森美鈴医師

森 美鈴 医師

はじめまして。森 美鈴と申します。

いくつになっても美しくありたい。
そうは思っても家事や仕事に明け暮れ、自分自身をかまってあげる時間なんてない。
幼い頃に思い描いていた理想の大人像とは違う現実にギャップを感じる。
普段は考えないようにしていても、ふと、これでいいのかと悩む。
自然な美しさが理想。高望みなんて言い出したらキリがない。
ただこのシミが、シワが、たるみが気になるだけ。
以前のように簡単に痩せられなくなった。でも、体型は維持したい。
なにかしないと… でもクリニックは敷居が高いし、なんだか不安。

思い当たる方も多いのではないでしょうか。わたくし自身がそうでした。 このような日常を長年続けてきた私を美容医療に導いてくれたのは、尊敬すべき多くの患者様との出会いでした。与えられた人生と真摯に向き合い、悩みながらもまっすぐに生きていく姿は周囲に感動を与えるほど強く、美しいものです。
人との出会いは幸せをもたらしてくれると共に、何かに気付かされるきっかけでもあります。一度しかない人生。まずはお気軽にお悩み相談にいらしてみませんか。美容初心者さん、頑張っている自分へのご褒美にお話だけでもかまいません。愛する人にこれからもずっと愛されるために、一緒に自然な美しさについて考えてみませんか。
みなさまにお会いできる日を楽しみにしております。

経歴

獨協医科大学医学部医学科卒業
自治医科大学附属病院外科学講座 消化器一般移植外科部門・臨床腫瘍部
市中病院外科・臨床腫瘍科勤務を経て湘南美容クリニック入職

備考

美容皮膚科に転向したきっかけ 〜アピアランスケア〜

悩まれている患者様がたくさんいらっしゃいますので、ご紹介だけさせてください。
元気に長く生きたいと願う多くの人を苦しめる疾患の第1位は悪性腫瘍です。がん治療の専門医として10年、数えきれない患者様と共に喜び、ともに悲しむ日々を過ごしてまいりましたが、それは生きるために何かを諦めざるを得ないという現実を突きつける時間でもありました。性別も年齢も国籍も関係なく、外見の変化は患者様から笑顔を奪います。それでも不治の病であれば致し方ない。そう自分に言い聞かせながら診療を続けてきました。

がんという病気は人生を大きく変えます。明るく楽しく過ごしていたある日、まさに青天の霹靂と感じるような告知を受けたその瞬間から、意識のすべてが生きることに集中します。もちろんまだ治すことの難しい疾患です。しかし医学が進歩を続けることでがんサバイバーも少しずつ増え、国内においてもようやくアピアランスケアという概念が浸透してきました。その定義は「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて外見の変化を補完し、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」です。「がんであっても美しく生きる」ことに微かな希望の光が射してきたのですが、実際は相談できる窓口がようやくできたにすぎません。確立された方法もありません。なによりも、がん治療に精通した主治医も医療スタッフも美容の専門家ではありません。

医療として提供できる方法が決して多くないこの問題にどうにかアプローチできないものか。そう考える間にもさまざまな患者様と出会いました。40歳代の清楚な女性は自分らしく美しく生きることを貫くため、外見の変化という苦痛に耐えなければならない延命治療は一切希望されず。ファンキーな30代のシングルマザーは現実から逃げることなくロングヘアーを潔く剃り、ウィッグも使わずに闘病生活を笑顔のままかっこよく完走。新人時代の私に命を預けてくれた高齢の男性は左胸に彫られた牡丹の花が術後1mmずれているのを見て大笑いしながら頑張れよ、と。若くしてお姉様を亡くした女性は形見である満開の八重桜のTatooと共に今を生きています。

いかなる病も美しく生きたいと願う感情まで奪っていいはずがありません。お元気な方も闘病されている方も病気以外のお悩みを抱えた方も、希望されるすべての人が等しく美しさを追求できる日が来ることを願って、私を主治医に持ち、信頼して闘ってくださった多くの患者様たちのためにも、これからも精進したいと思っています。