「親が薄毛だけど、自分も将来薄毛になる?」「遺伝性の薄毛は治らないの?」など、薄毛の遺伝に関して悩みや不安を持つ女性は多くいます。
今回は、女性の薄毛の遺伝について解説します。
女性の薄毛の原因とは何か、予防や対策のためにできることなどをご紹介するので、薄毛の遺伝について不安に思う方はぜひご覧ください。
目次
女性の薄毛の原因は遺伝?環境?
女性の薄毛の原因は複合的で、遺伝によるものもあれば環境によるものもあります。
環境によるものとしては、生活習慣の乱れや誤ったヘアケアなどが挙げられます。
薄毛の原因が女性ホルモンの減少の場合は、遺伝が原因である可能性があります。
男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に反応する受容体を持っていると薄毛が引き起こされる可能性が高くなりますが、この受容体の有無は母から娘に遺伝するといわれています。
ただし、女性ホルモンの減少は生活習慣の乱れなどによって引き起こされるケースもあるため、必ずしも遺伝だけが薄毛の原因とは言い切れません。
一方で、男性の薄毛は遺伝によるところが大きいといわれています。
特に、母方の祖父が薄毛の場合は、AGA(男性型脱毛症)が遺伝している可能性が高いです。
薄毛の予防・改善のためにできること
遺伝によって起こる症状を予防することは難しいですが、日々の生活に注意することで環境由来の薄毛の予防・改善が期待できます。
薄毛の遺伝が心配な方は、ぜひ日々の生活の中でできる予防策を試してみてください。
具体的には、次のような予防策が挙げられます。
頭皮環境を整える
健康な髪が育つためには、頭皮環境を整える必要があります。
頭皮や髪への刺激に注意する
頭皮や髪への刺激を抑え、炎症や乾燥を防ぎます。
例えば日々の洗髪やドライヤーの方法を誤ると、頭皮や髪に過度な刺激を与え、頭皮環境が悪化する原因となります。
シャンプーのすすぎ残しがないようにしっかり洗い流す、ドライヤーは頭皮からなるべく離れた位置からかけるなど、頭皮や髪への刺激を少なくしましょう。
頭皮環境を守るためには、紫外線の予防も大切です。
外出時には、帽子や日傘を活用して直射日光を避けることをおすすめします。
頭皮マッサージをおこなう
頭皮マッサージで血流を良くすると、髪の成長に必要な酸素や栄養素が毛根に行き届きやすくなります。
洗髪後の清潔な状態で、両手の指の腹を使って優しく頭皮をもみほぐしましょう。
頭皮の保湿をする
頭皮の乾燥は、脱毛の原因となります。
洗髪後は専用の保湿剤を使って、頭皮を保湿しましょう。
先述した頭皮マッサージの際に、保湿剤を使うのもおすすめです。
健康的な生活習慣を心がける
健康的な生活習慣を心がけると、ホルモンバランスや自律神経が整い、髪の成長によい影響を与えます。
バランスのとれた食生活
髪の毛の成長に必要な栄養素は、日々の食事からも摂ることができます。
健康な髪のためにも、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
バランスのとれた食事は、ホルモンバランスを整えるのにも役立ちます。
十分な睡眠
ホルモンバランスを整えるには、十分な睡眠も必要です。
また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の毛の成長に影響します。
最適な睡眠時間は、年齢や日中の活動時間によって異なります。
日中眠くならず、疲労感が残らない程度の睡眠をとりましょう。
適度な運動
適度な運動は全身の血行を良くし、ホルモンバランスにもよい影響を与えます。
身体を動かすことで、薄毛の一因であるストレス解消にもつながります。
飲酒・喫煙は控える
アルコールの分解の際に消費される亜鉛は、髪の生成に必要な栄養素です。過度な飲酒によって亜鉛不足になりやすく、髪の成長も阻害されやすくなります。
また、喫煙するとニコチンによって血管の収縮が引き起こされます。血流不良は薄毛の原因となるため、過度な喫煙も控えた方がよいでしょう。
よくある女性の薄毛
女性の薄毛には、いくつか種類があります。
ここでは、代表的な女性の薄毛に関連する症状をご紹介します。
FAGA(女性型脱毛症)
FAGA(女性型脱毛症)は、女性によくある薄毛の1つです。
さまざまな原因がありますが、更年期による女性ホルモンの減少が主な原因の1つに挙げられます。
市販の育毛剤などを使ったセルフケアで、薄毛の進行を遅らせることはできるものの、根本的に改善させるなら専門クリニックでの治療をおすすめします。
牽引性脱毛症
ポニーテールやお団子などのヘアスタイルを日常的にしている、エクステをつけているなど、髪の毛や頭皮に強い負荷がかかっている状態が続くと牽引性脱毛症を起こすおそれがあります。
同じ箇所に負荷がかかり続けると髪の毛が抜けやすくなるほか、頭皮の血行が悪くなることでさらに抜け毛が増えてしまいます。
びまん性脱毛症
一面に広がるという意味の「びまん」の名のとおり、髪が全体的に薄くなりボリュームが減る、女性によくある脱毛症です。
反対に、男性では頭頂部や生え際など部分的に脱毛する傾向にあります。
びまん性脱毛症は主に、ホルモンバランスの乱れが原因になることが多いです。
円形脱毛症
円形に脱毛が起こり、脱毛箇所が目立ちやすいのが特徴です。
進行すると髪の毛だけでなく、眉毛や体毛など全身の毛が抜けてしまうケースもあります。
アトピー性皮膚炎や自己免疫疾患と深い関連があり、女性だけでなく男性にも多く見られる脱毛症です。
分娩後脱毛症
出産後、一時的に抜け毛が増えることを分娩後脱毛症といいます。
妊娠中に増えた女性ホルモンが、出産後に激減することで起こります。
産後2〜3ヵ月で脱毛が増え、産後6ヵ月〜1年頃には自然におさまっていくのが一般的です。
薄毛で悩んだら専門クリニックへ
女性の薄毛は遺伝で起こる場合も環境で起こる場合もあり、原因を特定するのは難しいといえます。
薄毛で悩んだらまずは専門クリニックへ行き、原因を特定して適切な処置を受けましょう。
しかし、専門クリニックにはあまりなじみがなく、「どのような治療をするのだろう」「高い費用がかかるのでは」と不安で来院するのをためらう方もいるのではないでしょうか。
湘南美容クリニックでは、専門医による女性の薄毛治療をおこなっています。
投薬による治療から、1回1万円台~できる「メソセラピー」(頭皮への薬剤投与)など、気軽に受けられる治療もございます。
カウンセリングは無料なので、まずは薄毛の原因を特定するだけでも来院してみてはいかがでしょうか。
まとめ
女性の薄毛の原因は、遺伝によるケースと環境によるケースのどちらもあります。
いずれにしても、原因を明確にして適切に処置することで、薄毛の改善が望めるでしょう。
薄毛の原因を判断するのは、専門医でないと難しいといえます。
また、セルフケアのみでは改善にも限界があり、短期間で確実に改善効果を得るなら投薬などによる治療が必要です。
以上のことから、薄毛にお悩みの女性は専門クリニックへ行くことをおすすめします。
少しでも薄毛が進行する前にクリニックで相談すれば、比較的簡単な治療で改善が期待できるでしょう。