デリケートゾーンは除菌シートではなく、専用シートを使いましょう
デリケートゾーンに除菌シートを使うと刺激が強すぎてトラブルの起きる可能性があります。除菌シートには、製品によってアルコールや防腐剤などが使用されており、また硬い繊維である場合も多いでしょう。
これらの要素は、デリケートゾーンへの強い刺激に繋がってしまいます。そのためケアには専用シートを使って優しくお手入れしましょう。
また清潔さを保ちたくても洗いすぎは逆効果のためシートで拭くまでにし、入浴時にのみ優しく丁寧に洗いましょう。
目次
除菌シートは刺激が強すぎ、トラブルを招きやすくなります
除菌をうたっているシートやウェットティッシュは、手指や体を清潔にしたい時に便利ですが、皮膚の薄いデリケートゾーン向けではありません。その理由として次のような要因があげられます。
- アルコールを含んでいる
アルコールは注射する時などの消毒にも使われますが、肌につけると蒸発し、その時に肌の水分も奪うため肌が乾燥しやすくなります。そして乾燥からかゆみなどのトラブルが生じると黒ずみなどのできる原因となることもあるでしょう。
- 防腐剤などの添加物
雑菌を除菌するためにアルコールだけでなく、防腐剤を加えた製品もあり、ノンアルコールであっても添加物により除菌機能をつけている製品もあります。 - 繊維が硬い
角質化した細胞で覆われていないデリケートゾーンを硬い繊維でできたシートで拭くと、傷つける可能性があります。するとゴシゴシ拭いていなくてもデリケートゾーンの肌が荒れてしまうでしょう。また粘膜への使用をすすめていない製品も少なくありません。
専用シートを使うと肌に優しいケアになるでしょう
除菌タイプのシートやウェットティッシュのように、デリケートゾーンの肌に対して強い刺激のある製品は避け、デリケートゾーンケア向けにつくられた専用シートを使うと安心です。
ただし市販品にもさまざまで、手軽な価格のものやオーガニックにこだわったものまであります。
まずはご自分の好みや肌質に合いそうな商品を選んで試しに使ってみて、安全か確認できたものを使い続けましょう。
そして購入する際には、アルコールや防腐剤などの使用がないことを成分表示を見て確認しておきます。
新生児から使用できるとして販売されている、赤ちゃん向けのウェットティッシュ「おしりふき」は、ノンアルコールの製品が多くなっています。
赤ちゃんの粘膜の汚れまで拭き取ることを目指して生産される製品なので、大人のデリケートゾーンケアのために使用してもよいでしょう。
気をつけるポイントは、水分以外に防腐剤などが入っていないこととシートが柔らかいことです。
もちろん安全基準をクリアした上で販売されているので、含有していても安全な範囲ですが、可能であれば避けた方がデリケートゾーンのトラブル予防につながります。
清潔さを求めて洗いすぎると逆効果の可能性があります
デリケートゾーンの汚れやニオイを防ぐために、シートで拭き取るだけでは満足できず、トイレのたびに温水で洗浄する方もいるでしょう。
しかしそれは洗いすぎで必要な常在菌まで一緒に洗い流してしまい、雑菌が繁殖しやすい状態をつくり出します。
そのためデリケートゾーンを清潔に保ちたい場合ほど頻繁には洗わず、気になる部分だけデリケートゾーン専用シートで優しく拭き取るケアにとどめましょう。
ですが全く洗わないことは汚れがたまりニオイなどトラブルを招く場合があるため、入浴時には正しい方法でデリケートゾーンを洗います。
その方法は、まずデリケートゾーン専用ソープを用意し、よく泡立ててから手指でヒダの部分もすみずみまで優しく洗いましょう。
ナイロンタオルを使ったり原液のままつけたりすると刺激が強すぎるため避けて、洗い終えたらぬるま湯で石鹸分が残らないよう十分流します。
(まとめ)デリケートゾーンに除菌シートを使ってもいいの?
除菌シートをデリケートゾーンへ使用することは避け、刺激の少ない専用シートを使いましょう。
そして清潔さを保ちたいからとシートだけでなく頻繁に洗うと逆に雑菌が繁殖しやすいため、洗いすぎも避けることです。
除菌用のウェットシートはデリケートゾーンへの使用を避けた方がよいでしょう。
その理由として、乾燥を招きやすいアルコールを含んでいる、ノンアルコールでも防腐剤など添加物を加えている、シートの繊維が硬いなどのポイントがあります。
デリケートゾーンケア専用につくられた製品でケアすると安心ですが、さまざまな製品があり体に合うことを確認してから使いましょう。
また赤ちゃん用のおしりふきを使う方法もありますが、その場合もアルコールなどが含まれないことを確認しておきます。
トイレのたびにデリケートゾーンを洗ってると雑菌が繁殖しやすい状態になり、衛生面では逆効果でしょう。
そのため入浴時にだけ正しい方法で洗って常在菌が減らないようにし、汚れが気になる時のみデリケートゾーン専用シートで拭き取ります。