40代で眼瞼下垂になってきたら手術することが可能です
眼瞼下垂の症状でも、40代以降など加齢による問題があるものを、腱膜性眼瞼下垂と呼んでいます。
これは、年齢とともにまぶたが下がってきた状態のことです。
腱膜性眼瞼下垂は3つの手術が行われており、その人に合った方法を見つけて対処してみましょう。
整形手術の方法は、全切開するやり方、結膜切開する方法、切らずに糸で留める方法があります。
目次
眼瞼下垂の手術は症状に合わせて3種類から選びます
全切開を用いた手術方法は、眼瞼下垂の中でも最も多く行われています。
その理由としては施術の対応している範囲が広く、軽度から重度まで対応することができるからです。
この方法は挙筋腱膜前転法と呼ばれており、全切開法の二重手術も併用できます。
手術方法は、まぶたを切開したのち、眼窩隔膜を前方移動させます。
さらに眼窩隔膜や挙筋腱膜を、まぶた板と呼ばれる軟骨に固定させる手術です。
皮膚のたるみをとれるのに最適な手術で、正常な目の開きに改善する効果が期待できます。
結膜切開による手術方法は、軽度から中度までの眼瞼下垂に対応します。
皮膚のたるみが気にならない方で、目の開き方を改善させる目的がある方に適した手術です。
この手術も同時に二重手術が可能で、埋没法を利用します。
メスを使わずに糸で留める手術法は、軽度の眼瞼下垂に対応した方法です。
中度以上になるとこの手術法は採用することができません。
二重手術を併用する場合は、埋没法を選択します。
手術方法は結膜側からミュラー筋を縫い留める方法で、ダウンタイムがほとんどないのが特徴です。
コンタクトレンズの長期使用も眼瞼下垂原因のひとつだと考えられます
眼瞼下垂の原因で注目されているのが、コンタクトレンズの長期使用の問題です。
この症状の原因は40代以降など加齢による原因が多いようですが、コンタクトレンズの長期使用で、使用していない人と比べて20~100倍のリスクがあるという研究報告もあります。
眼瞼下垂の原因とコンタクトレンズ長期間使用の因果関係を示した論文は、2015年3月に発表されました。
研究内容では、双子の子どもの写真を2008年~2010年まで収集し、それぞれの眼瞼下垂の症状を比べたものです。
この研究によって、眼瞼下垂は体格、生活習慣、日焼けなどなどと無関係であることがわかり、ハードコンタクトレンズやソフトコンタクトレンズによる影響が疑われるということがわかりました。
眼瞼下垂の原因となったのが、コンタクトレンズを外す際に、まぶたを引っ張る習慣だと考えられています。
さらにハードコンタクトレンズはふちが刺激となり、炎症の原因ともなっているとされているようです。
コンタクトレンズの使用を避けられない方は、外す際にまぶたを引っ張らないようにして、スポイトを使用する方法が勧められます。
レンズ自体の衛生面にも影響される可能性があるため、適切な使い方を心がけましょう。
眼瞼下垂は自分では判断が難しい症状のひとつです
眼瞼下垂とは40代など加齢によりまぶたが下がってしまう症状のことですが、意外にも自分では判断が難しいのです。
まぶたが下がってしまう症状には、加齢によりまぶたの皮膚がたるんでいるケースと、まぶたを持ち上げる筋肉の力が弱くなっているケースの2種類があります。
加齢によりまぶたの皮膚がたるんだ場合では、たるんだ皮膚を指で持ち上げると、目がしっかり開いていることがわかります。
この場合、皮膚のたるみを改善させれば見た目は良くなるため、眉下リフトが適用です。
よく眼瞼下垂とも間違えられやすいため注意しましょう。
目を開く筋肉の部分である眼瞼挙筋の力が弱っていて、目を十分に開くことができない眼瞼下垂の場合は、眼瞼挙筋を手術する方法が適用となります。
どちらも一見すると同じような原因に見えてしまうことがあるため、専門家の診察を受けて明らかにすることが必要です。
眼瞼下垂の特徴は目が十分に開かなくなることで、まぶたが重く感じられ、ときには肩こりや頭痛を併発します。
目を見開こうとおでこに余計な力がかかってしまうことから、おでこにしわが多いのが特徴です。
周りから疲れているように見える、寝不足だと思われやすい方は、眼瞼下垂となっている可能性があります。
(まとめ)40代で眼瞼下垂が気になってきたときの対処方法は?
40代など加齢によりまぶたが下がってきた症状のことを、腱膜性眼瞼下垂といいます。
この症状は整形手術が利用できますので、自分に合った方法を見つけて対処することが可能です。
眼瞼下垂の手術方法は3種類ありますから、それぞれの特徴を比較しながら最適な方法が選ばれています。
全切開は軽度から高度まで使えて、中程度なら結膜切開、軽度なら切らない手術方法が適用です。
眼瞼下垂の原因のひとつが、コンタクトレンズの長期使用が問題だという論文が発表され、話題となっています。
コンタクトレンズを外す際にまぶたを引っ張る行為や、刺激などが原因だと考えられているようです。
眼瞼下垂と間違えられやすいのが、加齢によりまぶたの皮膚がたるんだ症状です。
まぶたを持ち上げる筋肉が弱くなったのが眼瞼下垂で、加齢による皮膚のたるみは筋肉に影響がありません。