籍しているクリニックです。女性器の悩みはなかなか相談しづらいですが、人に話すことで気持ちが楽になることもあります。悩んでいるのは、きっとあなただけではありません。女性ならではのお悩みを、ぜひカウンセリングでお聞かせ下さい。