女性の薄毛は分け目から進行が始まるケースもあり、更年期が始まる閉経前後の女性をはじめ、出産や日々のストレスで女性ホルモンが急減した方など、年代を問わず多くの女性が悩んでいます。
今回は、分け目の薄毛の原因や、すぐにできる薄毛カバーやセルフケアの方法をご紹介します。
目次
髪の分け目の薄毛に悩む女性は多い
「最近、分け目が薄くなってきた?」と悩む女性は少なくありません。
髪の分け目の薄毛に悩む女性によくある症状として、次のようなものがあります。
- 分け目の地肌が目立つ
- 分け目から髪が後退している
- つむじあたりの髪が割れてしまう
- 分け目のボリュームが少ない など
分け目の薄毛は正面からよく見えるので、鏡を見るたびに憂鬱になったり、人と対面しているときに目立たないか不安になってしまったり、「なんとかしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
分け目の薄毛の原因とは
分け目の薄毛の原因について、代表的なものをご紹介します。
中には女性特有のものもあるため、ぜひご参考にしてください。
女性ホルモンの影響
女性ホルモンが急激に減ると男性ホルモンが優位になり、分け目の薄毛を引き起こします。
特に、更年期にあたる閉経前後の時期は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が極端に少なくなります。
エストロゲンは髪や肌の健康に関わるため、分泌が減ることで分け目の髪の成長が滞ってしまいます。
その他、出産後も女性ホルモンが急激に減少するため、20〜30代でも抜け毛による分け目の薄毛に悩む女性はいます。これを、分娩後脱毛症といいます。
分娩後脱毛症は自然におさまっていくのが一般的ですが、産後、育児による睡眠不足やストレス状態が過剰に続くと、抜け毛の症状が長引くこともあります。
生活習慣の乱れ
髪の成長には、ホルモンや自律神経、血流、栄養などが関係しています。これらに影響を与えるのが、生活習慣です。
例えば、睡眠不足は髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌を妨げます。
不規則な生活によって自律神経が乱れると血流が悪くなり、髪に十分な栄養が行き届かず、薄毛になるともいわれています。
また、過度なダイエットや偏食により、髪の毛の材料であるタンパク質が不足すると、薄毛のリスクが高まります。
ストレス
過剰なストレスは自律神経の乱れを引き起こし、血流を悪化させます。
先述のとおり、血流が悪くなると髪へ栄養素を届けることができず、抜け毛や薄毛の原因となります。
誤ったヘアケアや紫外線による頭皮ダメージ
皮脂の過剰分泌や乾燥など、頭皮環境が悪化すると薄毛が起こりやすくなります。
誤ったヘアケアは、頭皮環境を悪化させる一因です。
シャンプーのすすぎ残しや洗浄のしすぎ、ドライヤーの熱によるダメージは、頭皮環境の悪化を引き起こします。
また、紫外線による頭皮ダメージも、頭皮環境を悪化させます。
牽引性脱毛症
ポニーテールなど、同じ場所に強い負荷がかかる髪型を日常的にしていると、分け目や生え際の髪の毛が抜けやすくなります。
これは、牽引性脱毛症と呼ばれる女性特有の脱毛症です。
強い負荷がかかることで物理的に毛が抜けやすくなるのに加え、頭皮の血流が悪くなって髪が生えにくくなってしまうおそれもあります。
FAGA(女性型脱毛症)
FAGA(女性型脱毛症)とは、女性がかかるAGA(男性型脱毛症)のことです。
分け目の薄毛はFAGAの初期症状でもあり、進行すると髪の毛全体の薄毛が目立つようになります。
FAGAにはさまざまな原因がありますが、そのうちの1つに女性ホルモンの減少が挙げられます。
分け目の薄毛を目立たせないヘアスタイル
ヘアスタイルを工夫すれば、分け目の薄毛が目立たなくなります。
ここでは、分け目の薄毛を目立たせないヘアスタイルをいくつかご紹介します。
カット
分け目のボリュームダウンが気になる方は、レイヤーカットがおすすめです。
顔周りにレイヤー(段)を入れると、重心が毛先から髪の根元の方へ移り、動きも出るため、トップからふわっと立ち上がるようになります。
また、分け目のないショートカットも薄毛のカバーにおすすめです。
分け目を作ると左右に髪が流れ、トップが潰れてしまいます。
分け目をなくすことで前髪へ髪が流れ、トップにボリュームが出て分け目の薄毛カバーに役立ちます。
ブロー
分け目の薄毛を目立たないようにするには、根元を立ち上げてトップにボリュームを持たせることが大切です。
ヘアブローのときに、根元を立ち上げながら下から風をあてると、トップにボリュームが出ます。
詳しい手順は、次のとおりです。
2.左右どちらかのこめかみから上の髪の毛を、反対側に持ち上げながら下からドライヤーの風をあてる
3.先ほどと逆側のこめかみと、後ろの髪も同様におこなう
4.こめかみから下の髪は、軽く引き下げながら上からドライヤーの風をあてる
パーマ
パーマをかけることで髪全体にボリュームが出て、毎日のスタイリングが簡単になります。
薄毛が気になる分け目の周辺だけ、部分的にパーマをかけることもできます。
ただし、パーマは頭皮へダメージを与えるため、強さや頻度は美容師とよく相談して決めることをおすすめします。
コームを使ったジグザグ分け
分け目を一直線に分けると地肌が目立ってしまいますが、ジグザグに分けることで地肌が隠れ、分け目をカバーできます。
コームを使ったジグザグ分けの方法は、次のとおりです。
2.毛束を頭頂部に向かって持ち上げる
3.毛束を自然に下ろす
4.ヘアスプレーで軽く固める
自宅でできる!女性の分け目の薄毛対策
分け目の薄毛が気になる女性の方は、自宅でもできる対策をお試しください。
生活の中でちょっとしたことに気を付けると、薄毛の改善が期待できます。
生活習慣を改善する
分け目の薄毛を引き起こす生活習慣を改善します。
「分け目の薄毛の原因とは」でも解説したとおり、睡眠不足は薄毛の原因になり得ます。
髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌のため、最低でも6時間は睡眠を取りましょう。
また、睡眠の質を上げるために、寝る前にスマホなどの強い光を避ける、日中に日光を浴びたり適度な運動を心がけたりするなどの方法が有効です。
健康な髪のためには、栄養バランスのとれた食事も必要です。
特に、髪によいとされるタンパク質やミネラル類といった栄養素が不足しないよう意識しましょう。
>>女性の薄毛改善に効果的な食べ物は?髪によい栄養素を紹介!
ストレスを溜めない
ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、髪の成長に悪影響を与えるため、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
ストレスを感じたら、ゆっくりと深い呼吸を意識すると自律神経が整います。あわせて、ヨガやストレッチなど軽く体を動かすのもおすすめです。
その他、自分に合ったストレス解消法を知っておくのも重要です。
正しいヘアケアをおこなう
正しいヘアケアで頭皮環境を整え、薄毛の改善を目指しましょう。
毎日の洗髪とドライヤーを正しくおこなうことが重要です。
1.ぬるま湯でよく汚れを洗い流す
2.シャンプーを適量手に取り、よく泡立てる。敏感肌用など、洗浄力の強すぎないシャンプーがおすすめ
3.頭皮全体に泡をなじませ、指の腹でマッサージするように優しく洗う
4.すすぎ残しのないよう、よく洗い流す
1.十分なタオルドライでしっかり水気を拭き取る
2.頭皮から20cmほど離して風をあてる
3.一箇所に集中せず、こまめに風をあてる場所を変える
4.最後に頭皮の保湿剤を使用するのもおすすめ
紫外線対策をおこなう
紫外線は、健康な頭皮環境の大敵です。
日頃から、頭皮や髪にも使えるUVスプレーを使用しましょう。
また、日傘や帽子で物理的に紫外線をカットするのもおすすめです。
うっかり頭皮が日焼けしてしまったら、冷たいタオルなどで頭皮を冷やしたあと、頭皮の保湿剤で保湿ケアをおこないましょう。
分け目やヘアスタイルをこまめに変える
頭皮の同じ場所に負荷が集中しないために、分け目やヘアスタイルはこまめに変えましょう。
分け目はドライヤーやヘアアイロンを使って変えますが、髪の毛の癖などによりうまく分け目を変えられない場合は、ヘアカットのときに美容師に相談してください。
FAGAの治療とは
セルフケアよりも短期間で確実に薄毛を改善したい場合は、医療機関でのFAGA治療を受けるのがおすすめです。
ここでは湘南美容クリニックを例に、FAGA治療についてご紹介します。
湘南美容クリニックでおこなっている「女性の薄毛治療:FAGA」は、主に内服薬の投与とレーザー・注射による施術の2種類に分かれます。
内服薬 | 湘南AGA発毛専門院限定施術 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
施術・ 効果 |
タブレットML | タブレットセット | クイックメソセラピー | 毛根再生注射 | ジェットメソ | ノンシェーブン植毛 |
特徴 | 手軽に始められる、内服薬による治療 | より強い発毛効果と抜け毛予防に | ダーマペン(微細な針)を使って有効成分を直接頭皮に浸透 | 自身の健康な毛包組織を注射 | 針を使わずに発毛薬剤を浸透 | 後頭部からの剃らない自毛植毛 |
「まずは手軽に試してみたい」「とにかく早く効果を実感したい」など、ご希望によってさまざまな治療をご用意しています。
まずは無料カウンセリングで、ご自身の希望や予算のすりあわせをおこない、ぴったりの治療を見つけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
分け目の薄毛は、日々の生活習慣や誤ったヘアケアなどによって引き起こされます。
ヘアカットやブローなどで分け目の薄毛をカバーする他、自宅でのセルフケアである程度薄毛の改善が期待できます。
しかし、薄毛をカバーしたりセルフケアで薄毛の進行を遅らせたりすることはできても、発毛は難しいといえます。
分け目の薄毛を根本的に改善するなら、専門クリニックでの女性の薄毛(FAGA)治療をぜひご検討ください。