頭皮のかゆみのお悩みを抱えるものの、誰にも相談できずに困っている女性も多いのではないでしょうか。

頭皮のかゆみは、炎症や抜け毛の原因になり得ます。

今回は、女性の頭皮のかゆみの原因やセルフケアについて解説します。

頭皮のかゆみは抜け毛の原因になる

頭皮のかゆみを放置していると、抜け毛の原因になるリスクがあります。

頭の細菌や頭を強くかきむしることが原因で炎症が起こり、髪の毛の成長が阻害されて毛が抜けてしまうという仕組みです。

そもそもなぜ女性の頭皮はかゆくなる?

では、女性の頭皮がかゆくなる主な原因を4つご紹介します。

乾燥

頭皮が乾燥しているということは、バリア機能が低下している状態にあります。

バリア機能が正常にはたらいている状態では、皮脂膜が紫外線や細菌といった外部の刺激から頭皮を守ってくれます。

しかし、バリア機能が低下すると外部の刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなります。

皮脂の過剰分泌

乾燥とは反対に、頭皮に皮脂が過剰分泌されている場合でもかゆみが生じます。

過剰分泌された皮脂によって常在菌が増え、炎症が起こります。

かゆみの他に、頭皮がベタつく・赤く炎症している・ベタベタしたフケが出るなどの症状があれば、皮脂の過剰分泌を疑いましょう。

ホルモンバランスの乱れ

女性には月経・妊娠・出産・閉経など、女性ホルモンの分泌量が大きく変化する時期があります。

その他、不規則な生活習慣はホルモンバランスが乱れる原因となります。

女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少すると肌荒れや乾燥といった頭皮環境の悪化が起こり、かゆみが生じることがあります。

間違ったヘアケア

以下は、頭皮のかゆみを引き起こす誤ったヘアケアです。

  • 爪を立ててゴシゴシと洗髪する
  • 1日に何回も洗髪する
  • 洗浄力の高すぎるシャンプーを使う
  • ドライヤーを頭皮に近づけすぎる
  • 髪の毛を自然乾燥させる

このようなヘアケアを続けていると、頭皮の乾燥や炎症が起こり、かゆみやフケを引き起こします。

かゆみやフケの症状をともなう粃糠(ひこう)性脱毛症

かゆみやフケの症状をともなう粃糠(ひこう)性脱毛症

頭皮のかゆみと併せて大量のフケや脱毛が見られる場合は、粃糠(ひこう)性脱毛症が疑われます。

粃糠性脱毛症は、乾燥した大量のフケが発生して毛穴をふさぐことで、毛穴の常在菌が増えて炎症を起こし、その結果髪の成長が阻害されて抜け毛が増えてしまいます。

フケの原因にはさまざまありますが、洗浄力の強すぎるシャンプーや洗髪の際のすすぎ残しなどにより、頭皮環境が悪化していることが挙げられます。

特に、敏感肌の方やアレルギー体質の方は頭皮のトラブルが起こりやすいため要注意です。

頭皮のかゆみを改善するには?

頭皮のかゆみを改善するには?

頭皮のかゆみの改善には、次の方法が効果的です。

  • 市販薬でかゆみを抑える
  • 生活習慣を見直す
  • 髪のケア方法を見直す
  • 頭皮マッサージをする

複合的な原因で頭皮のかゆみが引き起こされている可能性があるため、自身に合った改善方法を試してみてください。
では、それぞれの改善方法について詳しく解説します。

市販薬でかゆみを抑える

まずはかゆみを抑えるために、頭皮のかゆみや湿疹をケアする市販薬を使いましょう。

市販薬の選び方

  • 成分で選ぶ
  • 「ジフェンヒドラミン」は、アレルギーの原因となるヒスタミンをブロックしてかゆみを抑えます。
    また、炎症のある場合は抗炎症作用のあるステロイド薬がおすすめです。

  • ローションタイプを選ぶ
  • 頭皮の場合、髪の毛があるため患部までしっかり塗れるローションタイプがおすすめです。

生活習慣を見直す

ここからは、頭皮のかゆみの原因にアプローチし、根本的に改善させる方法を紹介します。

食事・睡眠・運動といった生活習慣の見直しによってホルモンバランスが整い、頭皮のかゆみの改善効果が期待できます。

栄養バランスのとれた食事を摂る

食事から栄養を偏りなく摂ること、適量の食事を心がけることで、ホルモンバランスが整いやすくなります。

さらに、以下のような髪によい栄養素を取り入れることで、育毛にも役立ちます。

  • タンパク質(卵や魚類など)
  • ミネラル類(煮干しなど)
  • ビタミン類(キウイなど)
  • イソフラボン(大豆製品)

薄毛を改善する食べ物について、詳しくは次の記事をご覧ください。

>>女性の薄毛改善に効果的な食べ物は?髪によい栄養素を紹介!

質の高い睡眠を十分にとる

質の高い睡眠をとることも、ホルモンバランスのために重要です。

次のポイントを意識しましょう。

  • 就寝時間・起床時間を一定にして、体内時計を整える
  • 就寝の2〜3時間前に入浴する(38度のお湯なら25〜30分・42度のお湯なら5分程度)
  • 起きたらまずカーテンを開け、日中は明るい光を浴びる

適度に運動する

ホルモンバランスを整えるには、適度な運動で自律神経を整えるのが効果的です。

普段運動をしない方が急に激しい運動を始めると、身体に大きな負担がかかるため、リラックスした状態でできる運動がおすすめです。

歯磨きの間にスクワットをしたり、仕事や家事の合間にストレッチをしたりと、日常生活のなかで簡単な動きを取り入れてください。

慣れてきたら、30分以上のウォーキングに挑戦してみましょう。

髪のケア方法を見直す

すでに説明したとおり、誤ったヘアケアは頭皮のかゆみの原因となります。

髪のケア方法を見直し、頭皮のかゆみを改善させましょう。

正しい洗い方

    1.髪全体をぬるま湯で十分に濡らし、あらかじめ汚れを落とす
    2.シャンプーを適量手に取り、よく泡立てる
    3.頭皮から髪全体になじませ、指の腹で優しく洗う
    4.丁寧にすすぎ、シャンプーをよく洗い流す
    5.トリートメントを毛先に揉みこみ、よく洗い流す

シャンプーのポイント

頭皮のかゆみを感じるときは、シャンプー選びに注意しましょう。

「ラウレス硫酸ナトリウム」や「ラウリル硫酸ナトリウム」などの成分が入った洗浄力の高いシャンプーは避け、無添加や低刺激のシャンプーを選びます。

また、シャンプーの回数は1日1回が適切です。

多すぎると頭皮の乾燥につながり、少なすぎると皮脂汚れが毛穴につまってしまいます。

さらに、頭を洗うときはお湯の温度を38度〜39度に設定してください。

40度以上のお湯は頭皮や髪にとってダメージになるため、ぬるま湯で洗髪するのがベストです。

ドライヤーのポイント

ドライヤーの熱風を当て続けると、頭皮にダメージを与えます。

頭皮へのダメージを抑えるためには、事前にタオルで十分に水気を拭き取ったうえで、頭皮から20cmほど離し、こまめに風を当てる場所を変えながらドライヤーをかけましょう。

また、洗髪後は頭皮が乾燥しやすくなるため、専用の保湿剤で頭皮の保湿ケアをおこなうのもおすすめです。

頭皮マッサージをする

マッサージで頭皮の血行がよくなると、頭皮環境が整い、かゆみの改善にもつながります。

洗髪後、頭皮用の保湿剤をつけたタイミングでおこなうのがおすすめです。

頭皮マッサージの方法

    1.両手の指の腹で頭皮を優しく押さえる
    2.生え際から頭頂部を優しく指圧する
    3.指先で頭皮を軽くつまみあげる
    4.両側頭部に手のひらを置き、円を描いて地肌を軽く動かす

専門のクリニックで治療する方法も

特に女性は、頭皮のお悩みをなかなか相談できない方も多いのではないでしょうか。

美容外科でおなじみの湘南美容クリニックでは、女性の髪の毛や頭皮に関するお悩みについてもカウンセリングや施術をおこなっています。

「薄毛や抜け毛が気になる」「頭皮のかゆみや臭いに悩んでいる」などでお悩みの方は、まずは湘南美容クリニックで無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

内服薬による薄毛治療のほか、湘南AGA発毛専門院ではレーザーや注射による施術もおこなっています。

各施術の詳細や費用については、こちらのページをご覧ください。

>>女性の薄毛治療:FAGAの詳細はこちら

まとめ

女性でも、頭皮のかゆみのお悩みを抱える方は少なくありません。

頭皮のかゆみは抜け毛の原因にもなるため、そのままにせず早めに対処しましょう。

かゆみが続き、抜け毛にお悩みの場合は女性の薄毛(FAGA)治療を取り扱うクリニックに相談することをおすすめします。

湘南美容クリニック 女性の薄毛治療