まぶたを持ち上げる部分とは挙筋腱膜が二重を左右するとされています
その人が生まれつき二重になるのか、一重になるかの違いは、まぶたを持ち上げる部分の挙筋腱膜に違いがあるからです。
挙筋腱膜とは、まぶたにある眼球側に近い部分の繊維のことです。
ここがまぶたの裏側にある、まぶた板という部分とくっついているかの違いで、その人が生まれつき二重になるか、一重となるか変わってきます。
挙筋腱膜とまぶた板がくっついていれば、目をあけたときに皮膚が引っ張られ、二重となります。
目次
挙筋腱膜とまぶた板がくっついているかで天然の一重かわります
その人が天然の二重か一重かは、挙筋腱膜とまぶた板がくっついているか、くっついていないかでわかります。
子どもの頃に一重だったのに、成長過程で二重になる方がいます。
このような方は慢性的なむくみや、まぶたの脂肪が多かったことから、天然の二重が隠れていただけにすぎません。
小さい頃に一重であっても、もともとの生まれつきの構造が二重であれば、ダイエットで痩せることで一重が二重になることはあります。
逆をいえば、天然の一重の方は、挙筋腱膜とまぶた板がくっついていないわけですから、まぶたのむくみや脂肪がとれたとしても、二重になることはありません。
その違いを比較するには、挙筋腱膜とまぶた板がくっついているか判断する必要があります。
まぶた板とはまぶたの下の部分にある軟骨のことで、まぶたを開くときには、まぶたの上のほうにある筋肉が収縮してまぶた板を上に引っ張り上げています。
一重の方は挙筋腱膜とまぶた板が接していないため、まぶたを開いてもまぶたが折れ込むことがない状態です。
一方で、二重の方は挙筋腱膜とまぶた板がくっついている状態で、まぶたを開けるときに皮膚が引っ張られ、まぶたが折りたたまれる状態になります。
奥二重の方は、二重のラインが狭く、まぶたを開けると皮膚に覆いかぶさり、二重のラインが見えません。
自分のまぶたが生まれつき二重なのか、一重なのか判断するには、挙筋腱膜とまぶた板がくっついているかで判断することができます。
二重手術の埋没法は挙筋腱膜とまぶた板をくっつける方法です
生まれつき一重の人が二重になるためには、挙筋腱膜とまぶた板をくっつけることが必要となります。
この方法を応用したものが、二重手術の埋没法です。
二重手術の埋没法とは、細いナイロン糸を使ってまぶたに糸を埋め込む手術となります。
生まれつき一重の方を二重にするため利用されており、二重の人でもラインの幅を広くするときにも使われている方法です。
手術方法は、まぶたの表面からナイロン糸を通し、物理的に挙筋腱膜とまぶた板をくっつけます。
すると挙筋腱膜とまぶた板が接触した状態となり、一重の方でもまぶたを開けると二重のラインができあがるというわけです。
ナイロン糸はまぶたの内部に、ループ状に埋め込まれています。
埋め込む部分はまぶたの中央のみで、範囲も狭く、もとに戻すことが可能です。
まぶたを切開するわけではないため、まぶたが永久に癒着することはありません。
その代わり、埋め込んだナイロン糸は年月が経つにしたがい、緩んでくることがあります。
二重のラインがなくなってくれば、再手術が必要です。
ナイロン糸のループが大きいと糸が緩みやすく、幅が広い二重手術をすれば糸が緩みやすいことは知っておく必要があります。
二重の幅を狭くすれば糸は緩みにくくなるため、今後どのような状態を希望するかによって、二重の幅を選択するようにしましょう。
まぶたのマッサージは避けるのが無難です
生まれつき一重の方でも、まぶたのマッサージで二重になれたらよいと考える人は少なくありません。
一重の人でも目をこすると二重になることはよく起こることです。
そのため、そのままマッサージを続ければ、まぶたのむくみや脂肪がとれて、本当の二重になると考えてしまうかもしれません。
しかし、このような状況は一時的にまぶたに腫れが起こっているというだけです。
刺激が取り除かれ、まぶたの腫れが引けば再びもとに戻ってしまいます。
疲れているときや寝不足のとき、風邪をひいているときなどに二重になるのも同じことです。
腫れが引いてしまえば一重に戻ってしまいます。
まぶたに継続的なマッサージで刺激を与え、ずっと二重をキープさせれば効率が良いと感じられるかもしれません。
しかし、まぶたの皮膚はとても薄くデリケートです。
物理的な刺激を与え続けると、逆にたるんだまぶたになる可能性もあるため、注意しなければなりません。
結果的にまぶたの皮膚が伸びてしまえば意味がありませんから、確実に二重を手に入れたいなら、手術を受けるのが最適な方法だといえるでしょう。
(まとめ)まぶたを持ち上げる部分が二重に関係するとは?
まぶたが二重か一重かは、まぶたを持ち上げる挙筋腱膜の違いによって異なります
二重になるためには、挙筋腱膜とまぶたの裏側にあるまぶた板がくっついている状態でなければなりません。
生まれつき二重なのか、一重なのかは、挙筋腱膜とまぶた板がくっついているかで判断できます。
もともと挙筋腱膜とまぶた板がくっついていない場合は、成長と共に変化することはありません。
生まれつき一重の人が二重になるためには、挙筋腱膜とまぶた板をくっつける二重手術が必要です。
埋没法と呼ばれる手術では、まぶたの中に細いナイロン糸をループ状に通します。
生まれつき一重の方が、マッサージで二重を手に入れようとする行為は、避けるのが無難でしょう。
その理由は、まぶたの皮膚はデリケートで、刺激で伸びてしまう可能性があるためです。