ふと鏡を見たときに「なんだか最近つむじが薄くなってきたかも……」と、つむじや頭頂部の薄毛に悩む女性は少なくありません。

普段自分では見えない部分なので、気付いたときにはかなり進行してしまっていたというケースも。この記事では、つむじや頭頂部が薄くなる原因とその予防・改善方法について解説していきます。

「人目が気になって外出が億劫になってしまっている」「以前のように、自由自在にヘアスタイルを楽しみたい」という方は、必見です。

髪のつむじをチェックしよう!知っておきたいポイント

まずは今のつむじの状態をチェックして、つむじが薄毛になっているかを知っていきましょう。チェックしたいポイントは「頭皮の色」「つむじの渦まき」「毛の状態」の3つです。

手鏡などを使って、自分のつむじをチェックしながら読み進めてみてください。

頭皮の色

1つ目は、つむじあたりの頭皮の色をチェックしていきます。正常なつむじの頭皮は白い肌の色ですが、薄毛が進行しているつむじの頭皮は赤っぽくなっているのが特徴です。

  • 頭皮の乾燥による炎症
  • 紫外線ダメージ
  • 毛細血管のうっ血

などが、頭皮の赤みの原因です。

つむじの渦まき

2つ目にチェックしたい項目が、つむじの渦まき。正常なつむじはキレイな渦を巻いていますが、薄毛になると渦がハッキリと見えなくなってしまいます。

毛の状態

最後にチェックしたいのは、つむじ周りの毛そのものの状態です。健康な毛髪は太くコシがありある程度の長さがあるのに対し、薄毛が進行していると弱々しくなり、切れ毛で毛が短いのが特徴です。

毛髪に栄養が行きわたらないことで、十分に成長できない状態になってしまっています。

つむじや頭頂部の薄毛が起こる原因

多くの女性を悩ませる頭頂部の薄毛は、

  • 女性ホルモンの減少
  • 生活習慣の乱れ
  • 間違ったスカルプケア
  • 同じヘアスタイルを続けている

などが原因で起こります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

女性ホルモンの減少

女性の薄毛は、約半分が「男性型脱毛症」といわれています。これは、女性ホルモンが減少することにより、男性ホルモンの作用が強まることで起こります。女性ホルモンは20代後半〜30代半ばにピークを迎え、その後徐々に減少していきます。更年期を迎え女性ホルモンの減少がぐんと進む40代あたりの女性に、つむじの薄毛が多く見られるのです。

また、女性ホルモンそのものにも毛髪にハリやコシ、ツヤを与える効果があるため、女性ホルモンが減少すると髪が弱々しくなり、薄毛を引き起こしてしまいます。

下記の記事では、女性ホルモンと薄毛の関係やホルモンバランスが乱れる原因について詳しくまとめているので、気になる方はぜひ参考にしてください。

>>女性ホルモンは薄毛の原因になる?ホルモンバランスを整えて薄毛を予防する方法

生活習慣の乱れ

  • 睡眠サイクルが整っていない
  • 栄養バランスが悪い食事ばかり摂っている
  • 適度に運動していない

これらのような生活習慣の乱れは、つむじや頭頂部の薄毛につながります。健康な毛髪を保つためには、健康的な生活習慣が何よりも大切です。

また、仕事や育児、介護など、ストレスを溜め込みやすい環境も、薄毛の原因になることがあります。

間違ったスカルプケア

健康な毛髪を保つためには頭皮を清潔にすることが大切ですが、これを意識しすぎて1日に何度もシャンプーをしている方も多いのではないでしょうか。

過度に皮脂を洗い流しすぎると、頭皮が乾燥し、正常なはたらきができなくなります。シャンプーは1日1回が適切な回数です。

また、熱が髪にダメージを与えるという考えで髪を自然乾燥させるのもNG。濡れた髪をそのままにしていると頭皮に雑菌が繁殖しやすく、頭皮トラブルからつむじの薄毛に繋がってしまいます。

同じヘアスタイルを続けている

毎日決まったヘアスタイルをしている方は、「牽引性脱毛症」によってつむじの薄毛が引き起こされているおそれがあります。
頭皮の同じ場所に負担がかかることで、物理的なダメージによって毛髪が抜けやすくなります。

また、ヘアカラーやパーマを長期間繰り返すことも、毛髪や頭皮へのダメージとなり、頭頂部の薄毛の原因となります。

つむじや頭頂部の薄毛を予防・改善する方法

つむじや頭頂部の薄毛をこれ以上進行させないためには、今できることをすぐに取り組んでみることが大切です。原因によってはこれらを行うだけで改善につながることもあるため、ぜひ試してみましょう。

生活習慣を見直す

毛髪の健康を取り戻すため、まずは生活習慣を見直してみるところからはじめましょう。

食生活

食事で摂取した栄養から毛髪は作られます。毛髪のもととなるたんぱく質、髪の毛を合成する際に必要な亜鉛などのミネラル、代謝を活性化させるビタミンB2やビタミンB6などを積極的に摂取しましょう。

それぞれを含む食材は次のとおりです。

たんぱく質 肉類、魚類、大豆類、牛乳、チーズ、卵など
亜鉛 牛肉、牡蠣、アーモンド、卵など
ビタミンB2 豚レバー、うなぎ、乳製品、納豆、ほうれん草など
ビタミンB6 牛レバー、かつお、マグロ、ブロッコリーなど

薄毛を改善する食べ物について、詳しくは次の記事をご覧ください。

>>女性の薄毛改善に効果的な食べ物は?髪によい栄養素を紹介!

睡眠

睡眠不足はストレスにつながり、つむじの薄毛につながります。1日7時間前後を目標に、しっかりと質のよい睡眠を心がけましょう。

  • 食事は睡眠の2時間前に済ませる
  • 40℃程度の湯船に浸かる
  • 寝る前は携帯を触らない
  • 日中は太陽の光を浴びる

などが、睡眠の質を上げるのに効果的です。

正しいスカルプケアをおこなう

頭皮の健康は、健やかな毛髪に欠かせません。

  • 紫外線が当たらないよう帽子や日傘を活用する
  • 刺激の少ない「アミノ酸系界面活性剤」のシャンプーを使う
  • シャンプーは手で泡立ててから髪にのせる
  • 頭皮は爪ではなく指の腹でやさしくこする
  • シャンプーは1日1回に
  • シャンプー後は必ず髪を乾かす

これらをポイントとして押さえておきましょう。

また、頭皮マッサージもスカルプケアとして効果的。両手で頭をつかむようにして頭皮をもみほぐしたり、ソフト剣山を使ってシャンプーしたりなど、頭皮の血流をよくすることで毛髪に栄養が行きわたりやすくなり、頭頂部の薄毛を予防・改善できます。

ヘアスタイルを工夫する

前述したとおり、同じヘアスタイルを続けていると、物理的なダメージにより髪が抜けやすくなってしまいます。仕事柄髪をまとめなければいけない場合でも、一つ結びを二つ結びにしてみたり、同じ一つ結びでも位置を少しずらしてみたりと、工夫してみるとよいでしょう。

薄くなってしまった頭頂部は治療できる!

ここまではつむじ、頭頂部の薄毛の予防と改善方法をご紹介してきましたが、進行度合いが深刻で、「もうもとには戻らないかも……」と不安になっている方もいるのではないでしょうか。

しかし、安心してください。薄くなってしまった頭頂部は治療によってもとのボリュームを取り戻すことができます。

女性の薄毛は「FAGA(女性型脱毛症)」と呼ばれ、AGA(男性型脱毛症)と同じくヘアサイクルが乱れによって薄毛が目立ちはじめます。

ヘアサイクル

このように乱れてしまったヘアサイクルは、内服薬やクリニックでの治療によって正常に戻すことが可能です。

湘南美容クリニックでは、飲むだけで発毛しやすい環境に整えてくれる「HRタブレット」や、頭皮に直接治療薬を注入できる「ジェットメソ」など、さまざまなFAGA治療をご提案できます。

つむじの薄毛にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

まとめ

つむじや頭頂部の薄毛は、ファッションやヘアアレンジを楽しみたい女性にとって大きな悩みになりがちです。まずは今すぐ取り組める生活習慣の改善やヘアケアの見直しから始めてみるのがおすすめ。

すぐにでも薄毛を改善したいという方は、医療の力を借りるのもおすすめ。湘南美容クリニックでは女性のお悩みに寄り添い、適切な治療をご提案いたしますので、ぜひご検討ください。

湘南美容クリニック 女性の薄毛治療