お風呂の排水溝に溜まる髪の毛の量や、ドライヤー・ブラッシング時に抜ける髪の毛の量が異常に増えて悩んでいませんか?それはもしかしたら、女性に多くみられる「ストレス性の抜け毛」による症状かもしれません。
今回は、ストレス性の抜け毛について、主な症状や原因、なりやすい女性の特徴を解説しています。5つの対策方法も紹介しているので、抜け毛にお悩みの女性はぜひ参考にしてください。
目次
ストレス性の抜け毛の主な症状は?
女性の抜け毛にはさまざまな原因が考えられますが、そのうちのひとつに「ストレス」が挙げられます。ストレスが原因の抜け毛は、男性よりも女性にみられることが多いです。
この章では、ストレス性の抜け毛の主な症状をご紹介します。
日頃からストレスや抜け毛の量に悩んでいる方は、症状が当てはまっているか確認してみてください。
成長中の髪が抜けている
ストレス性の抜け毛は成長期の途中で抜けてしまいます。
十分に成長しきっていない毛には以下のような特徴があります。
- 毛根の膨らみがない
- 毛根の色が黒っぽい
- 毛に弾力がない
- 毛が細くやわらかい
抜けた毛が上記のどれかに当てはまっている場合、ストレス性の抜け毛である可能性が高いです。
女性に多いのは「びまん性脱毛症」
女性のストレス性の抜け毛には「びまん性脱毛症」がよくみられます。
びまん性脱毛症は、男性の脱毛症のように抜け毛が部分的に進行していくわけではありません。
びまんとは”一面に広がること”を意味しており、「つむじや分け目などから頭皮全体が徐々に薄くなっていく」症状が一般的です。
また、びまん性脱毛症の初期症状には以下のような特徴が挙げられます。
- 頭頂部のボリュームが減った
- 抜け毛が増えた
- 分け目が薄く広くなった
- 地肌が透けはじめた
- 短い髪が増えた
- 髪が細くなった
上記のような症状がみられる場合、びまん性脱毛症である可能性が高いです。
なぜストレスが抜け毛の原因になるのか
ストレス性の抜け毛は、ストレスによって「女性ホルモンの分泌量低下」「自律神経の乱れ」が生じることが原因です。
それにより、下記のような状態を招きます。
- 頭皮環境を悪化させる
- 頭皮の血行不良を招く
- 亜鉛を減少させる
頭皮環境を悪化させる
女性ホルモン「エストロゲン」には、男性ホルモンによる皮脂の分泌を抑制し、頭皮環境を良好に保つ役割があります。
ストレスによってエストロゲンの分泌が減少してしまうと、男性ホルモンが増えて皮脂が過剰に分泌され、毛穴を塞いだり雑菌を繁殖させたりなど頭皮環境を悪化させてしまいます。
毛穴の詰まりは頭皮を栄養不足にするため、髪の生成が阻害されます。
また、雑菌の繁殖によってかゆみが生じ、掻きむしって頭皮にダメージを与えた場合、毛根は傷つけられ髪の成長が阻害されます。
頭皮の血行不良を招く
ストレスによる自律神経の乱れは、頭皮の血行不良の原因となります。
血行不良により、髪の生成に必要な栄養が行き渡らなくなるため、髪の生成や発育が阻害されます。
亜鉛を減少させる
ストレスがかかると、身体をストレスから守るために、大量の亜鉛を消費して「メタロチオネイン」という物質を生成します。それにより、体内で亜鉛不足が生じます。
亜鉛は、髪の主成分である「ケラチン」を生成するのに欠かせない成分のため、亜鉛が不足することで髪の生成が不可能になります。
ストレスが原因で抜け毛になりやすい女性の特徴
ストレスが原因で抜け毛になりやすい女性には、以下のような特徴があります。
- 不規則な生活を送っている
- 不安や悩みの多い環境にいる
不規則な生活を送っている
食生活が乱れていたり、睡眠・運動が不足しがちだったり、不規則な生活はストレスを溜めやすくする原因となります。
例えば、必要な栄養素を摂れていないと自律神経が乱れてストレスを抱えやすくなったり、髪の生成や育成に必要な栄養素が足りなくなるなど、抜け毛が増えやすくなってしまいます。
睡眠不足・運動不足は自律神経が乱れる原因となるほか、髪の育成に欠かせない成長ホルモンの分泌を減少させたり、血行不良によって髪の育成に必要な栄養素が行き届かなく抜け毛の原因につながります。
このように、不規則な生活は自律神経の乱れ、栄養不足、血行不良などを引き起こし、ストレスや抜け毛の原因となってしまうのです。
不安や悩みの多い環境にいる
家族・友人などとの人間関係や職場の環境における不安や悩みが絶えない方は、必然的にストレスが溜まってしまいます。
ストレス性の抜け毛の対策方法
ストレス性の抜け毛を防ぐには、ストレスを溜めず心と身体が健康でいられる生活を送るのが一番です。
ストレス性の抜け毛の対策方法として、下記の5つをご紹介します。
- 規則正しい生活を心がける
- 髪によい食べ物を取り入れる
- ストレスを溜めにくくする
- ストレス抜け毛を悪化させない
- 専門のクリニックに通う
すべての方法を実践するのは難しいかもしれませんが、ひとつでも自分に合うものや続けられるものを見つけられるよう、ぜひ試してみてください。
規則正しい生活を心がける
栄養バランスの整った食事や良質な睡眠、適度な有酸素運動など、規則正しい生活は心と身体の健康につながるため、ストレス性の抜け毛の対策になります。
髪によい食べ物を取り入れる
ストレス性の抜け毛の対策として、髪の生成に欠かせない「亜鉛」が体内で不足しないよう、亜鉛を豊富に含む牡蠣や豚レバー、煮干しなどを積極的に摂取するようにしてみてください。
また、薄毛改善に効果的な栄養素は、亜鉛以外にも、髪の主成分となる「タンパク質」や髪の生成を助ける「鉄分」「ミネラル類」などが挙げられます。
普段の食事でこれらの栄養素を積極的に摂取することで、薄毛の改善が期待できます。
下記記事は、薄毛改善に効果的な栄養素や食べ物について詳しくまとめているので、気になる方はぜひ参考にしてください。
>>女性の薄毛改善に効果的な食べ物は?髪にいい栄養素を紹介!
ストレスを溜めにくくする
ストレス性の抜け毛の対策方法として、ストレスを溜めにくくすることも重要です。
勇気を出してストレスの溜まる環境から離れ、自分にとってストレスの溜まりにくい環境に身を置いたり、自分に合ったストレス解消法を見つけてストレスと上手に付き合うなど、自分のなかからストレスを追い出す手段を探してみましょう。
ストレス解消法の見つけ方は、「自分の興味のあることや挑戦してみたいことをやってみた結果ストレスが解消されていた」というケースが理想です。
家での時間や休日をリラックスして過ごしてみてください。
ストレス抜け毛を悪化させない
シャンプーやドライヤーのやり方が間違っていたり、紫外線によって髪のパサツキや頭皮の環境悪化を招いたり、毎日の積み重ねでストレス性の抜け毛を悪化させてしまうことがあります。
正しいヘアケアや紫外線対策によって、ストレス性の抜け毛を悪化させないよう日頃から注意することも大切です。
専門のクリニックに通う
ストレス性の抜け毛の症状がひどい場合、自分でできる対策だけでは改善できないこともあります。
対策しても改善されなかった方や、自分の正しい症状や専門的な知識を知りたい方は、一度専門家の先生のもとで診察してもらうことをおすすめします。
湘南AGAクリニックでは、専門医によるカウンセリング・診察を無料でおこなっており、一人ひとりの症状や原因にあった治療方法をご提案しています。
ストレス性の抜け毛や薄毛にお悩みの女性は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ストレス性の抜け毛は男性よりも女性に多くみられます。なかでも、頭皮全体が徐々に薄くなるびまん性脱毛症は多くの女性がなりやすい脱毛症です。
ストレス性の抜け毛の対策方法として、規則正しい生活でホルモンバランスと自律神経を整えること、ストレスを溜めないことはとても重要なので意識して生活してみてください。