お腹の脂肪吸引は危険?脂肪吸引の危険性や失敗について徹底解説!
今回のテーマは、「お腹の脂肪吸引の危険性や失敗について」です。
お腹周りについて、
・上半身はすらっとしているのに、お腹周りに脂肪がついている
・年齢とともにやせにくくなって、運動などダイエットをしてもお腹周りの脂肪が落ちない
・出産後体重は落ちたのに、お腹周りの脂肪が落ちない
といったような悩みを抱えられている方は多いかと思います。
実際に、お腹周りの脂肪は自分で頑張って痩せようとしてもなかなかうまくいかないことが多いです。
そうなるとお腹の脂肪吸引が選択肢として出てくるかと思いますが、勇気を出してお腹の脂肪吸引について色々調べてみても、
・お腹の脂肪吸引は危険だからしないほうがいい
・お腹の脂肪吸引後お腹がぼこぼこになって失敗してしまった
などといった体験談が出てくることがあります。
私が日々診察をしているお客様の中にも、
「お腹の脂肪吸引をしたけど、その修正をしてほしい」
「お腹の脂肪吸引をしたいけど、怖い」
といったように悩まれている方も実際として多いです。
今回の記事では、美容外科医の視点で、
・お腹の脂肪吸引は危険なのか
・お腹の脂肪吸引の失敗の原因
これらを中心に包み隠さずお話していきたいと思います。
・お腹の脂肪吸引を検討している方
・過去にお腹の脂肪吸引をしたけれども満足していない方
・お腹周りの脂肪のことなどで悩まれている方
このような方がどうしたら安全に満足のいく結果を得られるのかについても詳しくお話していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
2024.1.10
お腹の脂肪吸引には実は危険が潜んでいます。今回はお腹の脂肪吸引に関する危険性や失敗の原因、アフターケアなどについて紹介します。ドクター・クリニック選びについてのポイントや、麻酔についても解説します。
お腹の脂肪吸引は危険なのか
POINT 01
過去にお腹周りの手術をしたことがある人は要注意!
理由としては、内臓を刺して大量出血で亡くなる危険性があるからです。
まずお腹の脂肪の下には
・筋肉(腹筋)
・内臓
があります。
もしお腹の脂肪を吸引する管が筋肉を突き破り、内臓を刺してしまうと大量出血で亡くなる危険性があります。
ですがお腹の脂肪吸引の手術の経験・症例数が多いドクターは、しっかりとトレーニングを行っているため、筋肉を突き破って内臓を刺してしまう心配はありません。
そこはご安心していただければと思います。
ただ注意してほしいのが、
・過去にお腹周りの手術(盲腸の手術や帝王切開など)をしたことがある方
になります。
このような方の場合、安全のために必ず手術をする前に申告するようにしましょう。
お腹の脂肪吸引の失敗の原因
POINT 01
お腹の脂肪吸引を失敗しないための3つのポイント
お腹の脂肪吸引の失敗の原因には、
①ドクターの技術
②麻酔
③アフターケア
これらがあります。
POINT 02
失敗の原因①ドクターの技術
失敗の原因はたくさんありますが、一番の原因はドクターの技術不足だと思います。
お腹の脂肪吸引の手術は難しいものであり、手術の手技として、脂肪吸引をしていない方の吸引圧をかける手がとても重要になります。(画像1)
例えば二の腕や太ももなど、脂肪の下に筋肉や骨がある部位だと、手でおさえる際に均等に吸引圧をかけやすくなります。
ですがお腹の場合、脂肪の下は筋肉と内臓になるため、手で均等に吸引圧をかけるのが難しくなってしまいます。
均等に吸引圧をかけることが難しいと、お腹の脂肪吸引量にムラが生じやすくなってしまい、これがぼこつきの原因となります。
このようにお腹の脂肪吸引量を均一にして、ぼこつきなどの失敗につなげないためにもドクターの技術が重要になるということです。
POINT 03
失敗の原因②麻酔
お腹の脂肪吸引では、ドクターの技術以外に麻酔も特に重要なポイントになってきます。
脂肪吸引の麻酔の仕方には色々ありますが、しっかり麻酔が効いていないと良い結果にはつながりません。
そのため、脂肪吸引の麻酔の仕方もクリニック・ドクター選びの基準として重要なものです。
脂肪吸引の麻酔は、
・鎮静
・鎮痛
これら2つに分けられます。
POINT 04
鎮静と鎮痛について
この鎮痛が十分にできていないと、痛みによりお客様が動いてしまいます。
逆に言えば鎮痛が十分にできていれば鎮静をしなくても手術をすることができます。
もし鎮痛が不十分でお客様が無意識に動いてしまったら、お腹の場合危険性も高く手術ができなくなってしまいます。
それにより、脂肪吸引が十分に行えずにムラが生じ、失敗につながる危険性があるのです。
このようにお腹の脂肪吸引の失敗例は、鎮痛が不十分であることによるものが多いです。
お腹の脂肪吸引の失敗が多いお腹の部位としては、肋骨から胸までの肋骨上の部分になります。(画像2)
ここの部位は、技術的にも脂肪吸引が難しく、しっかりと麻酔による鎮痛ができていなければ危険な部位になります。
そのため現状として取り残しによる修正が多い部位となっています。
クリニックやドクターにより麻酔の方法に違いはありますが、きれいな状態を作るためにも十分な鎮痛が必要です。
QUESTION 05
硬膜外麻酔が安全
硬膜外麻酔以外での鎮痛方法もありますが、リスクや手術後の気持ち悪さにつながる可能性がある方法になると思います。
現状お腹の脂肪吸引の場合、安全かつ手術後に気持ち悪くならずにスムーズに帰宅ができる方法は硬膜外麻酔に勝るものはないでしょう。
ただ硬膜外麻酔の場合、美容外科医の先生全員ができるというわけではなく、技術が必要になってきます。
その点はドクター・クリニック選びの際に注意が必要なポイントになります。
POINT 06
失敗の原因③アフターケア
ドクターの技術や麻酔に問題がなかったとしても、アフターケアが十分でないと仕上がりに影響が出てきてしまいます。
お腹の脂肪吸収を行った後では、姿勢が大事なポイントになってきます。
丸まったような前傾姿勢が続けば、お腹の横にシワのような線が入ってしまいます。
そのため、術後1~2週間は背筋を伸ばす姿勢を意識するようにしましょう。
また、洋服においても、
・きつめのズボンを履く
・ベルトを強く締める
などもお腹に跡がついてしまうおそれがあるため、注意が必要です。
お腹の脂肪吸引の危険性まとめ
POINT 01
お腹の脂肪吸引のポイントは大きく3つ!
①ドクターの技術
②麻酔
③アフターケア
これらのポイントを詳しくお話しました。
いずれもきれいな結果を得るために重要なものになります。
ぜひ参考にしてみてください。
また、脂肪吸引について分からないことがありましたら、脂肪吸引完全攻略の動画を見ていただければと思います。
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監修医師紹介
■日本救急医学会 ICLS/immediate cardiac life support プロバイダー
■ボトックス 認定医
■VASER脂肪吸引認定医