からだの疲れや眼精疲労が血液不良や活性酸素を発生させ、まぶたにたるみをもたらします
スマートフォンやパソコンの画面を見続けていると眼精疲労へと繋がります。
眼精疲労は目元周辺の血流を悪化させ、新たな皮膚を作ったり傷ついた皮膚を再生させたりする能力を下げるため、まぶたをたるませる原因になります。
また、からだが疲れている状態が続くと体内に発生した活性酸素が細胞を酸化させ、まぶたのみならず顔全体のたるみを発生させる可能性もあります。
適度に目を休めることや睡眠時間をしっかりと確保することもたるみの予防には重要です。
眼精疲労、睡眠不足がたるみの原因です
疲れがまぶたのたるみと関係する理由には、眼精疲労によって血液不良が起こる、睡眠不足によって活性酸素が溜まるという2つが挙げられます。
それぞれの原因について詳細を見ていきましょう。
なぜ血流が悪くなってしまうことでたるみへと繋がるのかというと、栄養分が運ばれにくくなるという理由と、老廃物が溜まりやすくなるという理由が挙げられます。
皮膚はお肌の内側で常に作られており、古くなった皮膚は表面から剥がれ落ち、新しい皮膚が露出するという仕組みでその健康が維持されています。
血液は食事によって摂取した栄養分を運ぶという役割を担っており、皮膚も血液によって運ばれてきた栄養分を使って新しいものを作ります。
血行が悪くなってしまうと、本来健康な皮膚を維持するために必要となる栄養素がきちんと運ばれず、お肌のハリが失われてしまいます。
つまり眼精疲労で血行不良が引き起こされると、まぶたのたるみへと発展するというわけです。
眼精疲労は目を酷使することで引き起こされ、悪化すると目を開いているだけでも目の奥が痛んだり、頭痛を引き起こしたり、めまいや嘔吐感、肩こりといった症状が現れることもあります。
活性酸素は、それ自体が悪いというわけではなく、体内に侵入したウイルスや細菌から身を守るという役割がありますが、一方で細胞の酸化作用が強いという欠点もあり、お肌の老化を早めてしまう原因になり得ます。
活性酸素ができる理由は、紫外線を浴びることや喫煙といった生活習慣によって発生します。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、この成長ホルモンは活性酸素によって受けた細胞のダメージから回復させるために必要です。
睡眠不足が続いてしまう、あるいは質の悪い睡眠生活の場合には、十分な量の成長ホルモンが分泌されません。
つまり睡眠不足は、日中に浴びた紫外線とそれに伴い発生した活性酸素によって受けた細胞のダメージを回復させられないことを意味しており、したがって睡眠不足がたるみへと繋がると言えるのです。
こちらはまぶたに限った話ではなく、顔全体の皮膚がたるみむ原因にもなります。
目の休息、睡眠時間の確保が必要です
まぶたのたるみを予防するためには、いかに眼精疲労を予防するか、またいかに睡眠の質を向上させるかがカギになります。
眼精疲労の原因は、近距離で画面を注視し、まばたきの回数が減少してしまうことにあります。
そのためスマホの画面はあまり見ないようにする、テレビを長時間見ない、画面との距離をとって視聴するといった方法が予防へと繋がります。
また、コンタクトレンズの長時間装着についても目の負担に繋がるため、帰宅したら外すことも重要です。
基本的には睡眠時間は1日に7時間程度が理想となります。
もしも仕事などの関係で時間が確保できないといった場合には、睡眠の質を向上させる必要があります。
睡眠の質は体温の変化とも密接な関係にあり、睡眠の90分前に入浴を済ませることで、質が向上することが分かっています。
また、スマホやテレビの発する光は睡眠の質を下げることも分かっていますので、睡眠前には画面を見ないことも重要です。
施術によってたるみをとるという方法もあります
眼精疲労によって引き起こされるたるみは、お肌のハリが失われることによって引き起こされるものがほとんどですが、ごく一部のケースでは眼瞼下垂へと発展することもあります。
眼瞼下垂はまぶたを動かすための眼瞼挙筋という筋肉が、目の酷使によって引き伸ばされてしまっている状態で、こちらのケースにおけるまぶたのたるみは、施術によって解消させることができます。
まぶたのたるみをとる施術には、眼瞼下垂の他にも眉下切開法という施術もあります。
たるみは皮膚が伸びてしまうことも原因で引き起こされます。
眉下切開法は、まぶたの上の皮膚を少しだけ切り取り、再び縫合することでたるみを解消させるという施術になります。
仕事の都合上、日頃から目を酷使している、睡眠時間の確保が難しく疲れも溜まっているという際には、施術によってたるみを改善してみることも、ひとつの手段として選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
(まとめ)なぜ疲れがまぶたにたるみをもたらすのでしょうか?
目に疲れが溜まってしまうと、目元周辺の血流が悪化してしまい、まぶたのたるみへと発展します。
また、体の疲れは目元以外にも顔全体にたるみを発生させる原因にも繋がります。
目の疲れが溜まっていると眼精疲労が引き起こされ、仕事の疲れが溜まって睡眠の量や質が悪いと活性酸素によって受けた細胞のダメージから回復できず、まぶたのたるみへと繋がります。
眼精疲労を予防するためには、極力画面を見ることを避けることが重要です。
睡眠時間は7時間程度が望ましく、寝る90分前に入浴を済ませることで質を向上させることができます。
眼精疲労によって引き起こされるまぶたのたるみや、睡眠時間と質の問題により起こり得るまぶたのたるみは、眼瞼下垂症の治療や成長ホルモン療法などの施術によって改善させることも可能です。