二重のりでまぶたに炎症が起きたときは、二重のりの使用を中止したほうがよいでしょう
二重のりでまぶたに炎症が起こる原因にはさまざまなものが考えられます。
たとえば二重のりの成分である、アルコールへのアレルギー反応でおこる「接触性皮膚炎」の可能性が考えられるでしょう。
ほかにも「眼瞼炎」と呼ばれるまぶたの病気である可能性もあります。
いずれの場合も、原因物質との接触を避けることが大切です。
二重のりでまぶたに炎症が起きたときは、ただちに二重のりの使用を中止してください。
目次
二重のりに含まれるアルコールによる接触性皮膚炎の可能性があります
二重のりのパッケージや本体の成分表示の中に、「アルコール」や「エタノール」が記載されていることがあります。
アルコールとエタノールは同じものを指しており、お酒やワインにも含まれている成分です。
アルコールは殺菌や洗浄、炎症を抑えることなどを目的として、多くの化粧品に含まれています。
とくにメイクをふき取る目的の化粧品に含まれていることが多いのですが、アルコールが肌への刺激になる可能性は否定できません。
敏感肌の方はとくに注意が必要で、炎症を抑えるどころか、かえって皮膚に炎症が起きてしまうこともあるでしょう。
このようなアルコールへのアレルギー反応を「アルコールアレルギー」と呼ぶことがあり、特定物質との接触を原因とした「接触性皮膚炎」と総称されることがあります。
接触性皮膚炎になると、じんましんや発赤、かゆみなどを生じ、アルコール濃度が高ければ高いほど発生のリスクも上昇すると考えられています。
化粧品を使用して肌に炎症を起こした経験のある方は、アルコールが原因の可能性があるでしょう。
つまり二重のりでも皮膚に炎症を起こす可能性もあるということです。
二重のりでまぶたに炎症が起きたときは、二重のりの使用を中止するほうがよいでしょう。
二重のりの使用が眼瞼炎を引き起こす可能性があります
二重のりの使用は、「眼瞼炎」と呼ばれるまぶたの病気の原因にもなります。
眼瞼炎とは、文字どおりまぶたの炎症を起こしている状態を指しており、炎症ができている部位によって細分化されています。
- まつ毛の根元周辺に起きる「眼瞼縁炎(がんけんえんえん)」
- まぶたの皮膚に起きる「眼瞼皮膚炎(がんけんひふえん)」
- 目尻に起こる「眼角眼瞼炎(がんかくがんけんえん)」
ただこれらの症状は決して自分で判断に任せず、目元に炎症が起きた場合は専門家の指示を仰ぐようにしましょう。
眼瞼縁炎は細菌やウイルスなどが原因の感染性のものと、皮脂腺の分泌過剰による非感染性のものとに分類されています。
感染性の場合、重症化するとまつ毛が抜け落ちることがあるでしょう。
二重のりによるまぶたの炎症は眼瞼皮膚炎、眼角眼瞼炎のいずれかである場合が多く、いずれもアレルギー反応を原因としている非感染性の症状とされています。
点眼薬や軟膏などの薬や、金属・化粧品などが原因物質として挙げられるのです。
まぶたの炎症のほかに、皮膚のただれ・目の異物感・痛み・普段より光がまぶしく感じるなどの症状を伴うこともあるでしょう。
眼角眼瞼炎の場合はまぶたの洗浄で治療を行いますが、眼瞼皮膚炎の場合は原因物質との接触を避ける必要があると考えられています。
二重のりは正しい方法で落としましょう
二重のりでまぶたに炎症が起きたときは、二重のりの使用を中止するのがひとまずの対処法となります。
しかし早く落としたいからといってむやみやたらにまぶたを擦ると、炎症が悪化してしまう可能性があるため注意が必要です。
そのため正しい方法で、二重のりを落とすようにしましょう。
二重のりの接着剤は、洗顔で落とせない場合があります。
目元をゴシゴシと擦ることは、まぶたにダメージを与えてしまうためおすすめできません。
洗顔を行う前に、水やぬるま湯で二重のりをふやかすことで落としやすくなります。
コットンやティッシュに水分を含ませ、目元にやさしく当てます。
しばらくすると二重のりが白く浮き出てくるため、ゆっくりと剥がしましょう。
汗や水に強いウォータープルーフタイプの二重のりは上記の方法で落とせないことがあります。
そういった場合、クレンジング剤を使用してメイクと一緒に落としましょう。
直接まぶたにつけるより、クレンジング剤を含ませたコットンを使用した方がお肌に負担がかからないといえます。
水で洗い流すときは、指の腹を使うようにするとよいです。
(まとめ)二重のりでまぶたに炎症が起きたらどうすればよい?
二重のりでまぶたに炎症が起こる原因はさまざまなものがあり、「接触性皮膚炎」や「眼瞼炎」などの病気である可能性もあります。
また二重のりによってまぶたに炎症が起きたときは、二重のりの使用を中止することで原因物質との接触を避けるようにしましょう。
二重のりの成分の1つに、化粧品全般に含まれているアルコールが挙げられます。
アルコールがアレルギーの原因となり、接触性皮膚炎を起こすことでまぶたに炎症が起きることがあります。
二重のりでまぶたに炎症が起きたときは二重のりの使用を止めましょう。
二重のりの使用でまぶたに炎症を起こしている場合、「眼瞼炎」と呼ばれる病気の可能性があります。
眼瞼炎は眼瞼縁炎・眼瞼皮膚炎・眼角眼瞼炎の3つに分けられており、二重のりによるまぶたの炎症は眼瞼皮膚炎・眼角眼瞼炎のいずれかであると考えられます。
二重のりでまぶたの炎症を起こしたとき、二重のりの使用を止めることが対処法の1つとなります。
正しい方法で二重のりを落とし、まぶたへの負担を最小限にする必要があります。
目元をゴシゴシと擦ることは避けましょう。