20代・30代はデリケートゾーンに多様な悩みを抱える年代です。フェムケアを取り入れることで若々しいデリケートゾーンをキープすることができます。この記事では20代・30代の方におすすめのフェムケアの方法やポイントを解説します。
目次
デリケートゾーンをケアする「フェムケア」とは?
フェムケア(Femcare)とは、女性を意味する「feminine(フェミニン)」とお手入れを意味する「Care(ケア)」をかけた造語で、女性のデリケートゾーンをケアする製品やサービスのことを指します。
日本人女性の3人に1人が、デリケートゾーンに悩みを抱えているといわれており、VIO脱毛やサプリメントなどをはじめ、さまざまな製品やサービスが注目されています。
フェムケアとは?フェムテックとの違いや方法、期待できる効果について解説>
年代とともに変化する女性のホルモンバランス
女性のホルモンバランスは年代とともに変化し、女性の身体に影響を与えます。特に変化しやすいのが20代・30代です。成熟期と呼ばれる20代・30代は妊娠・出産を経験する方も多く、さらにPMS・子宮内膜症などによってホルモンバランスが乱れやすい年代です。このような変化にともなってデリケートゾーンのニオイやムレ、かゆみなどのお悩みを抱える女性が多くなるといいます。
また、女性器の自浄作用を持つ女性ホルモンの「エストロゲン」は、30代後半あたりから少しずつ減少していきます。エストロゲンの分泌が減ることで、デリケートゾーンの保湿力や自浄作用も減少します。このように年代とともに変化するホルモンバランスによって影響を受け、デリケートゾーンの悩みも変化するのです。
20代・30代の方によくあるデリケートゾーンに関するお悩み
デリケートゾーンのお悩みはなかなか人に相談できず、1人で抱え込んでしまう女性が多いものです。ホルモンバランスが変化しやすい20代・30代の方に多いお悩みとして、次のようなものがあります。
ニオイ・ムレが気になる
デリケートゾーンのお悩みとして最も挙げられるのが、ニオイやムレです。尿や汗、生理などはもちろん、菌が増殖することが原因といわれています。密着する下着や、生理用ナプキン、おりものシートの長時間の着用で、デリケートゾーンはムレやすく、菌が増殖しやすい環境になっています。
デリケートゾーンを清潔に保ち、ムレにくく通気性のある下着を選び、生理用ナプキンはこまめに交換するなどの工夫が必要です。
黒ずみが気になる
デリケートゾーンの黒ずみも女性に多い悩みの1つです。デリケートゾーンの黒ずみの多くは、色素沈着によるものといわれています。色素沈着は、日常生活での摩擦や生理用ナプキンの擦れなどが原因です。その他にもレーザー脱毛による色素沈着や、女性ホルモンの乱れによるメラニンの沈着、遺伝的な要因も考えられます。
黒ずみの改善としてレーザーを用いた方法や、女性器の余分な部分を切除することで黒ずみを目立たなくする方法があります。
出産後からパートナーとの性生活を楽しめていない
産後に膣のゆるみや尿もれなどが気になったり、パートナーに指摘されたりして、性生活を楽しめない方もいます。膣のゆるみは、妊娠中の胎児の重みで膣壁を収縮させるための筋肉が伸びてしまうことが原因とされています。この膣のゆるみによって、ふとしたときの尿もれや感度の低下となり、産後のセックスレスにつながってしまうのです。
膣のゆるみを解消する方法として、ヒアルロン酸を用いた膣の縮小術や、レーザーを用いて引き締める方法があります。
プチ膣縮小(ヒアルロン酸)>
デリケートゾーン専用引き締めレーザー>
下着に擦れて痛みを感じることがある
デリケートゾーンにある外側の皮膚の膨らみを大陰唇(だいいんしん)といいます。その内側にある薄いひだを小陰唇(しょういんしん)と呼び、この小陰唇の大きさによって擦れて痛みを感じる方がいらっしゃいます。小陰唇の肥大は先天的な要素もありますが、ホルモンバランスの乱れや加齢によって大きさや形が変化することもあります。下着の擦れだけでなく、自転車に乗るときや、引き締めの強いジーンズを履くときなども、擦れて痛みを感じる方がいるようです。
小陰唇の大きさを整える方法として、小陰唇縮小術があります。高周波メスを用いて余分な部分を切除し、大きさを整えたり、非対称を改善したりできます。
20代・30代の方におすすめのフェムケアは?
デリケートゾーンの悩みはさまざまですが、そんな多様な悩みに対応するフェムケアの製品やサービスは数々登場しています。ここでは特に20代・30代の方におすすめなフェムケアをご紹介します。
デリケートゾーン専用ソープで洗う
デリケートゾーンのニオイやムレを抑えるために必要なのは、清潔に保つことです。通常の石鹸やボディソープもありますが、おすすめなのはデリケートゾーン専用ソープです。デリケートゾーン専用に、低刺激・弱酸性に作られていたり、抗真菌成分が含まれていたりします。専用のソープであればより皮膚に優しく、菌の増殖を防ぐ効果があるソープもあるのでおすすめです。
WOMAN essentials(ウーマンエッセンシャルズ)>
デリケートゾーンを保湿する
デリケートゾーンは年齢とともに自浄作用が減少し、乾燥しやすくなるといわれています。専用のクリームやオイルでしっかり保湿することが、若々しいデリケートゾーンの維持につながります。また最近ではVIO脱毛をする女性が増えていますが、脱毛レーザーを当てたあとは、皮膚が乾燥しやすい状態になっています。クリームやオイルは、VIO脱毛後のアフターケアとしても使えるのでおすすめです。
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婦人科形成による治療をする
婦人科形成は、デリケートゾーンのお悩みを解消する治療です。デリケートゾーン(女性器)の大きさや形を変えることは、セルフのフェムケアでは難しいですが、クリニックで専門の施術を受けることで解消できます。レーザーや注射を用いた気軽に受けやすい施術や、メスを入れる本格的な施術まで、クリニックによってさまざまです。
他人に相談しづらい女性器の悩みだからこそ、専門の女医に相談したいとクリニックを訪れる女性は年々増えています。
アンダーヘアを脱毛する
アンダーヘアの脱毛、いわゆるVIO脱毛は、20〜30代を中心に今や常識になりつつあります。生理中のムレやニオイの解消、デリケートゾーンを清潔に保てるなどの多くのメリットがあり、人気を集めています。VIO脱毛には、主にエステ脱毛と医療脱毛がありますが、デリケートゾーンだからこそ、万が一の肌トラブルがあっても安心な医療脱毛がおすすめです。医療脱毛機であれば、医療従事者による安全な施術が受けられ、かつ少ない回数で脱毛が完了し、脱毛効果も半永久的です。
デリケートゾーンのケアをする際のポイント
デリケートゾーンの悩みは、普段の日常生活の習慣にも深く関わりがあります。
デリケートゾーンをケアする際は、フェムケアにプラスして、以下のポイントを日常で意識してみましょう。
デリケートゾーンは優しく扱う
デリケートゾーンを清潔に保つとはいえ、ごしごし洗ったり、洗いすぎてしまったりすると逆効果です。デリケートゾーンは優しく扱うことが原則。膣にはもともと自浄作用が備わっており、洗いすぎてしまうと必要なものまで洗い落としてしまいます。固いナイロンタオルを使ったり、洗浄力のあるボディソープは使わず、専用のソープを使って優しく扱いましょう。
規則正しい生活を心がける
腟内環境は、ホルモンバランスと大きな関わりがあります。過度なストレスや睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れにつながり、膣内環境を悪化させてしまうことがあります。腟内環境が悪化すると、菌が繁殖してかゆみを発生させる場合もあるのです。普段から十分な睡眠と食事に気を配り、規則正しい生活を心がけることが、ひいてはデリケートゾーンのケアにつながります。
身体を冷やさない
身体の冷えは血行不良となり、さまざまな身体のトラブルにつながります。特にデリケートゾーンは臓器が集まっている箇所であるため、冷えによってホルモンバランスが乱れたり、生理痛が悪化したりすることもあります。夏場にクーラーを使いすぎない、なるべく半身浴で身体を温めるなど、身体を冷やさないように工夫しましょう。
湘南美容クリニックが叶える20代・30代の方のためのフェムケア
湘南美容クリニックには、フェムケアの1つである婦人科形成の施術を多く取り扱っています。セルフのフェムケアでは困難なお悩みも、婦人科形成の治療で解消できる場合があります。
湘南美容クリニックが叶えるデリケートゾーンのエイジングケアについて詳細はこちら>
汗によるムレや匂いの改善【すそワキガ治療】
デリケートゾーンのムレやニオイの原因として、「すそワキガ」があります。ワキガというとワキの下が一般的ですが、実はデリケートゾーンにもワキガの原因となるアポクリン汗腺が分布しています。そのためワキガを発症している方は、陰部にもすそワキガを発症している可能性があるのです。
すそワキガを改善する治療は、手軽に受けられるボトックス注射や、しっかり効果がでるベイザーシェービング法などがあります。
手軽に黒ずみ解消【黒ずみ解消レーザー】
黒ずみ解消レーザーは、デリケートゾーンにレーザーを照射し、黒ずみの原因であるメラニンを破壊する治療です。麻酔クリームやテープを使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。メス不使用で気軽に受けられ、周囲に気付かれる心配も少ない治療法です。
パートナーとのよりよい性生活のための【引き締めレーザー】
膣のゆるみを引き締めるなら、引き締めレーザーがおすすめです。360度照射できる専用のハンドピースを膣まで挿入し、回転しながらレーザーを照射します。レーザーを照射することで、粘膜をタイトニングして膣を引き締めます。施術中の痛みはほぼ感じませんが、オプションで笑気麻酔を使用することも可能です。1ヵ月ごとに治療することでさらに効果が高まります。
形を整えて日常生活の痛みを改善【小陰唇縮小術】
小陰唇縮小術は高周波メスで余分な部分を取り除き、バランスを整える治療です。小陰唇の左右差や大きさを整え、黒ずみを目立たなくしてくれます。施術時間は60分程度で、局所麻酔をするため施術中は痛みを感じません。ダウンタイムは個人差がありますが1週間程度で、性行為が可能になるまでの期間は1ヵ月程度かかります。
肥大した小陰唇を縮小することで、日常生活の擦れによる痛みを解消できます。
20代・30代からフェムケアをして若々しいデリケートゾーンを維持しよう
20代・30代はデリケートゾーンに多様な悩みを抱える年代です。規則正しい生活の心がけや身体を冷やさない工夫など、日頃からできることに加えて、フェムケアを取り入れてみてください。しっかりケアを続けることで、若々しいデリケートゾーンをキープできます。
湘南美容クリニックでは、さまざまな婦人科形成の施術を取り扱っています。長期休暇が取れない、パートナーに知られたくないという場合も、一人ひとりの状況に合わせて最適な治療をご提案いたします。
当院では全国に80名もの女医が在籍しているため、初めての方でも安心です。1人で抱えがちになる女性特有のお悩みだからこそ、専門の女性ドクターにまずはお話をお聞かせください。