50代の眼瞼下垂は中度からの治療がおすすめです
50代の方で眼瞼下垂が気になり、治療ができないか疑問を持っている方もいるでしょう。
眼瞼下垂は症状の度合いによって、治療の適用が変わってきます。
軽度の場合は治療の必要性はありませんが、中度からはまぶたが下がり眠たそうになったり、額のしわが目立ってきたりするため、治療の対象となります。
二重のラインが出にくくなってきた方も、治療を検討する時期です。
目次
眼瞼下垂は上のまぶたの挙筋という筋肉に問題が出ます
眼瞼下垂はまぶたが上がりにくくなり、重度になれば片頭痛を発症しやすく、生活に支障が出る方もいます。
中度以降からは治療を検討する必要があるのは、上のまぶたの挙筋という筋肉に問題が出ているからです。
挙筋はまぶたを引き上げるための筋肉で、目を開いているときに働きます。
この機能が十分ではなくなったものが眼瞼下垂という状態です。
まぶたは寝ているときには下がっており、挙筋は伸びています。
日中はまばたきをするため、挙筋を使ってまぶたを引き上げる作業が必要です。
挙筋がうまく働かないと、普通に生活していてもまぶたが十分引きあがらず、眼球の上のほうにまぶたの一部が覆いかぶさっています。
軽度の際には症状はなく生活に支障を及ぼすことはないのですが、中度になるとまぶたが下がってきて眠たそうな目つきになります。
さらに挙筋が働きにくくなれば、無理に目を見開こうとするため、額にしわが入るわけです。
重度になればまぶたが開けにくく作業効率が悪くなるばかりか、片頭痛も起こりやすく、治療をする必要性が出てくるでしょう。
50代から眼瞼下垂が気になってきた場合は、加齢による影響です。
他にも長期間のハードコンタクトレンズの使用や、目をこする行為も眼瞼下垂の原因だと考えられています。
眼瞼下垂が軽度であれば自分で対処する方法もあります
眼瞼下垂の症状が現れていても、生活に支障がなく片頭痛などの症状が出ていなければ、まだ軽度の可能性があります。
軽度であれば自分で対処する方法もありますから、試してみましょう。
まぶたが薄く持ち上げにくい場合は、市販の二重のりで対処する方法もあります。
二重のりは、ドラッグストアなどでも手に入るため手軽に導入できる対策法と言えるでしょう。
普段眼鏡をかけている方は、上まぶたを上げられるクラッチ眼鏡の活用も検討してみてください。
50代で眼瞼下垂が気になるようになったら、目の筋肉をトレーニングすることで予防することもできます。
まゆ毛が動かないよう指先で抑えて目を閉じ、そのまま動かないよう目を見開こうとして5秒間キープしてください。
最後に目を閉じて終了です。
このトレーニングは目の筋肉の老化予防となりますから、眼瞼下垂がまだ軽度の方は、1日数回やりましょう。
もともとアレルギーがあって、目をこする癖がある方も注意が必要です。
目がかゆくなったときはこすらないようにして、薬でかゆを抑えるようにすると、目の筋肉の衰えを予防できます。
長期間のコンタクトレンズの使用では、ハードよりソフトレンズのほうが、予防に繋がるといわれています。
コンタクトレンズを付けなくてもよい時には、眼鏡に付け替えて、目の負担をやわらげましょう。
眼瞼下垂の治療は挙筋を切り取る方法と補助する方法があります
生活に支障が出るほどの眼瞼下垂となってきたら、手術の利用も検討してみましょう。
眼瞼下垂の手術方法には、挙筋を切り取る方法と、挙筋を糸でサポートする方法の2種類があります。
挙筋の筋肉が弱く縮めることができない場合では、挙筋を一部切り取り縫い合わせる治療法が利用されることがあります。
まぶたを切開して挙筋をむき出しにし、挙筋の一部を切り取り、残った挙筋の両端を縫い合わせ元に戻して、手術は完了です。
挙筋の一部を切り取ると、機能が戻りやすくなり、まぶたがしっかりと上がります。
同時に二重のラインもくっきりと出るようになるため、眼瞼下垂の影響で二重のラインがぼやけてきた方にもおすすめです。
挙筋に糸を添えて補助する手術方法は、筋肉の伝わり方を助けるやり方です。
糸があるおかげで力の伝わり方が改善され、まぶたがしっかりと上がるようになります。
この方法もまぶたが上がることで、二重のラインが元通りに出るようになる手術方法です。
どちらの手術方法も、局所麻酔で行われます。
病院によっても異なりますが、入院が必要な場合は1~2泊程度、場合によっては日帰り手術に対応できるケースもあるようです。
手術を選択する目安は中度以上ですが、必要な場合は医師からよく説明を受けて、十分理解したうえで受けるようにしましょう。
(まとめ)50代の眼瞼下垂は治療で改善できるのか?
50代で眼瞼下垂が気になる方でも、まぶたが下がり眠たそうな症状や、額のシワ、二重のラインが出にくいなどの症状がなければ、まだ軽度です。
それらの問題が出てくる中度から、治療を検討しましょう。
50代になってから眼瞼下垂になった場合は、加齢による影響や、長期間のコンタクトの使用、目をこする行為などが原因となっている可能性があります。
挙筋という筋肉が上手く働くことができず、まぶたがしっかり上がりません。
眼瞼下垂がまだ軽度であれば、二重にするテープの使用や、クラッチ眼鏡で対処する方法もあります。
目をこする行為、ハードコンタクトレンズの使用も負担をかけやすいため、できるだけ避けるようにしましょう。
眼瞼下垂の手術は挙筋を一部切り取り縫い合わせる方法と、糸を使って挙筋をサポートする方法があります。
まぶたが上がることで二重のラインも綺麗に出るようになるのがメリットです。
手術を受ける際には説明をよく聞くようにしましょう。