挙筋法と瞼板法はどっちがいい?埋没法の選び方を紹介!
今回のテーマは、「埋没法の瞼板法と挙筋法はどっちがいいのか」についてです。
埋没法の手術方法を調べていると、
・表留め
・裏留め
・瞼板法
・挙筋法
などといった用語が出てくることが多いかと思います。
すが、それぞれの説明を見てもわかりにくい場合もあるのではないでしょうか。
今回の記事ではその中でも、
・瞼板法
・挙筋法
これらの手術方法について詳しく解説していきたいと思います。
今回の記事をご覧いただくことで、どっちがいいのかなどがわかります。
埋没法を検討している方などはぜひ最後までご覧ください。
2024.2.14
埋没法の手術を希望している方で瞼板法と挙筋法のどっちがいいのか悩まれる方もいらっしゃると思います。それぞれどんなメリットやデメリットがあるのかを事前に知っておくことは大事です。今回は埋没法の瞼板法と挙筋法はどっちがいいのかを徹底解説します。
挙筋法と瞼板法はどっちがいい?
01
挙筋法の方がメリットが多い
埋没法の挙筋法と瞼板法はどっちがいいのかについて
・挙筋法の方が瞼板法よりもメリットが多く、デメリットも少ない
・より自然でバレにくいのは挙筋法×裏留め
・瞼板法はドクターの技術が少なくても可能だが、デメリットが多い
というのが結論です。
ではこれらについて詳しく解説していきます。
一重と二重の違い
01
筋肉の枝が出ているか出ていないか
人間は目を開ける時に眼瞼挙筋という筋肉を使っています。
二重の場合、この眼瞼挙筋からまぶたの表面に向かって枝が伸びている状態になります。(図1)
それにより、目を開けた時に枝が付いている部分が引き込まれて、まぶたが折り込まれるために二重となるわけです。
それに対して一重の場合だと、この眼瞼挙筋からの枝がない状態になります。(図2)
そのため目を開けても折り込みなどはできず、二重の線もできません。
このように、一重と二重の違いは眼瞼挙筋からまぶたの表面に向かって枝が伸びているかどうかということになります。
瞼板法とは
01
瞼板とまぶたの表側を縫い合わせる
瞼板法は、まぶたの裏にある瞼板という硬い箇所とまぶたの表側を縫い合わせる方法になります。(図3)
瞼板法のメリット
01
メリットは1つ
・美容界になりたての初心者ドクターでもできる簡単な手術方法である
ということになります。
どんなに埋没法に慣れていないドクターが手術を担当しても、ある程度の二重は無難に作れるということです。
そのため、担当のドクターの技術や瞼板法の実績がわからない場合も無難な方法ではありますが、そもそも事前にしっかり調べて臨まれる方が多いと思います。
また、僕のYoutubeや記事をご覧いただいている方であれば、ドクター選びの大切さもご理解されているかと思います。
そうしたことからもよくわからない先生を選ぶこと自体ないかと思いますので、結果的にメリットはあまりないかと思います。
瞼板法のデメリット
01
デメリットは多い
瞼板法で縫う瞼板という箇所は、まぶたを開けたり閉じたりする際に眼球に直接こすれる場所になります。
そのため、縫う糸をしっかり強く縛らないと手術後に糸がまぶたの裏から出て眼球にぶつかってしまい、
・ゴロゴロとした違和感
・痛み
といった症状につながってしまうおそれがあります。
違和感や痛みが出ないようにするためにも瞼板法では糸を強く縛らないといけないのですが、強く縛ることによるデメリットとして、
・①持続力が低い
・②ダウンタイムが強い
・③長期的に見て眼球が傷つく可能性がある
・④目を閉じた時と二重の動きが不自然になる
・⑤抜糸がしにくい
このようなものが考えられます。
02
①持続力が低い
埋没法が取れる原因の1つに、縫った糸が徐々にまぶたの中に切れ込むカッティングにより、まぶたの表側と裏側の繋がりが徐々に弱くなって糸の効力がなくなるものがあります。
瞼板法では糸を強く縛ることによりカッティングが起こりやすく、結果として二重が取れやすく耐久性が劣る手術になってしまいます。
こちらは以前Youtubeでも解説したことがある内容になりますので、是非ご覧ください。
確かに瞼板側の糸はカッティングしにくいというのは正しいです。
ですが、その反面糸を強く縛っている分まぶたの表側の糸がかなりカッティングしやすく、実際は耐久性が低い方法だというのが事実になるということです。
03
②ダウンタイムが強い
糸を強く縛るとその分ダウンタイムも長くなります。
なぜダウンタイムが長くなるのかというと、血流障害が起きるからです。
血流障害のイメージとしては指先を強く輪ゴムなどで縛ると指先が徐々に膨らみ紫色になるものと似ています。
この状態と全く同じで糸を強く縛ることにより血流障害が起き、血液がうっ血することで腫れが生じます。
それによりダウンタイムが強くなってしまうことにつながります。
ですが、この点に関しては糸が徐々に馴染んでいくため血流障害も徐々に落ち着いていき、最終的には改善します。
04
③長期的に見て眼球が傷つく可能性がある
瞼板法で糸を強く縛ることにより瞼板自体が歪んでしまうことがあります。
瞼板は非常に硬い部分ではありますが、一度歪んでしまうとどんなことをしても持ち戻りません。
先ほどもお話したように、瞼板は眼球に直接触れる部位です。
そのため瞼板が歪むということは将来的にそれが眼球を傷つけてしまう可能性があるということになります。
05
④目を閉じた時と二重の動きが不自然になる
瞼板法は糸を強く縛るため、糸がなじむまでは目を閉じた時の食い込みが強く、その分不自然に見えてしまいます。
ですがカッティングについてお話したように、糸が馴染めば不自然な食い込みは落ち着きます。
06
二重とまぶたの動き
埋没法についての説明の際にお話しましたが、自然の二重と埋没法の二重の構造は同じになります。
一方、瞼板法は瞼板と二重にする箇所を縫うことにより本来の自然の二重とは多少原理が異なるため、若干二重の動きがぎこちなくなります。(図4)
ですが、これはプロが近くで見て、
「なんとなく違う気がする」
と感じるかどうかのレベルのためあまり気にする必要はないでしょう。
07
⑤抜糸がしにくい
先ほどもお話しましたが、瞼板法は糸を強く縛ることで糸がまぶたの奥に切れ込んでいくカッティングが起こりやすい方法です。
そのため埋没法の糸自体が埋まってしまいやすく、抜糸が非常に難しい場合があるおそれがあります。
もちろん埋没法の手術を受ける際に抜糸をする前提で手術は受けないかと思います。
ただ、万が一のことを想定するとこのような抜糸がしにくいというリスクがあるということです。
このようにデメリットが多くある瞼板法ですが、その分費用が安く受けられることが多いです。
挙筋法とは
01
眼瞼挙筋とまぶたの表側を縫い合わせる
続いて挙筋法とは、まぶたの裏にある眼瞼挙筋という筋肉とまぶたの表側を縫い合わせる方法になります。(図5)
こちらの挙筋法は瞼板法とは反対に、糸の縛り加減を緩く縛らないといけないもので、強く縛ってはいけない方法です。
そのため、簡単にご説明すると挙筋法のメリットやデメリットは瞼板法とは真逆のものであると思っていただけるとわかりやすいかと思います。
つまりメリットは、
・①持続力が良い
・②ダウンタイムが短い
・③二重の動きが自然
・④抜糸がしやすい
デメリットは、
・①技術力が必要
このようになります。
挙筋法のデメリット
01
デメリットは1つ
挙筋法のデメリットは技術力が必要なことです。
02
①技術力が必要
糸の縛り加減により、
・糸を強く縛り過ぎる⇒糸をかけている箇所の眼瞼挙筋の動きが悪くなり、めのひらきがわるくなる(眼瞼下垂)
・糸を緩く縛り過ぎる⇒目を開けた時に適切にまぶたが引っ張られず二重のラインができない
このような状態になってしまうため、適度な糸の縛り加減で行わなければなりません。
そのためには熟練した技術のあるドクター選びが重要です。
逆に熟練した技術のあるドクターを選ぶことができれば、このような状態になる可能性を少なくすることができます。
また、ドクターの技術力が瞼板法よりも求められるため、費用も同様に挙筋法のほうが高いことが多くあります。
03
挙筋法が眼瞼下垂の原因となるのか
ですが、挙筋法が眼瞼下垂の原因となるとはいえません。
先ほどお話したように、挙筋法の糸の縛り加減が強すぎる場合だと眼瞼下垂になる場合があります。
ですが、二重が完成してからは糸の縛り加減は変化しないため、必ずしも挙筋法が眼瞼下垂の原因となるとはいえないということです。
眼瞼下垂は、
・加齢
・まぶたを擦る
・コンタクトレンズの装着
・アイテープでまぶたを引っ張る
このような要因で進行していきます。
挙筋法のメリット
01
メリットは4つ
・①持続力が良い
・②ダウンタイムが短い
・③二重の動きが自然
・④抜糸がしやすい
これらについてお話していきます。
02
①持続力が良い
先ほどお話したように、糸の縛り加減が強すぎるとカッティングにより徐々にまぶたに切れ込み、瞼の表側と裏の繋がりがなくなります。
ですが、挙筋法は強く縛ってはいないため、カッティングが起こりにくいといえます。
そのため、持続力の良いことにつながるというわけです。
03
②ダウンタイムが短い
こちらも持続力と同様糸を強く縛らない分血流障害が少なくすむため、結果的に瞼板法よりダウンタイムが短くなります。
04
③二重の動きが自然
挙筋法は自然の二重と全く同じ構造をしています。(図6)
自然の二重の眼瞼挙筋から伸びている筋肉の枝がある部分に代わりの糸を縫うというものです。
そのため、自然の二重と全く同じ非常に自然な動きになります。
05
④抜糸がしやすい
こちらも先ほどお話したように、挙筋法はカッティングが起こりにくい方法のため、万が一抜糸が必要なケースでも簡単に抜糸ができます。
このように瞼板法と挙筋法のメリット・デメリットは真逆であるということがご理解いただけたのではないかと思います。
それらを踏まえると挙筋法の方がメリットが多い手術方法であるということは明白でしょう。
表留めと裏留めについて
01
糸玉ができる場所による違い
埋没法は糸を縛って二重を作る方法ですが、最終的に糸を結んで完成になります。
この糸の結び目によって、
・まぶたの表面にくる方法=表留め
・まぶたの裏にくる方法=裏留め
このような種類に分けられます。
表留めはまぶたの表面に針穴を開けないといけないため、傷跡や糸の結び目(糸玉)が見えてしまう可能性があります。(図7)
裏留めは反対にまぶたの表面に針穴を開けずにできる方法のため、まぶたの表面の傷痕や糸玉ができない方法になります。(図8)
まぶたの表面に埋没法特有の傷痕や糸玉があると二重整形をしていることがバレやすいと言えます。(画像1,2)
そのため、バレたくないという方には裏留めの方が自然な仕上がりになるためおすすめになります。
ですが、裏留めでは瞼板法・挙筋法でできない組み合わせもあります。
02
瞼板法の場合
裏留めをするとまぶたの中に糸の結び目を埋め込むことができず、眼球に糸玉が当たり、
・違和感
・痛み
これらの原因となってしまい、手術として成り立ちません。
つまり、瞼板法は表留めのみできる手術方法ということです。
03
挙筋法の場合
糸の結び目を粘膜の中に埋め込むため、糸玉が出てくる心配はありません。
つまり、挙筋法は表留めも裏留めもどちらも可能ということです。
一般的には裏留めの方が表留めより技術力が必要なため、その分費用が高くなります。
そのため、
・まぶたの傷よりも価格を優先したい⇒表留め
・まぶたの表面に傷がない自然な二重を希望⇒裏留め
という選び方になります。
まとめ
01
挙筋法の方がメリットが多い
・挙筋法の方が瞼板法よりもメリットが多く、デメリットも少ない
・より自然でバレにくいのは挙筋法×裏留め
・瞼板法はドクターの技術が少なくても可能だが、デメリットが多い
これらを中心にお話しました。
今回の授業もご理解いただけたでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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