二重まぶたは遺伝しますが、両親の遺伝子によって一重まぶたになることもあります
まぶたは子どもに遺伝しますが、それが両親と同じまぶたになるのかはわかりません。
二重まぶたの遺伝子をA、一重まぶたの遺伝子をaとすると、二重まぶたの人の遺伝子はAAかAaのどちらかです。
両親がどちらの遺伝子を持っているかで、生まれてくる子どもが二重まぶたか一重まぶたか決まります。
Aaの遺伝子を持っている人同士では、一重まぶたの子どもが生まれる可能性があるのです。
二重まぶたの遺伝子は優性で、一重まぶたよりも遺伝子しやすい性質ですが、もともと日本人には一重まぶたが多いです。
つまり、二重まぶたの人でも、一重まぶたの遺伝子aを持っているAaの人が多い可能性があります。
目次
二重まぶたの両親からも一重まぶたの子どもが生まれることがあります
エンドウ豆を使って遺伝の伝わり方を調べた、メンデルの法則はご存知でしょうか。
メンデルの法則に従って考えると、二重まぶたの両親から一重まぶたの子どもが生まれる確率を予想することができます。
たとえば、両親ともに二重まぶたの場合でも、両親のどちらか、または両方が一重まぶたの遺伝子aも持っている可能性があります。
両親ともに二重まぶたの時の遺伝子の組み合わせは、AAとAA、AAとAa、AaとAaの3通りがあります。
AAとAA、AAとAaの組み合わせの両親から生まれた子どもは100パーセント二重まぶたですが、AaとAaでは75パーセントの確率で二重まぶたが遺伝し、25パーセントの確率で一重まぶたが遺伝します。
また、両親のどちらか片方のみが二重まぶたの場合、AAとaa、Aaとaaの2通りの組み合わせがあります。
二重まぶたの遺伝子は優性に現れますから、AAとaaの両親から生まれる子どもは100パーセントの確率で二重まぶたが遺伝し、Aaとaaでは50パーセントの確率で二重まぶたが遺伝するのです。
つまり、両親や祖父母、親戚に二重まぶたが多くても、両親が持っている遺伝子によっては一重まぶたの子どもが生まれる可能性があります。
そして、両親ともに二重まぶたでも、AAとAaのどちらの遺伝子を持っているかは分からないでしょう。
成長の過程でまぶたは一重になったり二重になったりします
生まれたばかりの赤ちゃんが、一重まぶたなのか二重まぶたなのかを気にする人も多いようです。
しかし、赤ちゃんのまぶたは、成長とともに変化する可能性があります。
生まれたばかりの赤ちゃんの顔はしわが多く、まぶたが一重か二重かを判別するのは難しいです。
二重まぶたに気がつく最初の時期は、生後3カ月から1年ぐらいの間と言われます。
視線が合うようになり、表情が豊かになると一重まぶたか二重まぶたか分かるようになってきます。
この頃はまだ、お母さんに似ていたり、お父さんに似ていたり、日によって顔つきは安定しません。
身体の成長に合わせて、まぶたも変化します。
1歳の頃は一重まぶただったのに、幼稚園に上がる頃になるとぱっちり二重まぶたになったというケースや、逆に小学生になると一重まぶたになって、高校に入学する頃に二重まぶたに戻ったという人も少なくありません。
赤ちゃんの時に一重まぶただから、二重まぶただからと一喜一憂するのではなく長い目で見ることが必要です。
思春期までは顔つきも変化しやすいです。
また、大人になってからも、体重の増減などで顔の脂肪のつき方が変化するでしょう。
さらに、乾燥などの環境の変化でも、まぶたに変化が見られるケースは珍しくありません。
二重まぶたにするためにできることがあります
成長と共に二重まぶたになることもありますが、自然な二重まぶたが期待できる方法もあります。
整形手術というと大げさに感じますが、二重まぶたの施術であるプチ整形は切開のないものもあります。
美容整形外科で、最も多く用いられる埋没法であれば、まぶたの裏側に糸を埋め込むだけなので、施術が短時間で終わります。
手術後の腫れも少なく、目を開ける時に使う筋肉と皮膚を糸でとめるので、どのような二重にするか事前の予定通りになりやすいと言われています。
信頼できるクリニックで、しっかりとしたカウンセリングを受けて施術を受けることが重要です。
プッシャーでまぶたを押さえ、専用ののりで糊付けします。
ただ、まぶたのデリケートな部分を押さえすぎないよう注意が必要であったり、のりが合わずかぶれてしまったりする人もいます。
異常を感じたら、すぐ眼科か皮膚科を受診しましょう。
テープを貼り付けて二重まぶたにするという方法です。
デリケートなまぶたに刺激が加わったり、テープの接着剤にかぶれたり腫れたりする人もいます。
おかしいなと思ったら使用を中止しましょう。
このように、安価で手軽に二重まぶたにする方法もありますが、思い通りの二重にならなかったり、かぶれてしまって腫れたりとトラブルも多いといわれています。
まぶたの悩みは、まずは専門医のいる美容外科で相談してみましょう。
(まとめ)二重まぶたは遺伝するって本当ですか?
まぶたは子どもに遺伝します。
ただ、両親がどの遺伝子をもっているかによって、二重まぶたになるか一重まぶたになるかは決まります。
一重まぶたの遺伝子もある二重まぶたの両親の場合、一重まぶたが遺伝すると言う可能性はあるでしょう。
メンデルの法則を利用する事で、二重まぶたがどのように遺伝するかがわかるでしょう。
この法則を踏まえると、持っている遺伝子によっては、両親ともに二重まぶたでも一重まぶたの子どもが生まれる可能性があると言えるのです。
赤ちゃんのころから思春期までは顔つきも変化しやすい時期です。
また、大人になってからも痩せたり太ったりすることや、環境の変化などで顔つきが変わります。
そのため、子どもの頃から二重まぶたかどうかを確定する必要もないでしょう。
自然な二重まぶたを手に入れるための方法はいくつかありますが、二重まぶた用のり、二重テープなどは、まぶたに良くない影響を及ぼしてしまうことがあります。
二重まぶたをつくるのであれば、信頼できるクリニックでの施術を検討してみましょう。