まぶたが厚い理由は内部の構造物の厚さや量が関係しています
まぶたが厚くなる理由は、まぶたの構造物でいうと脂肪の量、皮膚や筋肉の厚みにあります。
子どもの顔が両親どちらかの顔に似るように、まぶたの厚みは親からの遺伝が関係しています。
つまり、まぶたの厚みは先天的な要因が多いと言えるでしょう。
まぶたの厚みを解消したい場合には、脂肪の量を減らすか除去する方法が用いられます。
目次
まぶたが厚くなる理由は構造物の厚みであり、遺伝の影響もあります
まぶたが厚くなってしまうのは、まぶたの構造物にその原因があります。
まぶたの構造物には皮膚や、まぶたの開閉に関与する筋肉、そして脂肪組織があります。
本来、まぶたの皮膚は顔のどの部分よりも薄いのですが、中にはまぶたの皮膚が厚めの方もいらっしゃいます。
また、まぶたの中には、まぶたの開閉に関与する2つの筋肉があり、この片方、もしくは両方が厚い場合にも、まぶたが厚くなります。
他にも、まぶた内部には脂肪組織もあり、この量によってもまぶたの厚みは変わります。
まぶた内部の脂肪は、2つの筋肉の滑りをよくする潤滑剤の役割や、大切な眼球を守るための緩衝材としても役割も果たしています。
そして、この脂肪の厚みには個人差があると言われています。
まぶたの厚みは遺伝も関係しているとされています。
子どもは両親どちらかの体の特徴を受け継ぐため、子どもの目元を見ると、両親どちらかに似ているのが通常です。
そのため、まぶたの厚みも両親どちらかからの遺伝ともいえるのです。
まぶたを薄くする方法にまぶた内部の脂肪を除去する方法があります
まぶたの厚みが脂肪組織の量によるものであれば、その脂肪を取り除くことで厚みを解消することが可能です。
まぶたは顔の他の部分よりも薄いように見えますが、内部には2種類の脂肪組織があります。
まず、まぶた内部には目を閉じるための眼輪筋と、まぶたを引き上げて目を開けるのに働く眼瞼挙筋があります。
この両者の間には眼窩隔膜があり、これを挟んで奥側と表層の2か所に脂肪組織があります。
どちらも、その量が多ければまぶたを表面へと押し上げることになるので、まぶたが厚くなってしまうのです。
この脂肪を取り除けば、まぶたを表面へ押し出す作用が減るため、まぶたの厚みや腫れぼったさが解消できるのです。
眼窩隔膜より前方にある隔膜前脂肪を取り除く場合、この部分の脂肪は硬めであるため、まぶたの全切開による施術が必要です。
傷が大きくなるため、まぶたの腫れはやや長く続くとされているのですが、個人差はあるものの3~4週間ほど腫れが引くと言われています。
眼窩隔膜より奥にある眼窩脂肪では、脂肪自体が柔らかいため、部分切開による除去が可能です。
傷が小さいので、痛みも腫れも短期間でおさまります。
まぶたのむくみがまぶたを厚く見せている場合もあります
まぶたの厚みがその構造物の厚みや量に由来している他に、単にまぶたがむくんでいてまぶたを厚くみせている場合もあります。
まぶたの内部にはもちろん、血管もリンパ管も通っています。
この血液の流れやリンパの流れが悪い場合にはまぶたがむくみ、厚くなったように見えてしまいます。
そのため、まぶたが厚いと感じたら、一度はまぶたのむくみをとれるような対策を施してみましょう。
血液やリンパの流れは筋肉を動かすことで、その流れを改善することができます。
まぶたをギュッとつぶる、これとは逆に目を大きく見開くようにまぶたを上に引き上げるような運動を数回繰り返ししてみましょう。
筋肉が強く働くことで筋肉内部やその周辺の血液やリンパの流れが促進され、むくみが解消されます。
また、まぶたの表面を指で軽く2~3秒ほどこすった後、その指をはなすという簡単なマッサージも数回繰り返ししてみてください。
強さはまぶたの皮膚に指先が触れるか触れないかくらいの程度で結構です。
これを行うことでリンパの流れが促進されます。
ただし、まぶたの厚みがむくみによるものと決めつけるのもよくありません。
自身での施術ばかりを繰り返ししても、脂肪の厚さが原因であれば、まぶたの厚みは解消できません。
気になる場合は、まずきちんと専門医に診てもらうことが大切でしょう。
(まとめ)まぶたが厚いのにはどんな理由がありますか?
まぶたは構造物である筋肉、皮膚、脂肪のいずれか、もしくはすべての厚みにより変化します。
そして、まぶたの状態は両親どちらかからの遺伝も関係します。
まぶたの厚み解消を行う場合は、まぶた内部の脂肪を除去する方法が主に用いられます。
まぶたの厚みは、まぶたを構成するものの厚みによって決まります。
まぶたの皮膚や筋肉、更に内部の脂肪組織の量によって決まります。
更には、両親どちらかからの遺伝も、まぶたの厚みを決定づけています。
まぶたの内部にある脂肪には、隔膜前脂肪と眼窩脂肪の2種類があります。
隔膜前脂肪はまぶたの全切開による施術が行われます。
一方、眼窩脂肪は隔膜前脂肪よりも柔らかいので、奥の方にありながらも部分切開での除去が可能です。
まぶたの厚みがむくみに由来する場合があります。
この場合には、まぶたの筋肉を大きく強く動かす運動をして、まぶたを極々軽くこすってみましょう。
ただし、脂肪の厚みが原因の場合もありますので、医師にしっかりと相談するようにしましょう。