レーザー脱毛前後の予防接種が要注意だということを知っていますか?
ワクチンを接種した身体は抗体を作ろうと細胞が働き続けています。外部からの刺激に弱くなっているので脱毛はもってのほかです。
肌を守るための脱毛に関するタブーをお伝えします。
レーザー脱毛前後の予防接種はタブー
レーザー脱毛前後の予防接種は避けたほうがいいでしょう。実際、予防接種前後の施術を受け付けしていないクリニックも多くあります。
予防接種を受けた体は病原体と戦っている状態で肌がとても敏感になっているため、脱毛などの外的要因で肌を傷つける可能性が高いからです。
ワクチンを接種すると免疫反応によって抗体が作られます。副反応として接種した痕が赤みを帯びたり、腫れや痛みがでることもあります。
してはいけない予防接種の種類
種類に関係なくどんな予防接種でも受ける前後は施術を控えましょう。
予防接種のワクチンには
- 生ワクチン:生きたウイルスなどの毒性を免疫ができる限界まで弱めた製剤
- 不活化ワクチン:ウイルスなどの毒性を完全になくし免疫を作る成分だけの製剤
- トキソイド:感染症の毒素の毒性をなくし免疫を作る働きだけにしたもの
の3種類があります。
どのワクチンを接種しても、身体は抗体を作るために細胞単位で戦うため外的刺激に敏感になります。
この時の肌はとても繊細で、レーザーのような強い刺激は肌に大きな負担となり、肌荒れやニキビの原因にもなりかねません。
予防接種の種類に関係なく、ワクチンを接種した際にはレーザー脱毛など肌に負担がかかることは避けましょう。
点滴や予防接種以外の注射の場合
美白や疲労回復を目的とした美容点滴は、レーザー脱毛との併用が可能です。一方でボトックス注射との併用は推奨されません。しかし、どちらもクリニックごとの医師の判断によるので一概には言い切れず、確認が必要です。
医師のもとで行われるレーザー脱毛だからこそ、毒素などが含まれない美容点滴は併用可とするクリニックもあるでしょう。脱毛サロンなどでは、万が一の時にその場で対応ができないため、併用を認めないサロンもあります。
万が一体調を崩し病院で点滴を受けた場合は必ずクリニックに相談し、施術ができるのか指示を仰ぎましょう。
ボトックス注射はボツリヌス菌から作られるA型ボツリヌス毒素を注射することで肌にハリを与え、キメを整えます。
ボトックス注射の後は、予防接種のように身体の中で変化が起きており、その状態でレーザー脱毛を行うと皮膚がいつも以上にダメージを受ける可能性があるため施術を避けるクリニックがあるのです。
いずれにしても、レーザー脱毛を行う医療機関で医師の判断を仰ぐことが大切です。
脱毛前後の予防接種してはいけない期間
脱毛前後の予防接種をしてはいけない期間は、一般的に前後3日(手術日は含まず)、自覚する副反応が無ければ可と言われています。この期間に接種してしまうと、脱毛を断られる場合も多くあります。
予防接種後は注射の痕が赤く腫れたり、痛みが出たりすることがあります。また、副反応として体調によっては頭痛や倦怠感などに襲われ、場合によっては発熱することもあります。
予防接種後の体はデリケートな状態なので、期間だけでなく体調や注射の痕を確認しながら施術を行うようにしましょう。
脱毛前後にしてはいけないこと
脱毛前後にしてはいけないことは「肌に負担をかける」行為です。
脱毛直後はレーザー照射の熱のせいで皮膚に熱がこもっているため、それ以上負担をかけると腫れや炎症が起きやすくなるからです。
下記の項目ごとに気になる点をチェックしていきましょう。
制汗剤や日焼け止めを使う
制汗剤:レーザー脱毛前後の使用 ×
日焼け止め:レーザー脱毛前の使用 ×
レーザー脱毛前後は制汗剤の使用は避けましょう。
なぜなら、制汗剤のデオドラント成分が脱毛効果を下げる可能性があるからです。
制汗剤は毛穴に付着して汗の分泌を抑えます。制汗剤のデオドラント成分が毛穴に入ることで、レーザーが毛根に届きにくくなったり、脱毛効果が薄れてしまうと考えられています。
また、脱毛直後の肌は弱っているため、刺激を与えないように、そして毛穴を塞いでしまうことも肌トラブルの原因になるため、制汗剤の使用は避けたほうがいいでしょう。
日焼け止めは避け、日傘などの服装で対応しましょう。施術前の日焼け止めは施術の効果を弱めてしまう可能性があります。
日焼け止めの白さで、メラニン色素への反応が弱まることがあり、最大の効果が出せると言い切れないためです。
そして施術後は、レーザーの熱で過敏になった肌を紫外線から守るために、日傘などで紫外線から肌を守り、日焼け止めについては医師と相談のうえ使用するといいでしょう。
入浴や飲酒など体温を上げることをする
施術当日は、入浴や飲酒など体温を上げる行為は避けましょう。
体温が上昇することで肌に赤みや炎症が起きる可能性があるからです。
入浴やお酒を飲んだり激しい運動をすると、血流が良くなり体温が上昇します。その結果、脱毛で刺激を受けた身体が熱を放出しづらくなってしまい炎症を引き起こしてしまうのです。
肌トラブルを起こすことなく脱毛をするため、当日の入浴や飲酒は避けましょう。
薬を飲む・塗る
薬を服薬している最中は、レーザー脱毛を避けた方が良いでしょう。
薬の中には光に反応して炎症を起こすと考えられているものもあり、肌がトラブルを起こす可能性を否定できないからです。
薬の服用と脱毛についての明確な基準はありませんが、脱毛を受けるクリニックで必ず相談しましょう。
塗り薬については脱毛を行う医療機関にあらかじめ相談して施術を受けられるか確認しましょう。
レーザー脱毛を行うクリニックでは施術後に炎症を抑えるクリームを塗ってくれるところもあります。
体をゴシゴシ洗う
シャワーを浴びる際にボディータオルなどでゴシゴシ洗うのは控えましょう。
レーザー脱毛では高出力のレーザーを毛根にあてるので施術後の肌は熱がこもった状態になっています。
とても敏感な状態なので、ボディータオルなどでゴシゴシ洗うと炎症が起きてしまうことがあります。
体を洗うときには肌に負担をかけないよう、よく泡立てた泡で肌を軽くなでるようにして洗いましょう。
メンソール入りのボディソープを使う
メンソール入りのボディーソープは使えないというわけではありません。前述したようによく泡立てて肌への摩擦が少ないように使用する分には問題ありません。
しかし、メンソールのような強い刺激が脱毛後のデリケートな肌に少しでも負担になるようであれば、使用を中止してクリニックで診てもらうといいでしょう。
いつからいつまで気をつければいい?
脱毛中は全期間を通して日常生活全般に気を付けて過ごしましょう。
ただし、常に注意が必要な薬の服用以外は常時制限があると言うわけではなく、施術の前後1週間~10日間を目安にクリニックごとに伝えられる注意事項を守りましょう。
(まとめ)レーザー脱毛前後の予防接種には要注意|知っておきたい脱毛に関するタブー
1.レーザー脱毛前後の予防接種はタブー
レーザー脱毛前後の予防接種は避けたほうがいいでしょう。
予防接種を受けた体は「軽い感染症にかかっている」状態のため、脱毛などの外的要因で肌を傷めてしまう可能性が高いからです。
2.脱毛前後にしてはいけないこと
脱毛前後にしてはいけない事は「肌に負担をかける」行為です。脱毛直後の肌はレーザー照射の熱のせいで皮膚に熱がこもっているため、それ以上負担をかけると腫れや炎症が起こる可能性が高くなるので注意が必要です。
3.いつからいつまで気をつければいい?
脱毛中は全期間を通して日常生活全般に気をつけて過ごしましょう。
ただし、薬の服用以外は常時制限があると言うわけではなく手術前後1週間~10日間を目安にクリニックごとに伝えられる注意事項を守りましょう。
自分では体調に変化がなくても身体の中に変化が起きていることがわかっている時、また予防接種前でもその後に身体に抗体が作られるとわかっている状態で脱毛を行って肌に負担をかけることは避けるようにしましょう。
予防接種の予定がある場合は、前後1週間は施術を控えるようにしてください。