鏡を見ると、目に入る下まぶたのたるみ。実年齢よりも老けた印象や、疲れた印象を与えてしまいます。たるみを自力で治す方法はないのでしょうか。
今回は、下まぶたのたるみができる医学的な原因とセルフケアの注意点、根本的な治療法について解説します。

「下まぶたのたるみ」はどのような症状?

下まぶたのたるみの症状
下まぶたのたるみは、眼窩(がんか)脂肪が押し出されて突出している状態です。

目の周囲を支える表情筋や眼窩隔膜が加齢によって衰えると、眼球を支える靭帯が緩みます。その結果、目の周りの皮膚が眼球をしっかり支えられなくなり、眼球の位置が下がります。これにより、眼球の下にある脂肪組織である眼窩脂肪が押し出され、垂れ下がることで、下まぶたのたるみが生じるのです。

下まぶたのたるみが生じることで目の下に影ができ、老けた印象や疲れた目元の印象を与えてしまいます。

目の下のクマとの違い

下まぶたのたるみとクマは見た目が似ているケースも多く、違いが分かりにくいと感じる方もいるかもしれません。下まぶたに現れるクマは、大きく分けて「茶クマ」「青クマ」「赤クマ」「黒クマ(影クマ)」の4タイプがあります。

このうち、茶クマは色素沈着、青クマは血行不良が主な原因であり、生活習慣の改善などである程度の回復が期待できる場合もあります。赤クマは、眼輪筋という筋肉が透けて見えることが原因で、セルフケアでは改善が難しい場合がありますが、メイクで容易にカバーが可能です。これらのクマは、下まぶたのたるみとは原因や見た目も異なるものといえます。

一方で、黒クマ(影クマ)は、下まぶたのたるみによって生じる凹凸が原因です。名称は異なりますが、実際には下まぶたのたるみと同じ現象といえます。そのため、黒クマに対してはスキンケアや生活習慣の改善では効果が乏しく、メイクで隠すことも困難なため、外科的なアプローチが必要となるケースが多いのが特徴です。

涙袋との見分け方

涙袋との見分け方

下まぶたに沿ってあるふくらみのことを涙袋といいますが、下まぶたのたるみと見分けがつきにくいことがあります。

涙袋は眼輪筋(がんりんきん)という筋肉が発達することで形成され、下まぶたのすぐ下に生じます。特に、笑ったときに筋肉が動くことで生じる特徴があります。

一方、下まぶたのたるみは、眼窩脂肪が突出することで現れるため、目の下にある骨の上に生じます。目線を上を向けたときに、たるみが強調されるのが特徴です。

下まぶたがたるむ他の原因

下まぶたのたるみの大きな原因は眼窩脂肪ですが、他にも複数の要因が重なって引き起こることがあります。
下まぶたのたるみを悪化させる要因について解説します。

紫外線などによる皮膚の弾力低下

皮膚には表皮・真皮・皮下組織の3層があり、真皮層では肌の弾力性を担うコラーゲンやエラスチンといった成分が生成されています。しかし、紫外線や加齢によって真皮内のコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚が弾力性を失い、たるみを生じさせます。

特に目の下の皮膚は薄く、皮脂腺が少ないため、乾燥や紫外線などのダメージを受けやすい部位です。紫外線のUVAは、真皮層まで到達して老化を進める原因となり、下まぶたのたるみを悪化させる要因となります。

生活習慣による目元への刺激

PCやスマートフォンの長時間の使用による目の酷使や、雑なクレンジングによる刺激も下まぶたのたるみの原因となります。また疲労や睡眠不足による血行不良で目の下にふくらみができやすくなり、若年層でたるみが目立つ方もいます。

日頃から目を酷使していると、眼輪筋の衰えにつながる場合があります。特に若年層は、PCやスマートフォンの長時間の使用でまばたきの回数が減るなどして、筋力低下を招く可能性があるため注意が必要です。

下まぶたのたるみの予防や目元のセルフケア

肌の乾燥や紫外線、日頃の習慣によって生じる下まぶたのたるみは、予防やセルフケアで改善できる場合があります。

毎日のアイクリームや保湿

乾燥もたるみの原因になるため、毎日の保湿ケアが重要となります。特に下まぶたは乾燥しやすい部位です。
ヒアルロン酸などが配合された保湿力の高い化粧品で整えたあと、アイクリームでケアするとよいでしょう。

コラーゲンの増生や生成に必要となる、レチノールやビタミンCが配合された化粧品もおすすめです。

目元や頭皮のマッサージ

目周りの筋力の衰えはたるみの原因となるため、マッサージがたるみ予防に役立つとされています。マッサージによって血行が促進され、筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。

ただし、目の下は繊細でダメージを受けやすいため、強く擦ると逆効果になることがあります。アイクリームで保湿し、滑りを良くしたうえで、優しくマッサージするのがおすすめです。

また、顔と地続きにある頭皮のマッサージも有効といわれています。頭皮が凝り固まっている場合、表情筋の動きが鈍くなり、下まぶたのたるみにつながることがあります。指の腹を使い、適度に力を加えながら頭全体の頭皮を小刻みに動かしてマッサージすると効果的です。

眼輪筋エクササイズ

眼窩脂肪を支える筋肉「眼輪筋」を鍛えることで、将来的な下まぶたのたるみを予防できる場合があります。眼輪筋の衰えもたるみの原因になるため、以下のように簡易的なエクササイズを取り入れるとよいでしょう。

  1. 目をギュッと閉じ、数秒間キープ
  2. 少しずつ目を開き、大きく目を見開き数秒間キープ
  3. ゆっくりと元に戻し、これを繰り返します

鏡を見ながら、額のしわの癖がつかないように、眼輪筋を意識してまぶたを動かしましょう。

日焼け止めやサングラスによるUV対策

下まぶたのたるみに紫外線は大敵です。夏だけでなく、一年中紫外線は降り注いでいます。
毎日の日焼け止めはもちろん、日差しが強い日はサングラスをかけるなど、目元のUV対策をおこないましょう。日傘や帽子なども有効です。

習慣の見直し

日々のちょっとした習慣が、結果的に目元に刺激や大きなダメージを与えている場合があります。目を擦る癖がある方は、なるべく優しく触れるように心がけ、目のかゆみは目薬で対応しましょう。
メイク落としの際もゴシゴシせず、優しくメイクを落とします。PCやスマホの長時間の操作が習慣となっている方も、こまめに目を休める時間を設けるなどの工夫が必要です。

日頃の習慣を見直すことで、目元への負担が軽減し、たるみ予防にもつながります。

下まぶたのたるみの自己流ケアの注意点

セルフケアを毎日継続することで、将来的なたるみ予防には一定の効果が期待できます。目元の血行促進や筋肉の衰えを防ぐことで、進行を緩やかにすることは可能です。しかし、すでに眼窩脂肪が前方に突出してたるみが目立っている場合、セルフケアだけで元の状態に戻すのは非常に難しいといえます。

また、誤ったセルフケア方法ではダメージを与え、かえってたるみを悪化させる恐れがあるため注意が必要です。目の周辺の皮膚は非常にデリケートなため、特にマッサージをする際は、優しく丁寧におこなうことが基本です。

下まぶたのたるみの根本原因である「眼窩脂肪」に直接アプローチするには、美容医療の力を借りることも検討してみましょう。正しい知識に基づいたケアと、必要に応じた医療的アプローチが、たるみの改善につながります。

下まぶたのたるみを取るなら美容医療

眼窩脂肪の突出によって、一度できてしまった下まぶたのたるみは、マッサージやアイクリームで治すことは困難です。
しかし美容医療であれば、不要な眼窩脂肪を取ったり、移動させたりすることで、下まぶたのたるみを根本的に改善できます。

美容医療のメリット

若々しい目元になる

老け見えの原因である下まぶたのたるみを取り除くことで、生き生きとした目元になり、すっきりと若返った印象を与えられます。

1回で半永久的な効果が期待できる

セルフケアでは予防にとどまり、根本的にたるみを改善することは困難です。しかし美容医療であれば、原因である眼窩脂肪を直接取り除くため、1回の施術で半永久的な効果が期待できます。

美容医療のデメリット

外科的な手術をともなうため、内出血や腫れなどのダウンタイムが生じます。また、セルフケアに比べて費用もかかります。
ただし、1回の施術でたるみが解消できる効果の即時性があり、高額な化粧品を購入し続けるよりも、長期的にみればコスパがよいともいえます。

こちらのページでは、東京で受けられる湘南美容クリニックの目の下のたるみ取りの症例写真や実績をご紹介しております。
クリニックご検討中の方はぜひご覧ください。
>東京でクマ取りするなら名医がそろう湘南美容クリニック

下まぶたのたるみが取れる!おすすめ治療

湘南美容クリニックでは、脱脂・脂肪注入・ハムラ法・高周波治療など、豊富な治療のバリエーションがあります。下まぶたのたるみの状態は、骨格やたるみの程度など個人差があります。当院では、患者さまのご要望やたるみの程度に合わせて、幅広い治療の選択肢をご提案します。

脱脂(クマ取り)(軽度のたるみの場合)

下まぶたのたるみの原因となる眼窩脂肪を、下まぶたの裏側から除去する施術です。下まぶたのたるみが軽度の場合は、脱脂のみで改善が期待されます。
一人ひとりに合わせて適切な量の脂肪を除去します。
脱脂(クマ取り)(軽度のたるみの場合)

脱脂(クマ取り)の料金

たるみの程度が軽い場合、目頭・中央・目尻の脱脂で、施術費用は通常価格113,000円(税込)です。モニター価格なら79,100円(税込)となります。(2025年7月現在)

目の下の切らないクマ取り・たるみ(ふくらみ)取りの詳細はこちら>

脱脂(クマ取り)+脂肪注入(重度のたるみの場合)

重度のたるみの場合、脱脂をしただけでは凹みが解消されず、症状が改善しない、悪化した印象になることもあります。

そのため、たるみが重度である場合は、脱脂をしたうえで凹みに脂肪を注入し、目元をフラットにすることで下まぶたのたるみを改善します。

脱脂(クマ取り)+脂肪注入の料金

たるみの程度が大きい場合、目頭・中央・目尻の脱脂と、目の下〜ゴルゴラインへの脂肪注入(コンデンスリッチ)で、施術費用は278,000円(税込)となっています。また、モニター価格は223,470円(税込)です。(2025年7月現在)

脱脂(クマ取り)+脂肪注入の詳細はこちら>

裏ハムラ法(膨らみと凹みがある場合)

裏ハムラ法は、従来の眼窩脂肪を取り除く方法(脱脂)ではなく、眼窩脂肪を移動させてたるみを改善する施術です。余分な眼窩脂肪を凹みの箇所に移動させ、脂肪を固定します。
たるみ(膨らみ)と凹みを同時に改善できるのがメリットです。

裏ハムラ法の料金

膨らみと凹みがある場合、裏ハムラ法の施術費用は、380,000円(税込)となっています。また、モニター価格は266,000円(税込)です。(2025年7月現在)

裏ハムラ法の詳細はこちら>

モフィウス8(手術に抵抗がある場合)

モフィウス8は、マイクロニードルと高周波(RF)を組み合わせた、目元のたるみ治療です。皮膚表面から真皮層、さらに皮下組織にまで熱エネルギーを届けることで、高いタイトニング効果を発揮します。

微細なマイクロニードルによって皮膚に小さな傷をつけることで、創傷治癒作用を活性化し、コラーゲンの生成を促進します。その結果、肌の内側からリモデリング効果が生まれ、目元を切らずにたるみの改善が期待できます。
モフィウス8
モフィウス8症例写真

モフィウス8の料金

モフィウス8の目の下1回の施術費用は、78,000円(税込)となっています。

1ヵ月に1回の間隔で3回を目安に施術を受けると効果的です。

モフィウス8の詳細はこちら>

下まぶたのたるみ治療のダウンタイム

内出血や腫れなどのダウンタイムには個人差があり、なかにはほぼ内出血が出ない方もいます。脱脂のみの場合、多くの方はメイクでカバー可能です。
また、脂肪注入を併用した場合、腫れは2〜3日目がピークで、約2週間が経過すると引き始めます。1ヶ月後には8〜9割腫れが引くことがほとんどです。
裏ハムラ法の場合、腫れは1週間程度で落ち着きます。

いずれもシャワーは翌日からできますが、入浴は1週間後からになります。コンタクトも1週間は控える必要があります。
下まぶたのたるみ治療のダウンタイム

下まぶたのたるみを取るなら湘南美容クリニックへ

下まぶたのたるみの主な原因は、加齢により垂れ下がった眼窩脂肪です。セルフケアで改善することは困難であるため、根本的な治療は美容医療のクマ取りが最善策といえます。

湘南美容クリニックの目の下の切らないたるみ取りは、たるみの原因に直接アプローチできる施術です。お手頃な価格でダウンタイムは最小限ながら、1回の施術で半永久的な効果が期待できます。
たるみの程度によって適切な治療は異なるため、医師のカウンセリングで見極める必要があります。目元から健康的で若々しい印象になりたい方は、ぜひ当院にご相談ください。

目の下の切らないクマ取り・たるみ(ふくらみ)取りについて詳しくはこちら>